カテゴリー「レトロ自販機店巡り」の記事

2017年3月16日 (木)

四国乗り鉄撮り鉄・自販機店巡り 2日目

二日目はあいにくの小雨模様。
撮り鉄は諦め、乗り鉄と自販機店巡りに専念した。



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早朝、高知駅の市電と三大がっかり名所「はりまや橋」を探訪。
通勤や通学の人々が途切れた頃、ホテルに戻ってチェックアウトした。

特に予定はないので思いつきでひとまず室戸岬を目指した。




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室戸岬への途中、ごめんなはり線(御免⇔奈半利)の終点、奈半利駅がカーナビに表示されたので寄り道した。

乗り鉄するといいつつ四国の鉄道についてはノーチェックで、事前に調べたのは撮り鉄用の撮影地だけだった。

そのためこの日は終始行き当たりばったりだった。
結果的にそれが良かったのだが。




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駅員に聞くと記念切符の類はないとのことで、手書きの切符を発券してもらい、それを記念に持ち帰った。

四国の鉄道はラッピング列車が多い。
集客や知名度アップに懸命なのだろう。その思いが報われることを祈って奈半利駅を後にした。




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室戸岬を回り、徳島のレトロ自販機店へ向かうさなか、またもノーマークな鉄道駅がナビに表示された。

ローソンに車を停めて調べると、JR牟岐(むぎ)線と阿佐海岸鉄道の海部(かいふ)駅だとわかった。
面白そうなので車を海部駅に停め、急遽阿佐海岸鉄道「阿佐東線」を乗り鉄することにした。




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路線図に説明を加えた。青文字がJR線、赤文字が第3セクター線で海部駅はその分かれ目になる。JR線は途中の駅までしか表記されていないが徳島駅まで運行されている。

今回は赤文字の阿佐海岸鉄道に乗車した。




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右が阿佐海岸鉄道の車両、左がJR四国の車両。ともに気動車だ。

互いに乗り入れは行ってなく、両線を跨いで乗る場合は海部駅でそれぞれの列車に乗り換える。

阿佐海岸鉄道は平日昼なのに5~6人の鉄道マニアが乗っていた。
ほか外国人観光客やお遍路さんも乗り合わせており、地域の特色が現れている路線だと感じた。

阿佐東線を完乗し、今度こそ徳島の自販機店を目指す。




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四国南部は海岸線沿いに高速道路が通ってないため、高知~徳島はずっと下道を走った。そのため国道沿いを歩くお遍路さんの姿を頻繁に見た。

寄り道含めて室戸岬から6時間。
レトロ自販機店の聖地「コインスナック御所24」に着いた。

カーナビなら住所「徳島県阿波市吉野町柿原ヒロナカ41」が早い。
徒歩は徳島線鴨島駅が最寄駅だが駅から5kmはありそうだ。




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自販機類がずらーっと並ぶ様は壮観だ。
設置自販機はうどん・そば、カップ麺、瓶飲料、ガム、そしてここにしかないボンカレーの自販機がある。

訪問日時は2017年3月13日(月)の午後7時。
客は地元と思われる人たちが数人でマニアはいなかった。



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これがボンカレーの自販機。

私が子供の頃は存在していたはずだが見た記憶は無い。
もちろん今回が初めてのご対面だ。




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メニューはカレーライス(中辛)と大辛でそれぞれ300円。
よく見るとボンカレーの「ボン」の文字が消されている。




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出てきたのはハウスのカレーだった。
なるほどこういうことか。ボンカレーは他と比べて割り高だし…

正直騙された気持ちだが、店としては苦渋の決断だったのだろうと好意的に受け止めることにする。




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ボンカレーでないのが釈然としないが、自販機の鑑賞と撮影が目的なので不味くなければ味はどうでもよかったりする。

