カテゴリー「乗船記」の記事

2018年6月20日 (水)

太平洋フェリーふたたび

3年ぶりに太平洋フェリーに乗った。
太平洋フェリーは元々スイートなどのアッパークラスと特等以下のミドルクラスとの差が小さかったが、レストランの料金が下がり、食事つき格安プランが広まったことでさらにその差が縮まった。
そうなると太平洋のアッパークラスは微妙だ。
食事が無料サービスでも静かさや優雅さとは程遠いし、客室にテラスが無く夜はカーテンを開けられないし、客室も船首に位置するため揺れが大きい。

今回久しぶりに乗って他のフェリー会社のアッパークラスとの差があらためて浮き彫りになった。


船名:太平洋フェリー「きそ
乗船日時:2018年6月19日19時00分~翌20日16時40分
乗船区間:名古屋港→仙台港
客室等級:スイート(604号室)
乗船人数:一人
運賃:26,100円(A期間 インターネット予約により一割引)

関連リンク
いしかりロイヤルスイート乗船記(2015年4月)
きそロイヤルスイート乗船記(2015年6月)




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船入口で乗船券を渡すとカードキーを持った女性係員が部屋に案内してくれる。これはセミスイート・スイート・ロイヤルスイート共通のサービスで3年前から変わらない。

スイートの部屋面積は33㎡(ロイヤルスイートは52㎡)と2人でも余裕でくつろげる広さ。静粛性も高く、隣のセミスイートルームから聞こえたのは浴室で水を出す音くらいだった。




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風呂場はロイヤルスイートと同じつくり。

ハンドソープが市販品キレイキレイ。ドライヤーは銭湯にありそうな代物。アメニティは髭剃りと歯磨きセットのみ。シャンプーとボディソープはビジネスホテルのような壁にすえつけるタイプ。

しょぼい。最低でもクシと髭そり用のクリームは欲しい。女性は化粧品を全て持参しなければならないからさらに不便だろう。




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スイートは蛇口が銀色だった。(ロイヤルスイートは金)
ロイヤルスイートとスイートの違いはリビングルームの有無と蛇口の色と鳥のオブジェの有無くらいか。

ほか気になったのはバイキングレストランのメニューから寿司がなくなったのと、食事つきのプランが充実したため閑散期でも客入りが良くなった点。
だがそのわりにはスーパーの惣菜コーナーにありそうなメニューばかりだし、昼食は保温したご飯だったし、がっかりすることばかりだった。

以前は太平洋フェリーのロイヤルスイートと新日本海フェリーのスイートを互角と書いたが、いまは新日本海フェリーのスイートが上だと断言する。もはや全てにおいて上だろう。

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2017年6月18日 (日)

新日本海フェリー「らべんだあ」スイートルーム乗船記

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閑散期の2017年6月、連休が取れたので3月に就航したばかりの「らべんだあ」のスイートルームに乗船した。

なお前日は同じ船の逆航路でデラックスA和室(乗船記)に乗船した。

船名:新日本海フェリーらべんだあ
乗船日時:2017年6月14日17時00分~15日9時00分
乗船区間:小樽港→新潟港
客室等級:スイートルーム(004号室)
乗船人数:一人
運賃:37,030円(期間A)※貸切料金なし




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船内に入り4階から吹き抜けを見上げる。新造船なので綺麗だ。

インターネット予約でプリントした2次元バーコードを受付に見せると、004号室のカードキーが手渡された。

さっそくここでデラックスAとの違いがあった。
スイートルームでは「○○様、お待ちしておりました」と挨拶された。




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最上階の6階の真ん中付近にスイートルームがある。
通路から見るとスイートルームだけ玄関部分がくぼみ、ドアの色が違うので近くにいけばすぐに分かる。

ドアの横にはドアホン。
グリルの閉鎖時に食事をルームサービスするとき使うのだろう。通常は誰も来ないので利用することはない。




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室内は寝室とリビングが一体となった大部屋で、床面積は不明だがどこかで約50㎡との記載を見た。

それにしても一昨年太平洋フェリーのロイヤルスイートルームに乗船したときは浮かれまくって自分でも面白い文章になったのに、慣れるとごく当たり前のことしか書けないから悲しい。




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玄関を振り返る。
備品はデラックスと同じくスリッパ二足と靴べら。ただしスリッパはデラックスAより厚くて質がよい。色も青だ。

個人的には靴ブラシと清水香のような防臭剤が欲しいところ。




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テラス方向から玄関を見る。

リビングはソファとすわり心地の良い椅子が二つ。
シンプルで特に変わったところや奇をてらったところはない。




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ベッドはセミダブルサイズのベッドがツインで並ぶ。
ベッドメイキングが少し変わっており、掛け布団の一部が三角状に折り広げられていた。このやり方は初めて見た。




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寝室の操作パネルは船内放送の音量調整、室内の照明のオンオフ、アラームのセットが行え、どちらのベッドからも操作できる点を除けばデラックスAとほぼ変わらない。




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朝の光景。
小樽を17時に出航し、翌朝9時には新潟に着くので案外せわしない。
下級客室では早く着くほどありがたいが、上級客室はできるだけ長い時間くつろぎたい。

なお小樽→新潟航路ではグリルの朝の食事時間の際、7時か7時半を提示される。ここは7時をお薦めしたい。7時半だと部屋に戻ったら下船支度に追われて慌しい。

テレビは大型の液晶テレビがリビングと寝室に設置されている。リモコンは一つしかないがDVDデッキ用のリモコンで代用できる。




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ベッド脇の大型クローゼット。
右側は洋服ダンスと金庫、バスローブが2着分入っている。
真ん中は空で荷物などを収納できる。
左側は小棚が4段で最下段に救命用具が収納され、他3段は空きスペースになっている。

ハンガーは4つでデラックスA和室より1つ少ない。何故だ。




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茶セットは豪華というか……微妙な気がしなくはない。

お茶は紅茶と煎茶とコーヒー(インスタント)が二つずつ。
コーヒーが二つでしかもインスタントなのがしょぼい。太平洋フェリーのスイートルームはドリップが4つあったのに。

カップはさすがにノリタケ食器製だった。スプーンも同じくノリタケ。




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バスルーム。
ガラス張りで真新しいだけあって一目豪華な印象。広さも充分。




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アメニティは石鹸、櫛、歯ブラシ、ヘアゴム、シャワーキャップ、髭剃り。
可もなく不可もない感じ。綿棒があればなお良かった。




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湯船はデラックスAよりは広いが完全に寝そべれるほどではない。

ただ湯船と窓が近いので湯船に浸かりながら外を眺められる。太平洋フェリーのスイートルームでは景色を眺めるとき湯船から身を乗り出さなければならなかったので、この点は素直に評価したい。




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シャワーヘッドは通常のシャワーのほか一点集中で射出する設定があったが使い道が分からなかった。マッサージ用だろうか。

