カテゴリー「宿泊記」の記事
2023年11月20日 (月)
2022年2月28日 (月)
OYOホテル虹
山梨県笛吹市にあるOYOホテル虹。モーテル型のラブホテルを一般のホテルにリノベーションし、一軒家のように独立した客室と客室ごとの専用駐車場を売りにした宿になっている。また市街地より小高い場所にあるため、夜は眼下に綺麗な街並みを見ることができる。
今回宿泊したのは107号室。エアコンの効きが弱く肌寒かったこと以外は文句なし。風呂は広々としたジェットバス。ベッドは3人並んで寝れる広さ。冷蔵庫はもとより電子レンジや加湿器も備わり、化粧水や乳液やコットンなど女性宿泊客にも抜かりが無い。門限や外出に制限は無く、チェックアウトは客室の鍵をポストに返却するだけ。
チェックインは15時から。チェックアウトは13時まで。とても良い宿だった。山梨に来るときはぜひまた泊まりたい。
2020年11月24日 (火)
軽井沢 小瀬温泉ホテル
平日連休を利用して軽井沢の小瀬温泉ホテルへ行った。
紅葉とGoToキャンペーンの相乗効果で連休中はどの温泉宿も全滅。私が泊まった日も平日ながら満室だった。
客室は8畳間(広縁付き)がメインで一部10畳間と特別室がある。
室内はだいぶ年季が入っていたが、避暑地の軽井沢らしく暖房のみで冷房は置かれていなかった。
布団はチェックイン時に敷かれており、朝食中に布団を上げにくるようだ。
部屋に鍵をかけても合いカギで入られたので貴重品は金庫に入れるのがよさげ。
小瀬温泉ホテルの売りは森の中の静閑なロケーションと無料の貸し切り温泉露天風呂だろうか。
貸し切り露天風呂は2室。
フロントに空きを確認し、空いていれば鍵を借りて入る。時間制限は40分で空いていれば何度でも入れる。
じつは客室のユニットバスからも温泉が出る。
ユニットバスの温泉はメンテナンスが大変で壊れやすいと聞くが、こういったホテルは他にもいくつかある。
蛇口をお湯側にひねると温泉がそのまま出てくる。
入浴は大浴場か貸し切り露天で済ませるのが前提なのか掃除はされてないようでシャワーカーテンのカビ汚れが放置されたままだった。
そこに目をつぶれば客室内温泉風呂の手軽さと贅沢さを味わえると思う。
以上、軽井沢の小瀬温泉ホテルをさらっと紹介。
1人泊朝食付きプラン11490円(入湯税込)のところ、GoToキャンペーンにより7520円。サービス内容からしてキャンペーン抜きでもリーズナブルに感じた。
帰りは碓氷峠のめがね橋へ。
平日の朝11時前だったが大型バスの観光客を含め結構人が来ていた。
2020年10月26日 (月)
ナウリゾートホテル太田
以前このホテルには泊まったことがある。
そのときのアネックス館(長期滞在用客室)がとても良かったので今回試しに最上級のスイートに泊まった。
GoToキャンペーンとホテル独自のキャンペーンで1泊1万円だった。
「ナウリゾートホテル太田」
群馬県太田市飯田町1267
チェックイン16:00~(通常15:00)
チェックアウト10:00~(通常11:00)
スイートルームは正規料金では1泊3万、旅行サイト経由でも2万が最低ラインだが、今回は滞在時間が短いプランでさらに安く泊まれた。
内装はさすがスイート感にあふれている。
椅子やクッションがこんなに必要かってくらい置かれている。テーブルも3つあった。
寝室。枕は固い物と柔らかい物が用意されている。
客室内はセントラル空調らしくエアコンの温度が設定できなかった。またなぜか部屋着がなかった。
洗面台はごく普通。
入浴剤が二つ付いていたのは嬉しかった。
掃除は行き届いていた。
洗面台に長い髪の毛が落ちていたが清掃の人の毛がたまたま落ちたのだろう。
清掃担当者を明示しているだけあって不衛生さは感じなかった。
浴室は湯船が広くて快適だった。
ただ湯の温度が調整しにくくシャワーの使い勝手(設置位置や水量)が良くなかった。