薄暗い店内で黙々とカレーを食べ、次の自販機を鑑賞する。




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この店のカップ麺自販機は珍しい商品がある。

西日本にしか無いという徳島製粉の「金ちゃんラーメン」と「金ちゃんやきそば」。今ではネットで買えるが、昔は静岡やそれ以西でないと目にすることができなかった一品だ。




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食品の自販機列の反対側にも面白い自販機が並んでいた。

まずは瓶コーラの自販機。越谷のイオンなどで目にするのと同じ型でさほど珍しくない。種類はコーラとハイシーオレンジとジンジャーエールで、すべて190ml瓶の100円だ。

この店は珍しい商品が多いだけでなく安いのも特徴だ。




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瓶飲料の自販機から一つ挟んでロッテガムの自販機、その横には手袋の自販機まである。




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この自販機は目にしたことがない。
「返却レバー」の形状や書体などから察するにかなり古いタイプと思われるが、知識が無いので私には判別できない。

ガムの自販機はかつて栃木県矢板市のオートレストラン24でも見た。
ただしあちらは新型で中身もコンビニで売ってるガムしかなかった。ところがこちらは商品まで懐かしいから驚く。
MINT BLUEなんてまだあったのかと釣られるように購入。




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手袋なんか誰が……いや、農作業の人が買うのだろう多分。
もちろんこれも初めて見た。




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さて帰るかと横の真新しい自販機を見ると変な表記を見つけた。




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地域色をやたら前面に打ち出しているのが気になり、詳しく観察した。




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この辺はごく普通だ。
地方名産の水やお茶はたくさんある。




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「徳島珈琲」

これは異色だ。ふつう珈琲に地名は付けない。
付けるとしたらコーヒー豆の産地名である。わくわくしてきた。




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極めつけはこれだった。阿波踊り専用ドリンク「アワライズ」。

専用品なのがすごい。缶にもしっかりと明記されている。
「シャア専用」のように専用を謳えば欲しくなる心理を狙ったかは知らないが、あまりにも尖りすぎて買うのをためらってしまった。

以上コインスナック御所24の自販機類を紹介。
専用ページを作りたくなるほど中身が濃い店だった。

四国に来たときは高知駅のコインスナックPLAY PLANだけでなく、苦労してでもこの店を訪れてほしい。必ず満足すると思う。

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2017年3月15日 (水)

四国乗り鉄撮り鉄・自販機店巡り 初日

予讃線に憧れ、3泊4日で四国を旅した。
とはいえ撮り鉄一本に絞ると天気に翻弄されるので、乗りやレトロ自販機の設置店巡りを兼ねた。

案の定、滞在中はほとんど雨だった。
思い起こすと遠征ではたいてい降られる。雨男なのかな。



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新幹線で岡山へ行き、高知行きの特急「南風」に乗り換える。

この日(3月12日日曜朝)の新幹線指定席は東京で20%、品川で60%、新大阪まで70%前後の乗車率。以降ガラ空きだった。




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南風9号は指定席が乗車率8割ほどでグリーン席はガラ空きだった。

普通席は思ったより混んでいた。列車の本数と移動手段が少ないから、おのずとこうなるのだろう。

なお岡山から高知に向かう場合、座席は左側が良い。
瀬戸大橋と川沿いは左側の景色が抜群だ。




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高知駅の駅レンタカーで車を借り、3年ぶりの運転におっかなびっくりしながら土讃線の安和駅へ。

この日は夕方以降天気が崩れるとのことで、夕方まで間に合う鉄道名所を探したところ、この安和駅となった。

ホームの目の前は海。南国らしくやしの木が植えられている。
たまに打ち寄せる波の音しかしない静寂の駅だ。下灘ほど有名ではないので静かに海の駅を楽しみたい人にお薦めする。




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「らぶらぶベンチ」。下灘駅にもある。

すべりやすい材質で真ん中がくぼんでいるので、二人並んで座ると自然に体同士がくっつく。

時間が時間なので一箇所だけ寄り道して宿にしけ込むことにした。




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「コインスナックPLAYPLAN」。
レトロ自販機の設置店で、横にゲームセンター「アミューズメントPLAYPLAN」が立ち並んでいる。