シャワーの温度調整はデラックスAと同じ。
温度を下げる際、急に冷たくならないようになっている。




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シャンプー、コンディショナー、ボディソープは資生堂製。
ウミネラという業務用のブランドで統一されている。

海を渡るフェリーらしい名前といえばそんな感じ。




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スイートルームはなんとトイレもガラス張りだ。

便器はごく一般的なウォッシュレット。水を流す時の吸引がすごいのでびっくりするかもしれない。




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テラスはデラックスAとはさすがに格が違った。

椅子とテーブルがあるのでカフェタイムが満喫できるし、床が木なのでスリッパが汚れにくく滑りにくい。また隣室との間隔が広いのでよりプライベート感がある。




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スイートルームの乗客にはグリルでの食事が提供される。
今回は小樽→新潟航路なので夕食と朝食が出された。




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グリルに入ると専任の女性スタッフが待っていて「お待ちしておりました」と挨拶され、席に案内された。

室内は静かな曲が流れ、窓際のガラスはすりガラスで外は見えず、また外から見られることもない。

この日は私のほか一組の家族連れがいた。




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こういう席では写真を撮るのが恥ずかしいので一枚も撮影してない。代わりにメニューの写真を掲載した。

夕食は本格的なコース料理で右上の「夏の船旅和洋会席」が品書きに沿って一品ずつ運ばれた。少しずつ運ばれるので早食いは間を持て余すかもしれない。

朝食は「和の膳」。
ごく普通の朝食で飯は少なかったが鮭の脂がのっておいしかった。

夕食を終えると、さきほどの女性スタッフがドアまで見送ってくれて「おやすみなさいませ」と挨拶された。
朝食を終えると同じように「またお越しくださいませ お待ちしています」と挨拶された。

ちょっとしたことだが人のサービスがこもっていると嬉しい。
設備や食事の豪華さは頻繁に取り上げられるが、サービス面については殆ど見かけない。もっとこういう点にスポットを当てた乗船記があっても良いと思う。


以上、新日本海フェリー「らべんだあ」のスイートルームを紹介。
わずか16時間の航路でせわしなかった。特に今回は旅の疲れがたまって半分くらい寝ていたので尚更だった。

ただそれを差し引いても3万7千円でスイートルームが利用できるのはお得だ。グリルでの食事も本来なら5,250円する。

サービス面を含めた総合的な評価は太平洋フェリーのロイヤルスイートと同等だろうか。どちらも良し悪しあって甲乙付けがたいので、可能なら両方乗り比べてほしい。




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以下船内で撮った写真。
4泊5日の旅行は最終日だけ快晴だった。

※撮影:スイートルームテラス




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小樽港と新潟港ではうみねこが船の周りに寄ってきた。

※撮影:スイートルームテラス




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新潟港。
名残惜しさが募るとき。

※撮影:スイートルームテラス

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新日本海フェリー「らべんだあ」デラックスA和室乗船記

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閑散期に5連休が取れたので、かねてからの憧れだった新日本海フェリーに乗船した。

今回は新潟駅の万代口から路線バスでターミナルに向かった。
このバスは路線一覧の「E1(臨港線)」で、新日本海フェリーの出航日しかフェリーターミナルに止まらないので注意したい。

なお帰りは同じ「らべんだあ」のスイートルーム(乗船記)に乗船した。


船名:新日本海フェリーらべんだあ
乗船日時:2017年6月13日11時45分~14日7時00分
乗船区間:新潟港→小樽港
客室等級:デラックスルームA和室(513号室)
乗船人数:一人
運賃:21,390円(期間A)※貸切料金なし




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新日本海フェリーの乗船開始は出航45分前とせわしない。
個人的な都合だが出航後は船が揺れて低速シャッターで撮影できなくなるので、45分の猶予時間は短かった。

新日本海フェリーの乗船は今回が初めてで、往路はデラックスA、復路はスイートにして双方を乗り比べた。

※注意
デラックスAは和室と洋室があり和室は5階、洋室はスイートと同じ6階にある。5階は最下級のツーリストと同階なので室外の民度が低い。手すりは不快な臭いのタオルが何枚も掛けられ、通り抜けからは便所のような臭いが漂っていた。

今回は閑散期でさほど気にならなかったが、繁忙期はもっと酷いだろう。その辺も踏まえて客室を選択してほしい。




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受付で発券されたカードキーで室内に入ると、今年3月に航行したての真新しい畳の和室が目に飛び込んだ。

有効スペースは6畳。
テラスや押入れ等は別室なので6畳でも充分な広さだ。




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玄関はわりと広い。備品はスリッパ二足と靴べら。

スリッパは室内用とテラス用に一足ずつ必要なので二人で乗船する際は不足するかもしれない。

救命用具は靴べらの右手(画面外)の黒いボックスに入っている。




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テレビは地デジとBS放送が視聴できる。
地デジは画像が荒く航行中は画面がよく止まるがBSは映りが安定していた。なお現在の航行地点を表示するチャンネルもある。

テレビの下には茶セットと電気ポットとドライヤー。
テレビ横にはクローゼットが置かれ、下に金庫がある。
ハンガーはなぜか5つもあった。




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テレビ下のパネルでは目覚ましをセットしたり、室内の照明をオンオフしたり、船内放送の音量を調整することができる。

コンセントはパネルに2つ、窓の壁に2つ、押入れに空きが1つ、洗面所にカバー付きのコンセント(アース付き)が1つある(計6つ)。




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煎茶は5パック。出がらし並みに薄かった。




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押入れに冷蔵庫…
珍妙な配置だが邪魔にならないから良いのかな。
なおここにも空きコンセントが一つある。




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真新しいインフォメーションブックとテレビリモコン。
リモコンはボタンと文字が大きくて老眼でも見やすい。




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水周りは全て一体になったタイプ。
トイレはウォッシュレットで排水時すごい勢いで吸引する。




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洗面所はいたってシンプル。
アメニティはコップ二つと石鹸と歯ブラシだけ。

髭剃りは無かった。売店で買うのだろう。売店は営業時間が短く深夜早朝は閉まっているので注意したい。



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湯船は狭く、膝を曲げないと入れない。

蛇口はシャワーと蛇口をボタンで切り替えるタイプで同時に出すこともできる。このボタンはスイートルームのバスルームにも無く、とても使い勝手が良かった。

温度調整は左のつまみで行う。お湯から水に温度を下げる際、急激に温度が下がらないようになっている。




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テラスは何も無いただの空間だが広めだ。
航行中は床と手すりが海水で濡れるので手足を拭くタオルを用意しておくと便利だ。

テラスは風が強くて長く居られなかったが、自分だけの空間で自由に外に出られるのは良かった。湯上りに星を眺めたり、かすかな陸地の灯りを見ながら歌を歌ったり、素敵な時間をすごせた。


以上、新日本海フェリーのデラックスA和室の紹介。
今回期間Aの徒歩での一人利用(21,390円)だが、期間B(繁忙期)は同条件で36,250円、期間C(盆)は44,740円する。