そのほかの客室全体を通しての不満
・コンセントが少ない(コンセントの場所が悪い)
空きコンセントがリビングの隅の下しかないのでスマホを見ながらの充電ができず、ポットのお湯はしゃがんで地べたで入れる格好になる
・テレビの視聴予約ができない
視聴予約機能が無効になっている
総括すると期待していたものとは程遠く、1泊3万はおろか2万でもためらうレベルだった。
2020年10月 6日 (火)
ホテル楽せりな~バロー国玉
知り合いに同名の人がいて気になっていたのがこのホテル。
山梨に行く機会があったので泊まることにした。
「ホテル楽せりな」
山梨県笛吹市御坂町成田2124−2(一宮御坂ICから10分ほど)
チェックイン16;00~ チェックアウト~10;00
駐車場19台まで(宿泊者無料)
潰れたモーテルをリノベーションしたらしく外観はモーテルそのもの。
ただ派手なネオンや妖しげな看板は無く、家族連れでも気兼ねなく入れる。
3年ほど前はオーナーと思われる女性が切り盛りしていたらしく、アイスのサービスや朝食のルームサービスなども行われていたそうだ。その人の名前が「せりなさん」なのだろうか。
ビジネスホテルにしては広い。
間違いなく20㎡以上ある。電子レンジがあるのも嬉しい。
部屋はツイン、ダブル、シングル、和室があり、今回は和室にした。
一人予約なのに布団は二組敷かれていた。浴衣も男女一組分ずつあった。
洗面所。アメニティはこだわっているようで安っぽさを感じなかった。
清掃も行き届いている感じ。
いちばんよかったのは浴室。
バスとトイレが別のセパレートタイプで湯船は大人が寝そべれる広さ。壁や床もタイル張りで高級感がある。
個人的には風呂が一番良かった。
自宅のユニットバスが狭くてぼろいため外泊では広い風呂に入りたい。
ホテル楽せりなに行く前に見つけた地元スーパー「バロー」。
中部地方を中心に展開しているらしく店舗が山梨、長野、岐阜、愛知に集中している。
バローには寿がきやの商品がたくさん置いてあった。
埼玉県民には珍品の数々で私は心底感動した。
名古屋市民のソウルフード「スガキヤラーメン」。
徳島製粉の「金ちゃんラーメン」、「金ちゃんやきそば」。
地方で現物を見つける喜びと興奮はネット通販では味わえない。これだけでも山梨に行った甲斐があった。
2019年12月23日 (月)
彩の森カントリークラブ ホテル秩父
「彩の森カントリークラブ ホテル秩父」はゴルフ場に併設されたホテルで、ゴルフ客以外の人も利用できるのが特長だ。
西武秩父駅から送迎バスが出ているが、チェックイン・アウトの時刻に対応してないので車が無難だろう。
客室からの眺め。ゴルフコースを一望できる。
前夜に雪が降ったためグリーンに雪が積もっている。雲ともやに隠れて見えないが遠くに秩父の山々を見ることができる。
今回泊まったスイートルーム。
一人利用で11500円(早期予約で1000円引き)。しかも2食付き。
スイートルームは客室面積82㎡と一人では持てあます広さで大型のエアコンが3台もある。シャンデリアの下には円卓のテーブル。トイレはなぜか2つある。バブル時代の面影を感じる客室だった。
寝室。間接照明が落ち着く。
ベッドはやや硬めで私好み。おかげでぐっすり眠れた。
食事は2階レストランのテーブル席に用意される。
夕食は品書きに沿って前菜、火を入れて炊く釜めし、ぶりの刺身(しゃぶしゃぶにもできる)、茶わん蒸し、あんこうの唐揚げなどが振舞われた。デザートはスイートポテトだった。この日はとても空いていたが、一人客は私だけで端の席に案内された。一人客への配慮がうかがえて好印象だった。
朝食は和食と洋食から選べる。ともにバイキングではないのが嬉しい。
場所がら車が必須だが、広々とした客室と本格的な食事がリーズナブルな料金で楽しめる。できれば知る人ぞ知る穴場であり続けてほしい。