場所はカーナビなら住所「高知県高知市比島町3-16-7」か電話番号「088-829-0909」で検索すれば早い。
徒歩なら高知駅北口をまっすぐ進み、信号二つ目(高知銀行)の交差点を右折し、500mほど行けば右手に見える。




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設置自販機はうどん・そば(ともに250円)、ラーメン(270円)、トーストサンド(チーズ230円、ハム200円)の三種類。

訪問日時は2017年3月12日(日)の午後7時頃。
客は私と入れ替わりに2人、その後しばらく私一人だけ、帰り際に私と入れ替わりで2人来た。
それなりに客はついてるようだ。




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ここではそば(250円)を食べた。

揚げとなるととかき揚げと刻んだネギが入っている。
麺の若干薬っぽい匂いが気になったがおいしく完食できた。




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テーブル席で道行く車を眺めながら食べられる。

店に入ったとき妙齢の女性がテーブルを拭いており挨拶された。この人がオーナーだったのかもしれない。
テーブルと床はとても綺麗に掃除されていた。

この後はリッチモンドホテル高知へチェックインした。
ホテルの駐車場が宿から離れた契約駐車場で、周囲はコインパーキングだらけだったので間違えて停めてしまった。フロントで駐車場の話を聞いて変だと思って戻ったところ間違いに気づいた。

宿ではあまり寝付けなかった。
羽毛布団は柔らかすぎて寝付きにくい。我が家のように固めの敷き布団に安い掛け布団の組み合わせでないとしっくり来ない。

その点、帰りに乗ったサンライズ瀬戸のベッドは、我が家の睡眠環境に似ていてとても寝やすかった。

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2015年10月 5日 (月)

レトロ自販機店「オートパーラー上尾」再訪

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サイクリングを兼ねてオートパーラー上尾を再訪した。0時半頃着。
駐車場には5~6台の車、店内には7~8人の客がいた。




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自販機コーナーは今日も静かだった。

レトロ自販機は天ぷらうどん・そば(ともに250円)とトーストサンド(ハムチーズ・コンビーフともに200円)が販売中、日清カップ麺の自販機のみ「販売中止」の紙が貼られていた。




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今回は瓶コーラを購入した。値段は1本120円。




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栓抜きは自販機に紐で付いているが、昔は自販機本体が栓抜き(と抜いた栓のゴミ箱)の機能を兼ねていた。

その様子が分かる動画を貼っておく。ただし動画の自販機はリニューアルされた物なので昔とはデザイン等が異なる。
https://www.youtube.com/watch?v=8z0oUmaRPvI




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瓶のコーラは利便性ではペットボトルに及ばない。
ゆえにペットボトルに置き換わったのだが、では現在はどこに需要があるかというと、全国各地の麻雀店や越谷のイオンレイクタウン等に自販機が現存するので、そこに供給しているらしい。

瓶と缶では心なしか瓶のほうが美味しく感じる。
缶ビールが広まっても瓶のビールが無くならないのと一緒で、瓶のコーラも一定の需要に支えられて存続してゆくのだろう。




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実はこの日は1000in1でドルアーガの塔を遊ぶのが目的だった。
夜中にドルアーガを好きなだけ遊び、腹が減ったら自販機食品を食べ、明け方道が混む前に帰る計画だったのだが…




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このように縦画面のゲームは画面が横に引き伸ばされてしまう。
縦横比が狂うと操作性に影響するのでこれではゲームにならない。

というわけでコーラだけ買ってすごすごと家路に着いた。


★オートパーラー上尾(地図)
・埼玉県上尾市久保70-2 048-771-7568
・24時間営業(朝9時まで閉まっていたとの情報あり)
・設置自販機:トーストサンド、うどん・そば、瓶コーラ・Hi-Cオレンジ、日清食品カップ麺(2015年10月4日カップ麺自販機以外稼動)
・最寄り駅:JR北上尾駅(800m)

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2015年9月29日 (火)