しかも閑散期は隣室が空室の可能性が高い。
この日は私の客室の並びのデラックス和室は全て空室で、おかげで一人きりの世界に浸ってテラスで歌も歌えた。

人が少ないことを寂しく思うか嬉しく思うか……人それぞれだが、私と同じタイプの人がいたらこの乗船記を参考にしてほしい。




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以下、船内で撮影した写真を紹介。

5階オープンスペースは開放的で広々とした作り。
これが建物ではなく移動する乗り物内なのだからすごい。あらためてフェリーの開放感を実感する。




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受付。利用するのは乗船時にカードキーをもらうときくらいだろう。

手前のロボットはペッパーくん。人口音声で身振り手振り案内してくれる。早口言葉を言わせることもできる。




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2017年3月就航したばかりとあってどこも真新しい。
エレベータ周りをはじめ、壁沿いには手すりが掛かっている。

それにしても客室エリアの手すりのタオルには閉口した。5階さえそれなのだから4階はさらにスラムだったろう。




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カフェでは軽食のほか時間によって焼きたてのパンが食べられる。

今回はコーヒーと焼きたてのメロンパンを頼んだ(ともに200円)。
コーヒーは紙コップでの提供で味はそれなり、メロンパンは甘さ控えめで外はかりっとして中はふんわり柔らかくておいしかった。




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レストランではビーフシチューとライスとデザートを頼んだ。

全部で1,140円。太平洋フェリーのディナーバイキングは2,000円なのでがっつり食べる人でなければそう高くは感じないだろう。




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やきそばなどのホットフード自販機とアルコールの自販機。
ホットフードは一律400円。アルコールは夜は購入不可。




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アイスと飲料の自販機。
アイスは一律130円。飲料は地上価格。良心的な価格設定だ。

なお売店はレストランとほぼ同じ営業時間でおみやげ品のほかグッズや食品や飲料を購入できる。

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2015年6月 6日 (土)

太平洋フェリー「きそ」 ロイヤルスイートルーム乗船記

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4月の「いしかり」に続き、「きそ」のロイヤルスイートに乗船した。
「いしかり」ロイヤルスイートルーム乗船記はこちら

「きそ」は2005年1月就航の船舶。
初めに「いしかり」の真新しいロイヤルスイートルームに乗ったので、見劣りするのではないかという危惧があったし、実際そういった面が多少なりともあった。

だがよほどの金持ち暇人でない限り、最上級の客室は何度も乗る機会が無い。限りある機会を無駄にしないためにも、両方のロイヤルスイートを体験しようと、今回はあえて「きそ」に乗った。


船名:太平洋フェリーきそ
乗船日時:2015年5月31日19時00分~6月2日11時00分
乗船区間:名古屋港→苫小牧西港
客室等級:ロイヤルスイート(601号室)
乗船人数:一人
運賃:50,400円(A期間 インターネット予約により一割引)




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太平洋フェリーの好きな点はたくさんあるが、その一つが乗船開始時間。他のフェリー会社が概ね出航1時間前からの乗船なのに対し、太平洋フェリーでは出航1時間半前から乗船が始まる。

乗船時間が早ければより長く客室に居られるし、上位の客室ほどその恩恵は大きい。しかも出航まで1時間半もあるので、部屋の風呂で汗を流し、レストランで食事をしてから悠々と出航を見届けられる。




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5枚連なったレストランの食事券がこれからの長旅を思わせる。
食事券に印字された「ROYAL」は今回初めてその意味を知った。

なお今回は名古屋港→苫小牧西港の完全乗船も兼ねている。




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エントランスホール(5デッキ)。
「いしかり」のホールには圧倒されたが「きそ」も負けていない。




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太平洋フェリーのロイヤルスイートルームは国内フェリー最大の52㎡を誇る。まず52㎡がどれほど広いか図を見て欲しい。

大まかに一等の4部屋分、特等の3部屋分以上はありそうだ。また他のスイートルームすら圧倒しており、セミスイートとの比較ではそこに一等を2部屋足したくらい、スイートとの比較では特等を一部屋足したくらいの広さを誇る。




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★スイート共通サービス


船内入口で乗船券を手渡すと、カードキーをお持ちしますと近くの椅子に座って待つよういわれた。
しばらくすると女性のスタッフがカードキーを持って客室へ案内してくれた。荷物はそのスタッフが持ってくれた。

このサービスはロイヤルスイートルーム、スイートルーム、セミスイートルームの各乗客にのみ行われる。




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★ロイヤルスイート ここが違う!

ドアの前には「いしかり」と違って造花が飾られていた。

スイートとセミスイートが淡い色のドアなのに対し、ロイヤルスイートだけは焦げ茶色の重厚な色使いだ。「貴方の部屋だけは特別ですよ」という配慮が見られると、やはり嬉しい。




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室内に入ったところ。
下の写真のスイッチ類は左から照明スイッチ、カードポケット(主電源の役割)、エアコンの操作盤になっている。
カードポケットにカードキーを挿し込むと客室内の全ての電源が利用できる。またカードキーを抜くと全ての電源が落ちる。

※「いしかり」ではカードキーを抜いて数秒は照明が落ちないのに対し、きそでは即座に落ちる。このように「いしかり」では「きそ」から改良されていると思われる点がいくつかある。


ここで本来はカードキーの施錠と開錠の方法をスタッフから説明されるが、今回は部屋に向かう途中でいしかりのロイヤルスイートを利用したことがあると伝えていたので、操作説明は省略された。




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奥に見えるのはロイヤルスイートにしかないリビングルーム。

★ロイヤルスイート ここが違う!

カードキーを受け取ると、「何時頃レストランに来るか」を聞かれる。これは夕食時(今回は2回)に限りロイヤルスイートの乗客にのみ専用席が用意されるスペシャルサービスである。いしかりの乗船記で口を酸っぱくして書いたが、このサービスはロイヤルスイートの乗客のみの特権なので断ってはならない。

なおこのサービスも「いしかり」と「きそ」で微妙な違いがあった(下記参照)。ただしこの違いが船舶の違いによるものか、スタッフによるものか、たまたまなのかは分からない。

「いしかり」
・指定の時間になると女性スタッフが客室へ迎えに来る。そのスタッフが白いテーブル掛けが敷かれた専用席へ案内してくれる。

「きそ」
・迎えはない。レストランで食券を渡すと「601号室のお客様(※)…」とスタッフのやり取りがあり、蝶ネクタイのチーフらしき男性スタッフが白いテーブル掛けの専用席へ案内してくれる。これはこれで嬉しかった。

(※)食券の「ROYAL」はこのときのためだと思われる




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★ロイヤルスイート ここが違う!