なお宿泊棟はゴルフコースと隔てられ、日帰りのゴルフ客が入り込んでくることはない。またスイートやスーペリアなどの客室は一般の客室の上の階にあるためさらに静かだ。
2019年9月 9日 (月)
乃木温泉ホテル 特別室「彩」
2年前に宿泊した「茶臼」に続いて「彩」に泊まった。
※特別室茶臼や乃木温泉ホテルについては宿泊記参照
宿泊日は2019年9月8日(日)。日曜でなおかつ関東直撃の台風前日とあってガラ空きかと思いきや、3割ほどの客入りがあった。
今回泊った「彩」は客室最上階の特別室で50㎡のスイートルーム。
ほか特別室には74㎡の「茶臼」と37㎡の「かりん」があり、彩と茶臼のみ客室内の風呂に温泉が引かれ、好きなときに温泉を楽しむことができる。
ベッドの奥が浴室。ガラス越しに見えるのがしゃれている。
乃木温泉ホテルの温泉はぬるぬるで肌にまとわりつく感触がある。
入浴後は肌がすべすべになり美人の湯といわれるゆえんになっている。
バスタブは足を十分に延ばせる広さで彩が樹脂製、茶臼はヒノキ造り。
洗面所。アメニティが充実しているのも特別室の特長。
石鹸はポーランド製とフランス製の2種類。バスソルトはイタリア製。フランス製のシャンプー、コンディショナー、ボディソープ、ボディローション、ハンドクリーム。さらにポーラの女性用スキンケア製品が2人分、お持ち帰り用に置かれている。
ほか化粧水や乳液も備わり、コットンや歯ブラシなどもビジネスホテルよりワンランク上の商品が置かれている。
清掃担当が明示してあるホテルは清掃が行き届いているところが多い。それだけ清掃に自信があるのだろう。
前回の茶臼の清掃担当も「高橋さん」だった。同じ人かしらないがこの日の清掃も非の打ち所がないほど完ぺきだった。
2018年12月13日 (木)
奥日光の全8室の温泉宿「紫雲荘」
自宅から気軽に行ける日光・鬼怒川エリアの温泉宿を探したところ、奥日光に貸し切り温泉と部屋食を提供する宿を見つけた。
・紫雲荘 TEL0288-62-2528
・栃木県日光市湯元2541-1
・宿泊日:2018年12月13日(木)※閑散期
・プラン:2食付き 6畳禁煙室
ぼっちdeだいじょうぶ度(5段階)
・館内 ★★★★全8室のこじんまりした旅館。
・客室 ★★★階段を歩く音はわりと聞こえた
・大浴場・露天風呂 ★★★★貸し切りできるが事前要確認
・夕食 ★★★★★部屋食
・朝食 ★★★★★部屋食
JR日光駅・東武日光駅から湯元温泉行きのバスに乗り、終点の湯元温泉バスターミナルから3分ほど歩いた先に紫雲荘はある。
全8室のこじんまりした旅館で、シーズン中はハイキングや登山客の定宿になっているようだ。朝早い出立に対応するため朝食を弁当にすることもできる(要予約)。
るるぶで予約したのは六畳の禁煙室だが、空いてたためか八畳の禁煙室「わたすげ」に通された。
客室にはトイレ(非ウォッシュレット)とバスが備わっている。ただしバスは使用できないため公式や予約サイトには「バス無し」と表記されている。
空調は無く暖房はファンヒーターのみ。
冷蔵庫にはビールと地元の酒類が入っていた。ソフトドリンクは無く外の自販機でしか買えないようだ。
夕食。野菜と日光名物湯波主体のヘルシーなメニューで豆乳鍋も付いておいしく頂けた。
ただし米が残念だった。品書きには「栃木県産コシヒカリ」とあったが保温して時間が経った味気ない米だった。朝食も同様でしかも量が多いため、米は残さない私もさすがに食べきれなかった。
以前奥鬼怒の温泉宿でカチカチに固まった米と水気の多い米が混ざった酷い飯が出たが、そこまでではないにしろ品書きに栃木県産コシヒカリと銘打ちながら炊き立てが食べられなかったのは残念だった。
温泉は硫黄泉。露天風呂は貸し切り可能で、この日(12/13平日)は最初だけ10分ほど待ったが他はすんなり貸し切りで入れた。
湯船は3人ほどの広さ。寒かったせいか湯が若干ぬるかった。
湯元温泉バスターミナル。