レトロ自販機店「オートパーラー上尾」

深夜のサイクリングがてら「オートパーラー上尾」へ行った。

オートパーラー上尾はゲームコーナーの一角にうどんやそばなどのいわゆるレトロ自販機が設置されている。ゲームセンターの色合いが濃いが、都心に最も近いレトロ自販機店として知られている店である。

2015年9月30日追記
ツイッターで朝(9時)まで閉店していたとの情報がありました。24時間営業とは限らないようです。




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国道17号線(中仙道)の上尾市久保交差点の北、ケーズデンキの向かいにオートパーラー上尾はある。

着いたのは深夜1時前。駐車場には数台の車が停まっていた。




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入口は吹き抜けになっており、思っていたより立派だった。




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店内はゲームセンターそのまま。
両替機やトイレもあるので自販機での飲食には不自由しないと思う。トイレは若干不衛生さを感じるかもしれない。
ゲーム機はビデオゲーム、通信対戦ゲーム、プライズ機、パチンコ・パチスロ機がバランス良く設置されているようだ。




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自販機コーナーは店の奥にある。
椅子とテーブルは他にも設置されているので飲食には困らない。

レトロ自販機は2015年9月現在、「うどん・そば」、「トーストサンド」、「日清カップ麺」、「瓶コーラ・ファンタ」が置かれ、日清カップ麺の自販機のみ稼動していなかった。




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うどん・そばの自販機と、その奥の日清カップ麺自販機。




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うどん・そば自販機のメニューは天ぷらうどんと天ぷらそばの二種類。
値段はともに250円。最近まで200円だったらしい。




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カップ麺自販機のメニューは全て市販品なので詳細は省くが、値段は他店より安い180円だった。

この日はお金の投入口に「中止」の紙が貼られていた。




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うどん・そばの自販機で天ぷらそばをいただく。
割り箸と七味は自販機中央の扉に入っている。




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この店のうどん・そばはスープが下のほうに凝縮されているので、よく混ぜてから食べるのが慣わしになっている。かき混ぜるとスープに色と味が付き、底からわかめとなるととネギが出てくる。

具は掻き揚げとわかめとなるととネギの四種類。
掻き揚げは私が嫌いなたまねぎがどっさり入っていた。たまねぎだけは申し訳ないが残させてもらった。




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トーストサンドは「チーズハム」と「コンビーフ」でともに200円。
オートパーラー上尾はここでしか食べられない「コンビーフ」のトーストサンドが販売されていることでも知られている。




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もちろん「コンビーフ」をいただく。

1分ほど待つとアルミに包まれた熱々のトーストサンドが出てきた。
右下にマジックで書かれた○が謎だが、チーズハムサンドと区別するために付けられたものかもしれない。




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12枚切りくらいの薄い食パンにマーガリンとコンビーフが乗っている。
コンビーフは量があり歯ごたえも感じた。

「ここでしか食べられない」といわれるだけあって美味しかった。




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さらにもう一つ。ここでは他では見ることができない瓶のコーラとHi-Cオレンジが置かれている。




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見難いが自販機内のケースに瓶詰めのコーラとHi-Cオレンジ、ほかジンジャーエールなどが置かれている。
値段は120円。栓は自販機備え付けの栓抜きで開ける。

余談だが現在の子供たちは栓抜きとその使い方を知らないらしい。
たしかに栓抜きは使わなくなっている。今では台所に置いていない家庭も多いだろう。そう考えると瓶のコーラはよく今でも需要を維持しているものだと感心する。




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おまけ。入口横の1000in1のゲーム機。

1000種類のゲームから好きなタイトルを選んで遊ぶことができる。ただしエミュレータという技術でオリジナルのゲームを擬似的に再現しているため、プレイに不具合が生じやすく、画面のタイトル「R-TYPE」も映像の乱れが目立った。


★オートパーラー上尾(地図)
・埼玉県上尾市久保70-2 048-771-7568
・24時間営業(朝9時まで閉まっていたとの情報あり)
・設置自販機:トーストサンド、うどん・そば、瓶コーラ・Hi-Cオレンジ、日清食品カップ麺(2015年9月28日カップ麺自販機以外稼動)
・最寄り駅:JR北上尾駅(800m)