リビングルームは全等級のうちロイヤルスイートにしか無い。1枚目の写真を見て欲しい。部屋が広いので大型の液晶テレビが普通のテレビ並みに小さく見える。この広さがリビングルームの売りだ。

★「いしかり」のリビングルームとの主な違い
・L字型ソファーが扇型になっている
・寝室の近くに短めのベッドがもう一つある
・船首側の窓の近くに外を眺めるための椅子が無い(※1)
・船首側の窓際に水場がある(※2)

(※1)上の写真の椅子は寝室にあったもの
(※2)いしかりでは寝室の奥に水場(と化粧台)がある




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船首側から寝室を見る。
寝室とリビングはレースのカーテンで仕切ることができる。




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★スイート共通サービス


寝室はセミダブルサイズのベッドが二つ並び、「いしかり乗船記」で触れたように、幅が広いので並大抵の寝相の悪さではベッドの下に落ちるようなことはまずない。

窓の反対側に横長のテーブルと椅子が置かれている。椅子のすぐ後ろがベッドなので窮屈だ。椅子をしまうときも手狭なので、見ると椅子とテーブルにぶつけた痕が付いていた。いっぽう「いしかり」はここには何も無く、奥に先述の水場と化粧台がある。この水場と化粧台は位置的に奥まっていて使いにくかった。

体感的には「いしかり」のほうが広く感じたが、個人的にはここには何も置かず、その分寝室を広くして欲しいと思う。




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ベッドの間に置かれた操作盤。
上部はベッドランプや船内放送の調整ボリューム、目覚ましの時刻設定ボタン、各部屋の照明ボタン。引き出しの下はコンセントとフットスイッチで、コンセントはフットスイッチを入れないと利用できない。なおコンセントは寝室に3個、浴室入口の下に1個ある。

「きそ」の照明スイッチは分かりにくかった。
各部屋の照明スイッチがオブジェの照明等にも細かく割り振られているため一括的にオンオフできず、また一部の照明は寝室のスイッチに連動していないため、寝室から操作できないものもあった。




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トイレと浴室がある区画。
左の扉がトイレの入口、右の扉が浴室の入口。




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★スイート共通サービス


浴室は豪華さは「いしかり」、意匠は「きそ」に軍配が上がる。

「いしかり」はシャワールームと浴槽を仕切るガラス張りのドアが圧巻だった。よく考えるとガラス張りのドアなど無くても問題ないのだが、ゴージャスさを演出し、客をその気にさせる仕掛けを施すのは上級客室では重要だと思う。ただしこれは「きそ」が劣るのではなく「いしかり」がすばらしいのだと強調しておきたい。

湯船は「いしかり」同様、大人が寝そべれるほど広い。
シャンプーやボディソープは「いしかり」がボトルで置かれているのに対し、「きそ」はビジネスホテルによくある据付タイプ。




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蛇口などの意匠は「きそ」の圧勝だ。
高級感だけでなく洒落たデザインが見ていて飽きない。




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シャワーと浴槽の蛇口はさらに洒落ている。
高級感と輝かしさもさることながら、左右の蛇口の十字をキチンと揃えたくなる統一されたデザイン性が感じられる。




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便座はふたが自動で開閉するタイプ。(「いしかり」は手動)
便器はウォッシュレット(両船舶共通)で、用を足したあと便座から離れると自動で水が流れるようになっている。(「きそ」のみ)




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ティーセット。奥の銀色の容器は電気ポット。
※後日問い合わせたところ、カップはノリタケ食器製、スプーンは燕物産のサントリーニ ティースプーン ゴールドとのこと。

コーヒーはキーコーヒーのトラジャブレンドが4つ、シュガー8本、ミルク4個。お茶はスティックの煎茶とほうじ茶がぎっしり入っていた。

グラスは2個で、「いしかり」に備えられていたワイングラスと氷を入れるサーバーは見当たらなかった。

下の引き出しは冷蔵庫が入っている。庫内の上1/4が冷凍室、下3/4が冷蔵室になっている。棚にはキズが目立った。




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テレビは何型だかわからないが近くで見るとやはり大きい。
このテレビは地上デジタル放送とBS放送が受信できる。
停泊中はともに受信可能、航行中はBS放送のみ受信可能。

奥は水場。ティーセットのすぐそばなので便利。




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ティーカップは陶器製、スプーンは金色の洒落たデザイン。
※後日問い合わせたところ、カップはノリタケ食器製、スプーンは燕物産のサントリーニ ティースプーン ゴールドとのこと。

カップやスプーンがお洒落だとコーヒーがより美味しく感じる。自宅でもこうしたものにもっと凝ってみたくなった。




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★スイート共通サービス


テーブルには船長のサイン入りカードが置かれている。その上には鳥のオブジェ。このオブジェは浴室にも置かれている。




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寝室に置かれている脱出経路図。
この経路図は各部屋専用になっていて、ロイヤルスイートルームでは601号室の位置に黄色くマークされている。

以上が「きそ」のロイヤルスイートルームの紹介。
同規模の2つの船舶が同じ料金で運航しているので、「いしかり」との比較が多くなったが、不満の多くは「いしかり」と比べたときのものなので、単に乗るだけなら十分に満足できると思う。

また「きそ」では「いしかり」への対抗心(?)かフェリー業界王者のプライドか、レストランではスタッフがキビキビ動き、食事を終えたテーブルを丁寧に掃除するスタッフの姿が印象的だった。




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※6デッキ客室側から見るエントランスホールと展望通路プロムナード

以下、船内の様子など。
この日は多数の空室があったが、スイートクラスの客室はセミスイートルーム1室を除いて埋まっていたようだった。




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※7デッキから階下を見下ろす

閑散期は静かなもので撮影にはうってつけだった。




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※軽食コーナー「マーメイドクラブ」(6デッキ)

スイートはレストランの食事券が付くので、ここはまだ利用したことが無い。通りがけにうどんを食べている人を見たらおいしそうだったので、今度乗船したときは食べてみようと思う。




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※OAコーナー「マルルー」(6デッキ)

コンセントにPCなどを繋げて作業したり、充電したりできる。
無料だが提供されるのは椅子とテーブルとコンセントのみなので、インターネットは利用できない。

コンセントは2等以外の客室にはすべて備わっている。
列車や飛行機のようにコンセントの争奪戦が生じないのもフェリーの良いところだと思う。広々した休憩スペースといい、フェリーは他の交通機関に比べて移動中の心の余裕がまるで違う。




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※売店(5デッキ)

停泊先(名古屋、仙台、北海道)の名物や日用雑貨、おもちゃ、アイスやお菓子などが売られている。深夜と早朝と乗船・下船間際の時間帯は閉店しており、レストランの営業中も閉まっていることが多い。




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※5デッキ中央部

自販機コーナー、ゲームコーナー、大浴場が集まる区画で、往々にして客質が低下するエリアだが、太平洋フェリーではそんな心配は殆どなかった。これも私が太平洋フェリーで好きな点の一つだ。




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※自販機コーナー

飲料とアイスとタバコが売られている。一部を除いてほぼ定価販売。
アルコール類は夜間購入不可。なお臭いと汚損防止のためカップ麺の自販機は置いてないそうだ。




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※ゲームコーナー

どのフェリーでも人気が無いのがゲームコーナー。
8年前に乗った商船三井フェリーではドライバー連中がパチスロに夢中になっていたが、太平洋フェリーはどうなのだろう。




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※大浴場(男湯)