前日まで道路の一部しか雪が無かったのに一夜でこの有様。宿の人がバスターミナルまで車で送ってくれた。
なおJR日光駅、東武日光駅からの路線バスは2日間有効のフリーパス(3000円)があり、シーズンオフの12月~3月の間は半額(1500円)で購入できる。
半額で購入するには予約した内容が分かる書面(予約画面を印刷したもの)をバスのチケット売り場の窓口に提示するか、前もって宿にフリーパスを購入する旨を伝えればよい。
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2017年9月29日 (金)
対決 静vs松
今回泊まった松楓楼松屋の特別和洋室「水きよく」。
良い宿だったが微妙な点もあった。
客室のランクは今年1月に宿泊した猪苗代の静楓亭と肩を並べるので、この際比較したい。
静楓亭は全客室同ランクなので私が泊まった102号室がリングに上がる。松楓楼松屋は最高ランクの「水きよく」が同じくリングへ。
★料金
静楓亭(以下静):5万4千円(通常期)
松楓楼松屋(以下松):4万6千円(通常期)
Winner!松楓楼松屋
★送迎
静:契約タクシーにより猪苗代駅⇔宿無料送迎
松:無し
Winner!静楓亭
★歓迎
静:女将、主人、専任仲居
松:女将、専任仲居
Winner!静楓亭
★客の荷物持ち
静:仲居
松:客
Winner!静楓亭
★仲居の所作
静:一歩下がった感じ。お辞儀が土下座並みに深い
松:ややくだけた感じ。一般的な旅館並み
Winner!静楓亭
★夕食
静:オーソドックスすぎて特徴無し。腹八分目
松:趣向を凝らしてある。うまくて満腹
Winner!松楓楼松屋
★温泉
静:緑色。鉄臭。温度は仲居が管理
松:無色透明ほぼ無臭。温度は仲居の説明を受けた客が管理
Winner!静楓亭
★露天風呂
静:まるでプール。泳げる広さ
松:大人二人が入れる広さ
Winner!静楓亭
★清掃
静:掛け布団に臭いあり。(同様の口コミあり)
松:一部の引き出しから若干のカビ臭
Winner!松楓楼松屋
★寝室
静:10畳のど真ん中に布団一組。殿様みたい
松:セミダブルサイズのツインベッド。羽毛ふわふわ
Winner!松楓楼松屋(静楓亭は寝具の臭いにより失格)
★朝食
静:オーソドックス。ご飯のおかずばかり
松:色とりどり。飯が一合半で腹はちきれそう。しかもうまい
Winner!松楓楼松屋
★お帰り
静:仲居が部屋まできて荷物持ち。総出でお見送り
松:誰も来ない。見送りはフロントのスタッフ一人だけ
Winner!静楓亭
7対5。後半松楓楼松屋が怒涛のラッシュで追いすがったが内容的には静楓亭の判定勝ちで良いだろう。
バトルを振り返ると静楓亭が8,000円高い分貫禄を見せた格好だが、いっぽう飯では松楓楼松屋が圧倒的な強さを見せた。
どちらが良いと一概に決められない分、宿選びの楽しみがあるともいえるだろう。参考までに風呂と高級感を求めるなら静楓亭、飯を求めるなら松楓楼松屋をお薦めしたい。
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松楓楼松屋 露天風呂付き特別和洋室「水きよく」
松楓楼松屋は明治時代から続く老舗旅館だが、2016年に露天風呂付き客室がリニューアルしたとありその目新しさに惹かれた。
リニューアルしたのは5つの特別室で、今回はそのなかで最も高価な「水きよく」に宿泊した。
・松楓楼松屋 TEL0287-32-2003
・栃木県那須塩原市塩原168
・宿泊日:2017年9月28日(木)※平日の通常期
・プラン:露天風呂付き特別和洋室「水きよく」(106号室)
ぼっちdeだいじょうぶ度(5段階)
・客室 ★★★★★玄関付近で外の音が聞こえる程度。
・大浴場・露天風呂 大浴場は利用せず。客室内露天風呂は★5
・夕食 ★★★★★部屋食
・朝食 ★★★★★部屋食