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2015年6月15日 (月)

レトロ自販機店「鉄剣タロー」3訪目

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日曜の夜はやはりあそこかなと鉄剣タローへ。
特に思い入れがあるわけではないが、自宅から30km弱なので自転車で往復するとちょうどいい運動になる。

鉄剣タローは今回が三回目の訪問になる。
詳しい訪問内容については下記のリンクをご覧ください。

★カテゴリー:「レトロ自販機巡り
鉄剣タロー初訪問
鉄剣タロー再訪



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6月15日の23時前。来たときには誰も居なかった。
がらんどうの店内にゲームのデモ音声だけが鳴り響く。しばらく椅子に腰掛けて夜の静かな世界を味わう。




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最初にハンバーガーをいただく。相変わらず旨い。
「うどん・そば」、「ハンバーガー」、「トーストサンド」の自販機は通称“御三家”と呼ばれており、私はハンバーガーが一番好きだ。

うどん・そばのように当たりハズレが少なく、トーストサンドより食後の満足感がある。ハンバーガーは格式こそうどん・そば(尾張家)に譲るものの、実を取る意味においては将軍を擁立した紀伊家にあたるのかなと勝手に想像している。




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続いて天ぷらうどんを食べる。相変わらずスープが薄い。

鉄剣タローには判官びいきをしたくなるが、不味い物は不味いと言うべきだろう。それも自販機食品の特性なのだから。うどんは不味い。

麺はともかくスープとかき揚げが不味い。スープはかき混ぜると濃くなるというが混ぜても薄いし、かき揚げは熱が通ってないのか、一部小麦粉の塊っぽくて食感がよくない。

この日はうどんの出来上がりを待っている間に一人の訪問者があり、帰り際男女3人組と入れ違いになった。
静かなようで案外来訪者がいるようで、店内の来訪ノートを読むとこの日も私が来る1時間前に誰かが来ていたようだった。23時半過ぎに店を後にした。


★鉄剣タロー(地図)
・埼玉県行田市下忍315
・24時間営業
・設置自販機:ハンバーガー、トーストサンド、うどん・そば(うどんのみ)、日清食品カップ麺(2015年5月24日現在全て稼動)
・最寄り駅:JR吹上駅(2.8km)、秩父鉄道行田市駅(2.6km)
※最短駅は秩父鉄道持田駅(2.4km)だが経路が複雑。
※バスは朝日バス吹上経由便が便利。
JR吹上駅⇔行田折り返し場(行田本町)を結ぶ便(佐間経由と前谷経由があるがどちらでも良い)に乗る。佐間経由は「下忍上分バス停」が最寄りで前谷経由は「西駒形バス停」が最寄りになる。鉄剣タローは両停留所の中間辺りにある。

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2015年5月27日 (水)

レトロ自販機店「鉄剣タロー」再訪

一昨日訪れた鉄剣タローを再訪した。(一昨日の記事はこちら)

自宅(宮代町)から行田は走りやすい道が無く、日中はなかなか足が向かない。夜出歩けるようになったのと、メタボを解消しなければならないという焦りが私を鉄剣タローへ後押ししてくれる。



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入って右の広い空間にはトイレと両替機しかない。いつ見ても贅沢な空間の使い方だ。

壁の絵は「TOKYO TRIBE」という映画の収録の際に描かれたもので、「Penny's」は架空のファミレスの名称だそうだ。

映画のために描かれただけあってセンスに溢れている。




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そのPenny'sの壁からゲームコーナーと自販機を見る。この店にはビデオゲームを目当てに来る人もいるそうだ。これほど広い空間で自販機食品を食べながらビデオゲームを遊べるのは全国探してもここしかないだろう。

 

写真から静けさを感じるだろうか。

妖しい光に包まれただだっ広い空間にゲームのデモ音声だけが響き渡り、詫び寂びに似た世界を醸し出している。




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今回はうどんを食べた。一杯300円。

うどんの自販機は現在(2015年5月現在)調子が悪く、お金を入れても出てこないことがあるようで、その旨とトラブル発生時の連絡先が書かれた紙が自販機に貼られている。