堂々と撮影する所ではないので手短に撮った。
浴槽と着替えのスペースはなかなか広い。

ここに洗濯機と乾燥機を置いてもらえると嬉しい。
名古屋⇔苫小牧航路では3日間40時間船内に滞在するし、替えの衣類を洗濯できずに乗船するケースもある。




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※案内所(5デッキ)

太平洋フェリーの女性スタッフは綺麗な人が多かった。
船内放送をメインで担当していた人は声も綺麗だった。

なお仙台港で一時下船する場合は、受付横の同意書に記入し、当日仙台港入港までに窓口に提出する。下船時間は2時間程度なので一時下船しても港の周辺しか散策できないと思う。


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以下、乗船中に撮影した写真など。


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2015年6月1日 4時55分 千葉県野島埼沖

※撮影:7デッキ甲板




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2015年6月1日 13時29分 福島第一原子力発電所

※撮影:7デッキ甲板




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拡大写真




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福島県沖を北へ航行する

※撮影:7デッキ甲板




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2015年6月1日 16時34分 仙台港に一時停泊

※撮影:7デッキ甲板




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隊列を作る3羽のうみねこ

※撮影:7デッキ甲板




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食べ物をもらえると思っているのか、うみねこの警戒心は低い

※撮影:7デッキ甲板




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2015年6月1日 18時47分 仙台港出航間際の夕闇

※撮影:ロイヤルスイートルームリビングルーム




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2015年6月1日 21時46分 だんだんと名残惜しくなってきた

※撮影:ロイヤルスイートルームリビングルーム




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2015年6月2日 3時49分 八戸沖で見た一艘の船

※撮影:7デッキ甲板




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2015年6月2日 4時6分 最終日の日の出

※撮影:7デッキ甲板




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2015年6月2日 6時43分 最後のセルフ撮影

※撮影:ロイヤルスイートルームリビングルーム




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2015年6月2日 7時2分 窓のほうを向く鳥のオブジェ

※撮影:ロイヤルスイートルームリビングルーム




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2015年6月2日 10時8分

※撮影:ロイヤルスイートルームリビングルーム

40時間の船旅が終わりを迎えようとしている。
船旅の何がつらいかというと、この画面を見るときが一番つらい。このままどさくさに紛れて名古屋に戻れないかなあなどと考えても、やはり最後は船を下りるしかない。

荷物をまとめた後、名残惜しくて全ての部屋をもう一度回った。
リビングのソファに寝転び、寝室のベッドに寝そべり、風呂の窓から外を眺め、玄関に着いたとき、とても切なくなった。




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フェリーを降りるときはどうしてこう、いつも名残惜しいんだろう。
飛行機や列車ではこんな気持ちにはならないのに。

4月の「いしかり」の乗船記の最後に「もし再び乗る機会に恵まれたら、今度はきそのロイヤルスイートルームに乗ってみたい」と書いたばかりなのに、その気持ちが抑えられずもう乗ってしまった。

だが今度こそ、次に乗るのは遠い先になると思う。
もしかしてその機会は来ないかもしれない。だから乗りたいときに乗りたいものに乗っておいて良かったと納得している。

※太平洋フェリー「いしかり」 ロイヤルスイートルーム乗船記

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2015年6月 5日 (金)

フェリーさんふらわあ「さつま」 デラックスB(和室)乗船記

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閑散期の5月30日、鹿児島志布志港と大阪南港を結ぶフェリーさんふらわあ「さつま」のデラックスB和室に乗船した。

今回デラックスB和室を選んだ理由はおもに3つある。
① ファーストシングルの部屋割りが窮屈
② 入浴設備がデラックスB以上の客室にしかない
③ 和室の客室に乗りたかった


船名:フェリーさんふらわあさつま
乗船日時:2015年5月30日(土)18時30分~翌31日8時50分
乗船区間:志布志港→大阪南港
客室等級:デラックスB和室(218号室)
乗船人数:一人
利用プラン:大阪⇔志布志航路 徒歩シングルルームプラン
運賃:上記プランにより15,600円。



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鹿児島中央駅からさんふらわあライナーで志布志港に到着した。

さんふらわあライナーは鹿児島中心部⇔志布志港間で乗船客を送迎する専用バスで、事前に予約した乗船客のみ無料で乗車できる。無料期間は2017年3月末まで(2016年9月時の情報)。

乗船は出航1時間前の17時半から行われた(土曜出航便)。
出航時間や到着時間は航路や曜日で細かく変わるので注意。

※シャトルバス「さんふらわあライナー
※さんふらわあ「航路・時刻表




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エスカレータを上がって船内へ。
この日は多数の空きがあったようで隣室はどちらも空室だった。
フェリーはやはり閑散期に乗るのがベストだ。

客層は職業ドライバーとオートバイのライダーなど弾丸フェリー利用者と思われる人たちが半数ほどを占め、その他の乗船客は大阪航路のためか関西弁で話す人が目立った。




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6階ロビー前。太平洋フェリーと比べると雑多で狭い印象。
ただしそれはフェリー同士で比較した場合の話。他の交通機関には広さで圧倒している。軒並みだがまさに動くホテルだ。




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今回の客室は7階船尾側の218号室()。
客室は6階と7階に分かれ、デラックスとデラックスBは7階の外郭に位置し、内郭はラウンジやツーリスト区画になっている。

各部屋を結ぶ通路は薄暗く陰鬱な雰囲気で、客室というより病棟や社員寮をイメージする。




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独房のような無骨な鉄扉を開けると、中は狭そうながらもちゃんとした和室になっており、ひとまず安心する。




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部屋の中から入口方向を見る。
右の壁際には靴用ブラシと靴べらが掛かり、左のクローゼットには下駄箱や衣服入れ、そして救命具が収められている。




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有効スペースは5畳程度。
そのスペースにテーブルと布団があるので、実際はさらに狭い。




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「2~3人用」の部屋らしいが2人が限度だろう。
テレビは地上デジタル番組とBS放送を受信できる。停泊中はともに視聴可能で航行中はBS放送のみ視聴できる。

今回は正規運賃36,000円(運賃24,000円+貸切料金12,000円)のところ、「徒歩シングルルームプラン」により15,600円で利用した。お盆などの繁忙期は適用外だが、正規運賃より割り引かれる上、貸切料金不要なので、一人で使うなら十分にお得といえる。




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部屋割り図によると広さは8畳なので面積は13.23平米になる。

13平米というと5,000円~6,000円の価格帯のビジネスホテルのシングルルーム(12~15平米程度)と同程度だ。それを2~3名で使えば狭く感じるのは当然だといえる。

だがこちらはビジネスホテルには少ない和室タイプで、二組分の布団が用意され、さらに宿泊と移動を同時に行えるのがホテルには無い強みだ。また先述の徒歩シングルルームプランで考えると、宿泊費を6,000円相当とすれば9,600円で移動できることになる。しかもさんふらわあライナーを無料で利用できる。