那須塩原駅からJRバス関東の塩原バスターミナル行きに乗る。
このバスは那須塩原駅から一日5本、途中西那須野駅から一日15本運行されている。
運賃は那須塩原駅から松楓楼松屋最寄りの「塩原福渡」まで片道1,080円、西那須野駅からは片道920円。※2017年9月現在
JRバス関東:那須塩原駅~西那須野駅経由~塩原BT時刻表

バス停から徒歩2分ほどの道沿いに松楓楼松屋はある。
一方通行沿いに位置し、行きと帰りのバス停はそれぞれ別の道沿いにあるのでバス利用の際は気をつけたい。
宿の外観は周りの風景に溶け込んだ老舗旅館そのものだ。


入口の2階フロントでチェックインを済ませると専任の仲居さんを紹介され、その仲居さんが部屋へ案内してくれた。
「水きよく」はエレベータを一つ下った1階「湯の里の詩」という特別室フロアに位置し、エレベータから最も近い。
通路は香が焚かれ、上品な香りが漂っていた。


図のように「水きよく」は5つの特別室の真ん中に位置し、通路から見てくぼんでいる。逆に川からは一部屋だけ出っ張っており、そのため最も展望が良い。
客室面積は86㎡。
他の特別室は60~77㎡なので面積に大きな違いは無いが、上記のように細かい面で他の特別室とは差異があった。


※玄関と次の間は質素で凜としたたたずまい
ちょっとした宿では仲居さんが荷物を持ってくれるが、ここは仲居さんが浴衣と部屋の鍵を持っていたのでそれは無かった。
部屋に入ると加湿器やコーヒーメーカーの説明、露天風呂の温度調整、夕食と朝食の時間の説明を受けた。
食事時間は最初にダメな時間を言われ、それ以外から選ぶように言われた。他の宿でも満館ではそういった対応は見られるが、仲居さんの話ではこの日は満館ではないとのことだった。
夕食は18時が埋まり朝食は7時が埋まっているとのことなので19時と8時にした。部屋食で専任の仲居さんがいるのになぜ?と疑問を感じながら…

客室はさすがに広い。
室内は4区間に分かれ、左手前がリビング、右手前が和室、左奥が食事をするダイニング、右奥が寝室になっている。

カメラを右に振ったところ。
寝室と和室の間から玄関に至る。

ダイニングからリビングを見る。
リビングの奥の扉の向こうが洗面所と客室内露天風呂。
4人掛けのダイニングテーブルは一人では持て余す広さ。ただ会席料理を4人分出すにはきつそうだ。
そのため「4人まで部屋食」としているのだろう。

ダイニングの右手方向から。
中央の椅子はまるで西洋の大叔父様が座ってそうな揺り椅子で座り心地が良かった。
マッサージチェアは残念ながら客室内には無く、館内ではマッサージチェアルーム(7時~23時)に置かれているのみだ。

寝室はツインベッドタイプで一つのベッドがセミダブルほどある。
布団はふかふかの羽毛布団で一枚でも充分暖かった。
私は羽毛布団などの高級な寝具では寝つきが良くないが、この日は朝4時まで残業したのでさすがに寝つきが早かった。


洗面所への途中にコーヒーメーカーと茶器、冷蔵庫がある。
コーヒーメーカーはUCCのドリップポッドで、専用のドリップポッド(下の写真の中央)を取り付けて淹れる。
コーヒーのほかは紅茶とココア、緑茶も備わっている。冷水は食事のたびに仲居さんが用意してくれた。

冷蔵庫には瓶入り飲料がぎっしり。
温泉上がりのサイダーが格別だった。高そうな酒もあったので酒が飲めたらもっと格別だったろう。
なお冷蔵庫の飲料は中から取るとフロントに伝わり、翌日のチェックアウト時に加算される。

入浴用の備品はバスタオルとタオルが各一枚、バスローブ一着、足拭き用のタオル二枚が備わっていた。
タオルとバスタオルは玄関横のクローゼット内にもう一枚ずつ備わっていた。おそらく大浴場用だろう。


洗面所はいたってシンプルで、特に櫛や歯ブラシなどの消耗品はビジネスホテル並みだった。これには萎えた。
整髪料はPOLAのガチ、化粧水はPOLAのエステロワイエというブランド。調べたところ普及品でも高級品でもない位置づけのようだ。

洗面所に萎えつつ露天風呂への扉を開けると、開放感あふれる信楽焼造りの露天風呂が目に入った。
リニューアルから一年経過しているので若干の古さは見られたが、それでも汚れやカビの無い綺麗な浴槽だった。