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布団とマットレス、浴衣は二組、未開封のタオルが2本備わっている。タオルは他にも浴室にバスタオルが2本備わっている。

布団は綺麗だ。畳には若干の染みが目立つものの、ゴミや埃はなく清掃が行き届いている印象を受けた。




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障子は両開きに開放できる。写真はいっぱいまで開けた状態。
夕方出航して朝早めに到着するので、外を眺める機会は多くない。




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バス・トイレの鉄扉は不意の開閉を防止する磁石が恐ろしく強力で、一度扉を磁石に付けると、力を込めて引っ張らなければ剥がせない。年寄りとか大丈夫なのかなと心配になる。

タオルは足拭きが一枚とバスタオルが二枚、トイレはウォッシュレットで便座除菌用のクリーナーが別に置かれている。




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洗面台にはコップと歯ブラシが1つずつ。
2~3人部屋なのに1つずつしか備えられていないのは一人利用だからと思われる。ドライヤーは壁に設置されている。

洗面所の蛇口は水量の調節が難しい。少しひねっただけでは出ず、ある程度までひねると突然ジャバーッと勢い良く出る。




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シャワー室はカーテンレールの臭いは無く、清潔な印象。

ただしシャワーが最悪だった。
針のような細さの水が数本しか出ず、温度を上げてもなかなか温まらない。注意書きには「シャワーの水温が低いときは10分程流しっぱなしにしてください」とあるが、10分流してもぬるま湯にしかならない。

蛇口側に切り替えるとズドドドドーッと勢い良く出るのに、シャワー側に戻すと針のような細さの水が数本しか出ない。だからといってシャワーの水量を上げると細い水が高圧で射出されるので、間違って局部に当たると飛び上がって悲鳴を上げるほど痛い。

結論をいうとシャワーは役に立たなかった。
蛇口の下に頭を突っ込んで流したほうが楽だし早い。




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棚には目覚まし時計に除菌スプレーとティッシュ。
テレビのリモコンの下には船内の案内が置かれている。

除菌スプレーは洗濯乾燥できない場所では助かる。
それにしてもここには置かれているのに、太平洋フェリーではロイヤルスイートルームにすら置かれていないのはなぜだろう。




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お茶と電気ポットはテレビの下の戸襖を開けた中に入っている。
お茶はティーパックで味はそれなり。冷蔵庫がないのでアイスや冷たい飲料の持ち込みには適さない。

電気コンセントの空きは一箇所。
電気ポットを使わなければもう一箇所使えると思う。


以上がデラックスB和室の紹介。
徒歩シングルルームプランなら十分にお得だが、貸切料金込みの正規運賃で乗る価値があるとは思えなかった。

なお218号室は船尾側の甲板出入口に近いため、甲板に出入りする際の扉の開閉音がもろに部屋に響く。荒っぽい開け閉めをされると轟音とともに軽い振動が来るので、予約の際は注意してほしい。




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以下、パブリックスペースなどを紹介。
受付は20時半~6時半(曜日により21時~7時)以外の時間帯に営業。




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自販機類は充実している。冷凍食品やアイス、飲料やカップ麺など、夜間でも飲食に困らないようになっている。

アルコールの販売は夜間は行われない。なお喫煙室は6階にある。




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レストランは夕食は1,540円~620円、朝食は620円~310円と年齢別に細かく設定されており、朝食の安さが目を引く。

今回は駅弁を持ち込んでいたので利用しなかった。




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ゲームコーナーはパチスロにUFOキャッチャー、ビデオゲームに記念メダル機といったラインナップ。メダル機は故障中だった。

★最後に注意点
大浴場は入浴時間が短く、おおむね21時~21時半には閉まり、翌朝は6時~7時半以降にならないと入れない。
そのため時間帯によっては閑散期でも混み合う。洗い場がさほど広くないので、まず洗い場を確保するために待つことになるかもしれない。今回は実際そうなったので部屋のシャワーで済ませた。




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5月31日の朝6時。目の前の島は徳島県の伊島と思われる。
位置的には徳島県の蒲生田岬と和歌山県の日ノ御埼を結んだ辺り。




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7時25分。淡路島を通過した辺りから天気が良くなった。
この日は全国的に晴れたようだ。




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8時20分、大阪南港に着く直前。
いくつか微妙な点はあったにしろ、静かな時期にリーズナブルな料金で和室に泊まれたので、個人的には満足できた。

ちなみに就寝は21時過ぎで起床は4時過ぎだった。
エンジン音がそこそこ響いてきたわりに熟睡できたのは、普段寝慣れている和室だったからかもしれない。

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2015年4月19日 (日)

太平洋フェリー「いしかり」 ロイヤルスイートルーム乗船記

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太平洋フェリー「いしかり」のロイヤルスイートルームに乗船した。
「きそ」のロイヤルスイートルーム乗船記はこちら

「いしかり」は2011年3月に就航し、太平洋フェリーの船舶では最も新しい。そのいしかりのロイヤルスイートルームはクルーズ船を除く国内フェリーの頂点に位置し、いつか乗ろうと夢を描いていた。

だがスイートクラスの客室の予約は容易ではない。
繁忙期は一瞬で売り切れるし閑散期は会社勤めでは休暇が取れない。有給をとるにしても長旅になるので実質無理に近い。

そんな折、3月末に退職したことで閑散期の名古屋出港便を予約することができ、晴れてロイヤルスイート乗船が叶うことになった。


船名:太平洋フェリーいしかり
乗船日時:2015年4月15日19時00分~翌16日16時40分
乗船区間:名古屋港→仙台港
客室等級:ロイヤルスイート(601号室)
乗船人数:一人
運賃:38,200円(A期間 インターネット予約により一割引)




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名古屋港には鉄路(あおなみ線)と徒歩で向かった。

名古屋港19時便の乗船手続き開始は16時半頃。乗船開始が17時半、乗船締切(タラップ取り外し)が18時40分頃なので、遅くても出港30分前には手続きを済ませ、船内に入っておきたい。

名古屋港へのアクセス方法
あおなみ線(時刻表・運賃など)




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名古屋港フェリーターミナル。
乗船名簿を記入して窓口に提出すると、念願のロイヤルスイートルームの搭乗券と3回分の食事券が手渡された。




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17時半に乗船が開始された。写真はエントランスホール(6デッキ)。

フェリーは広い。他の乗り物とはスケールが違う。
客層は時期や経路などよって異なるが、全般的に定年後の老夫妻や団体客が目立ち、リピーターが多いようだ。
たしかに時間がたっぷり使えるなら、フェリーが最も安上がりで優雅な旅を満喫できる乗り物だと現在無職の私も思う。




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搭乗券。
発券時は3枚綴りで右に「乗船用」の券が付いている。




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一緒に渡される食事券。6デッキのレストランで利用できる。

食事時間は夕食が18時~20時、朝食が7時半~9時、昼食が12時~13時半。夕食時間だけ長い。
食事はバイキング形式で並んだ料理から好きなものを取る。ご飯と味噌汁はスタッフがよそってくれる。時間内は食べ放題飲み放題。

※丸で囲われた「大」は大人用




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★ロイヤルスイート ここが凄い!


入口の女性スタッフに乗船券を渡すとその場で待つように言われた。

しばらくすると別の女性スタッフが来て、お部屋へ案内いたしますと後を着いてくるように言われた。他の客の前なのでちょっと恥ずかしいが優越感に浸れるひと時だ。なおこのサービスはロイヤルスイート(1室)、スイート(1室)、セミスイート(2室)の乗客にしか行われない。

ロイヤルスイートルーム(601号室)は6デッキ船首側の奥にある。




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客室の前でスタッフがカードキーを取り出し、ドアの開錠と施錠の方法を説明してくれた。




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ドアの上の表示。「定員3名」とあるが実際は2名扱いになる。

定員の半数に満たない人数での個室の貸切はできないが、ロイヤルスイートは2名扱いなので一人で貸切できる。しかもA期間(閑散期)は無料で貸切できる。

ロイヤルスイートを貸し切る場合、名古屋⇔仙台ではB期間(繁忙期)が72,000円、C期間(お盆)は80,250円(※1)になる。しかもB・C期間は一瞬で売り切れるので貸切はまず不可能だ。

それが閑散期は38,200円(※2)で貸し切れる。本当に太っ腹だと思う。
このおかげで私のような貧乏人でも手が届いたのだから。

(※1)B期間を1人で貸し切る場合、1人当たりの運賃48,000円+(運賃の半額)24,000円=72,000円が貸し切り運賃、C期間は53,500円+26,750円=80,250円が貸し切り運賃になる。ただしネット割引を利用すればそこから5%安くなる。

(※2)ネット割引適用後の価格。適用前は42,500円。




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部屋番号のプレートとその周りの意匠。シンプルで明るいデザイン。




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ドアの外のカードキースロット。

中に入るときはカードを奥まで挿し込んでから引き抜く。青いランプが光ると開錠しドアが開く。赤いランプが光ると失敗なのでカードを引き抜き、もう一度同じ操作をする。




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室内のカードキーポケット。主電源の役割を果たしている。
カードポケットにカードを挿し込むと照明やテレビなどの電源が自動で入る。またカードを引き抜くと室内に人がいても、しばらくすると全ての電源が落ちるようになっている。

ドアはオートロック式。カードを挿し込んだまま室外に出てドアを閉めるとドアがロックされて中に入れなくなる。




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玄関から左を見る。
奥のリビングからスイート感が漂ってくる。




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玄関から右を見る。奥は寝室。
こちらも豪華そうだ。




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★ロイヤルスイート ここが凄い!


このリビングルームはロイヤルスイートルームにしかない。
明るい色の絨毯、大人二人が足を伸ばして寝転がれるL字型ソファー、壁には大型テレビ、その横には外を眺める大きなテーブルと椅子、そしてティーセットやグラス類が入った棚が置かれ、部屋の中央には丸テーブルと大きな椅子が置かれている。

とにかく広い。いくらだらしなく寝そべってもくつろぎきれない。
リビングはもちろん、トイレや風呂、洗面所などで何かするときに「窮屈」と思うことがないのだ。この部屋を設計した人は明らかにそれを意識していると思う。

しかも静粛性に優れ、外からの音は僅かしか入ってこない。
個室といえども外や隣からうるさい音が聞こえてきたら、ボロアパートと同じくプライベート感を大きく損なう。

スイートルームの要件の一つは、室内にいるとき他の客を意識することなく自然体で過ごせることだと思う。いしかりのロイヤルスイートルームはスイートが何たるかがよく研究された部屋だと思う。




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L字型のソファーから見た図。このソファーの寝心地は良かった。部屋にいる時間の大半はこのソファーで過ごした。


★ロイヤルスイート ここが超凄い!
リビングルームでスタッフから電源の操作や食事に関しての説明を受けた後、夕食時に迎えにくるので何時頃が良いか尋ねられる。これも嬉しいサービスだが喜ぶのは早い。

時間を伝えると専用の席を用意するか聞かれる。
これはロイヤルスイートの乗客に対し、夕食時に限り行われるスペシャルサービスなので断ってはならない。

時間になると迎えに来た女性スタッフがドアをノックする。(※注)
この部屋は静粛性が高く、ノックが聞こえにくいので、テレビはあらかじめ消しておいたほうがいい。ドアを開けると『レストランへ案内いたします』とついてくるようにいわれる。
レストランに入るとアテンダントは窓際の奥の4人掛けテーブルの横に立ち止まり、そこで食事するよう案内してきた。

見るとそのテーブルだけ白いテーブル掛けが敷かれ、『ここはロイヤルスイートのお客様の専用席なので勝手に座るな』みたいに書かれた台紙が置かれていた。専用席だ。

当然注目される。みんなこっちを見ている。『こいつが!?』『どうしてこんな親父が…』とジェラシーな視線を投げかけている。

バイキング形式なのでその後はすべて自分で行うが、注目を浴びながらの特別席での食事は最後まで落ち着かなかった。

(※注)2015年6月、きそのロイヤルスイートルームに乗った時は迎えは無かった。伝えた時刻にレストランに行くと責任者っぽい男性スタッフが専用席に案内してくれた。白いテーブル掛けが敷かれた専用席はいしかりと同じ。




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バスルーム。ガラス張りの豪華さに圧倒される。
湯船は大人が寝そべれる広さだ。うちのアパート風呂の2倍は広い。




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お湯を出しているところ。
かなり強い水量まで出せるので広い湯船でも早くお湯が溜まる。

かつて寝台特急のスイートルームに憧れたことがあったが、フェリーのスイートルームを体験したらそんな憧れは消し飛んでしまった。出水時間に制限があるシャワーだけの列車と、湯船に寝そべりながら何の制限も無く好きなだけ入れるフェリーでは勝負にならない。

フェリーのスイートルームは乗り物では別格だと思う。




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早朝。こんな雰囲気で外を見ながら寝そべって風呂に入れる。

結局この風呂には4回も入った。1時間を超える入浴が2回あったので、計3時間は湯船に入っていたと思う。1時間20分湯船に入ったあと手足の指を見たら、ふやけてしわしわになっていた。




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洗面台。
備品はドライヤー、タオル、コップ、歯磨きセット、髭剃りが置かれ、ドライヤー以外はすべて2セット分備えられている。風呂や寝室周りの設備は他のスイートルームとほぽ同等のようだ。

タオルはバスルームに2枚、足拭きが1枚あるほか、寝室の棚の中にタオル2枚とバスタオルが2枚、さらにバスローブが2着備えられている。よって4回風呂に入ってもタオルは十分間に合う。




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寝室。
セミダブルクラスのベッドが二台並んでいる。並大抵の寝相の悪さではまず落っこちない広さだ。