泉温は55度。1キロ先の源泉から引いている。
源泉掛け流しだが浴槽内の温度調節のための循環は行っており、湯船内の給水口と排水口で湯を循環している。
湯船は内寸110cm~150cmで大人が余裕で寝そべれる広さ。
湯は無色透明で無臭に近い。

夜の露天風呂。ライトアップすることができる。
川沿いに立つと対岸と真下の遊歩道から丸見えになるので注意。

対岸には混浴の露天風呂「岩の湯」があり、夜間を除いて地元の人と思われる人たちが出入りしていた。
対岸から丸見えだ。しかも朝は渓流釣りや散歩の人が通るのでおそろしく敷居が高い。男でも入浴をためらうレベルだ。
ここは女性たちに超高難度の混浴露天風呂と認知されているようで、ネットで調べると先客で溢れていたり周囲から丸見えになることから入浴を断念した例が多く見られた。

夕食は会席料理の形式。
ただし先付けから一品ずつ持ってくるのではなく、二回に分けてまとめて持ってきた。露天風呂付き客室はカップルでの利用も多いため、仲居さんに何度も出入りされたくないことからこうした配膳をする例が見られる。猪苗代の静楓亭もそうだ。
この辺は人によって好みが分かれるので評価や批判はしないでおく。
個人的には一人旅ばかりで酒を飲まないので一品ずつ来ると間が持たない。なのである程度まとめて持ってくるほうが嬉しい。
※メニューは献立(基本コース)参照

食前酒は果物の種が浮いた梨酒。見た目も味も上品だ。
小さくて丸いお寿司や背中にいくらが詰まった海老や透けた紙に包んだかぼちゃ(?)など目で見て楽しむ美しい料理ばかりで、食に無頓着な私もじっくり鑑賞しながら味わった。

肉は「熟成ロース肉」とあった。
特選コースは更に高級な肉が付くそうだが、これでも充分な量とおいしさだった。おそらく私の舌では違いは分からないだろう。

サーモンと塩原産鱒のサラダ仕立て。
鱒の刺身は初めて食べた。透き通ってクセがなく馬鹿舌の私でさえ一口で分かるおいしさだった。

マツタケの土瓶蒸し。右のカボスの汁と混ぜて食べる。
具はもちろん汁が絶品で最後の1滴まで飲み干すうまさだった。

二回目の配膳。
椀物と止め椀と香の物、その他もろもろが一気に来た。
右の柿の葉にくるんだ鮭の味噌焼きは飯のおかずに最高だった。
米は栃木県産コシヒカリ。某宿と違ってさすがに保温した米ではない。
ご飯の上の椀は茶碗蒸し。
木の葉の形の人参や銀杏が入って見た目も楽しい……が、この時は腹がふくれてパンパンで正直苦しかった。
基本コースでも大の男性が腹いっぱいになるほど量がある。


パンパンにふくれた腹をさすり最後のデザートを掻き込む。
マンゴスチンは食べやすいようにくり貫かれ、巨峰は口の中で皮を取りやすいよう上を丸く切ってある。
凝りに凝った会席料理を腹いっぱい食べられたので食事は満点を付けたい。特選コースはこのほかケーキが付くそうだ。

朝食は納豆がパックだったのがアレだが、すりおろした山芋や煮物や米がおいしかった。
米は一合半くらいあったかもしれない。茶碗に軽く4杯分はあった。
夕食に続いてパンパンに膨れた腹をさすり、品のないゲップをしながら部屋食だったことに感謝せずにはいられなかった。

※水きよくの客室の鍵と金庫の鍵
総括すると客室と夕食は高級宿レベル、仲居さんやフロントのサービスの質は普通の宿レベルという印象だった。
決してサービスが悪かったわけではない。
単に高級宿で見られる所作が身についてなかったり、会話に自然さがなかったり、たまに地が出るのが見られた程度である。
高級宿に見合ったサービスを求める人は気になるだろうが、一般の人なら特に気にならないレベルだ。
再泊したいかといわれると微妙である。
湯に特徴が無いし、最初に最高ランクの特別和洋室に宿泊したので他はそれ以下の客室しかないからだ。
それでも言葉を濁したのは夕食が良かったから。
季節ごとに献立は変わるし、違う季節に飯を目的に来るなら良いかもしれない。
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