30年くらい前、「こんな豪華な市役所が必要でしょうか」と倉敷市役所を非難したテレビCMがあったが、ふとそれを思い出した。

「こんな豪華なベッドが(親父一人に)必要でしょうか」




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寝室でもテレビを視聴できる。
テレビとリモコンはリビングと寝室に1つずつ備えられている。

テレビの右は化粧台。大きな鏡が付いている。




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ベッドの間にある操作盤。

船内放送の音量、目覚ましの時刻合わせとオンオフ、全部屋の照明スイッチが付いている。全部屋の照明のスイッチは便利で、寝ながらリビングや廊下などの照明をオンオフできる。消し忘れなどでわざわざ起き上がる必要がない。




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ベッドの脇には船内案内図や緊急避難先などが書かれた冊子が置かれている。案内図は各部屋専用で、見ての通りロイヤルスイートルームに備え付けのものは、部屋の位置が黄色くマークされている。




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読書灯と足元の照明を点けたところ。
寝るときは足元の照明だけ点けておく。




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読書灯は左右独立してオンオフできる。




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朝の寝室に優しい光が差し込む。これもスイートならでは。




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ティーセット。カップは陶器製、スプーンは金色の洒落たデザイン。
※後日問い合わせたところ、カップはノリタケ食器製、スプーンは燕物産のサントリーニ ティースプーン ゴールドとのこと。

コーヒーはレギュラーコーヒーが4杯分。ミルクが4個、スティックシュガーが8本備えられている。コーヒーは酸味が少なくコクがあって美味しかった。カフェインを気にしているのに3杯も飲んでしまった。

お茶は粉末のスティックタイプで煎茶とほうじ茶が5本ずつ。
クセが無くすっきりした味で4杯も飲んでしまった。




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引き出しにはグラス2つとワイングラス2つと氷を入れるサーバー。
隣の棚には冷凍・冷蔵庫(中は空)が備えられている。

ワインや氷などは売店で販売している。
私は酒を飲まないので結局これらは一度も使わなかった。




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壁にはいろいろなオブジェが並べられており、揺れで動かないようしっかり固定されている。




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トイレはウォッシュレットで十分な広さだ。
繰り返しになるが、ロイヤルスイートルームにいる間は「窮屈」だと感じたことは一度もなかった。常に自然体でいられる。




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メカニカルなデザインのウォッシュレットの操作盤。




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視聴できるテレビ放送は地上波のみ。地上デジタル放送はデータをアナログ変換しているので画質はあまりよくない。

チャンネルは通常の番組枠に加え、フェリー内での注意事項を知らせるチャンネル、船舶の現在地と施設案内が流れるチャンネル、そして船首からの映像がリアルタイムに表示されるチャンネルがある。




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スイートの各部屋は船首に位置するため、先ほどの船首映像とほぼ同じ眺めを窓から見ることができる。

なおロイヤルスイートは船首正面~右、スイートは正面~左、セミスイートは正面のみ窓が設置されている。眺めはロイヤルスイートとスイートはほぼ同格、スイートとセミスイートはかなりの差がある。

以下、総括。
(●は各スイート共通の特権、はロイヤルスイートのみの特権)

●専任スタッフによる客室への案内(乗船時)
●外の音が殆ど聞こえない静粛さ、プライベート感
★広すぎてくつろぎきれないリビングルーム
★夕食お迎え+専用席キープ(夕食時のみ)
●大浴場に行く必要がない専用豪華風呂
●レストランの食事券付き
●大きくてふわふわのベッド

こうしてみると他のスイートルームでもサービスは十分だし、セミスイートは今回の条件では1万4千円以上安く乗れる。コスパにこだわる人は差額を観光先の宿泊費などにあてたいと思うかもしれない。

だが実際、私が最も嬉しかったのは★夕食お迎え+専用席キープだった。もし貴方がフェリーのスイートを初めて乗ることになり、どのクラスにするか迷ったら、ロイヤルスイートをお薦めしたい。

今後二度と乗る機会に恵まれないかもしれないのだ。
それなのに1万数千円を惜しんで下のランクに落とすのは本末転倒だと思う。そこをケチってどうするんだといいたい。惜しむなら観光先のホテル代やなにか他の物にすればいい。




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続いて船内の様子。
大勢の乗客たちがくつろげるスペースがあり、通路はすれ違いに支障が無いほど広い。まさに動くホテルだ。




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軽食などやドリンク類が購入できるスタンド「ヨットクラブ」の一角。
窓際にテーブルと椅子が置かれ、大海原が望みながら飲食できる。時間によってはピアノ演奏を聴くことができる。




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共用スペースにはパンフレット類が備えられており、船内の案内映像を見ることができる。




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売店では名古屋、仙台、北海道のお土産やフェリー関連の記念品、アイスや氷、お菓子、耳栓などのグッズが置かれている。

営業時間は深夜早朝とレストランの営業時間、また乗船・下船間際の時間帯は閉められ、それ以外の時間帯に営業している。




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自販機コーナーではアイス、飲料、酒類、たばこが購入できる。
一部を除いてほぼ定価で販売されている。




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ゲームコーナー入口。24時間営業している。




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ゲーム機はビデオゲーム2台とUFOキャッチャー、パチンコとスロット。




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記念メダルの販売機もある。別の機械でイニシャルを刻印できる。




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以下、風景など。名古屋港出港直前の模様。
※撮影:ロイヤルスイートルーム寝室




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日の出直前。5時頃。
※撮影:7デッキ甲板




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朝8時20分頃の太平洋と東の空。午前中だけ晴れてくれた。
※撮影:ロイヤルスイートルーム寝室




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午後14時42分、仙台港を出港した「きそ」と福島県沖ですれ違う。すれ違いのとき警笛がきそ→いしかりの順に鳴らされた。
※撮影:ロイヤルスイートルームリビングルーム




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仙台港接岸の様子。

優雅で幸せに満ちた船旅が終わった。このまま苫小牧まで行ってしまおうかと何度も考えた。それほど名残惜しかった。
※撮影:ロイヤルスイートルームリビングルーム




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おまけ。
コーヒーを飲みながら日の出を見る様子をセルフ撮影。
日の出を見ながらのコーヒーが格別に美味かった。
※撮影:ロイヤルスイートルームリビングルーム




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入浴後。バスローブはスイートクラスだけ備えられている。
外に出るとき以外はずっとバスローブを着ていた。
※撮影:ロイヤルスイートルーム寝室




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部屋に置かれていた船長のサイン入りカードと船内でもらった冊子。
冊子は帰りの新幹線の車内で、旅の余韻に浸りながら何度も読み返した。ロイヤルスイートルームの欄を特に。

「感動の太平洋クルーズ」は本物だった。
もし再び乗る機会に恵まれたら、今度はきそのロイヤルスイートルームに乗ってみたいと思う。

※翌月、その「きそ」のロイヤルスイートに乗船しました。
「きそ」のロイヤルスイートルーム乗船記はこちら

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