商品は天ぷらうどんのみ。そばは販売されていない。




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うどんは機械の内部で熱湯にさらして遠心力で湯きりした後、お椀にスープが注がれて出てくる。箸は自販機の左下にあり、七味はお椀にテープで付けられている。




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一目量が多いと分かる。スープがこぼれそうだ。

かき揚げの具は剥き身のえび、タマネギ、にんじんで、私はタマネギが嫌いなので思わず顔をしかめたが、このタマネギは薄い板状や細い棒状で歯ざわりは悪くなく何とか食べられた。それよりえびが入っていたのが豪勢で嬉しかった。




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麺は意外にも太麺だった。

調理時間短縮のため細麺が多く使われると聞いたが、30秒の調理時間でもちょうど良い硬さに仕上がっていた。

歯ごたえは硬くも柔らかくもないちょうど良い塩梅。
スープは薄かった。「混ぜれば均一になって濃くなる」という注意書きに沿って混ぜてもやはり薄いままだった。




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うどんを食べ終え、居心地の良さにくつろいでいると、もう少し食べたくなってきたのでトーストサンドを購入した。販売品はハムサンドのみで220円。




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焼け具合は完璧だった。匠の技と言っても良い。




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中もしっかり熱が通っている。

昔はコンビニが存在しなかったので、深夜はこういった自販機が重宝された。その頃を知っている人は夜に自販機で食事した記憶が強いのではないだろうか。

深夜のドライブで腹が減り、自販機を見つけたときの安心感。

『あのときは助かった』という気持ちが自販機食品への思い入れを強くするのだろう。たから夜に鉄剣タローへ来るのはむしろ王道……などと考えていると時計は0時を回っていた。



★鉄剣タロー(地図)
・埼玉県行田市下忍315
・24時間営業
・設置自販機:ハンバーガー、トーストサンド、うどん・そば(うどんのみ)、日清食品カップ麺(2015年5月24日現在全て稼動)
・最寄り駅:JR吹上駅(2.8km)、秩父鉄道行田市駅(2.6km)
※最短駅は秩父鉄道持田駅(2.4km)だが経路が複雑。
※バスは朝日バス吹上経由便が便利。
JR吹上駅⇔行田折り返し場(行田本町)を結ぶ便(佐間経由と前谷経由があるがどちらでも良い)に乗る。佐間経由は「下忍上分バス停」が最寄りで前谷経由は「西駒形バス停」が最寄りになる。鉄剣タローは両停留所の中間辺りにある。

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2015年5月25日 (月)

レトロ自販機店「鉄剣タロー」

仕事を辞めてから日曜の夜が楽しみになった。
出歩くのにこれほど静かで快適な時間はないからだ。翌日に差し支えるのでできなかった夜遊びが、今は当然になっている。もっともこれも再就職までのつかの間の幸せだが……

先日伊勢崎界隈のレトロ自販機店を巡ったので、今回は行田市の鉄剣タローに足を運んだ。
鉄剣タローは自宅から28kmほどの近場でいつでも行けたが、道が悪かったり混んだりで訪問を先延ばしにしていた。




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国道17号バイパス行田市下忍交差点から200mほど北へ行くと鉄剣タローが右手に見える。看板の灯りは消えているので車では通り過ぎてしまうかもしれない。

うちから近いのでママチャリで訪問した。店先には2台の車が止まっていたが店内は無人だった。


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外の看板は真っ暗で肉眼でもよく見えなかったので、三脚を使って長時間シャッターで撮影した。

写真は一部を除いて三脚を使って撮影した。




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入口から左を見る。
妖しいライティングがエロティックなムードを醸し出しているが、店内は自販機とゲームしかなく、いかがわしい所は何もない。

だだっ広い店内の壁沿いに自販機がズラッと並んでいる。




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入口から右を見る。

壁に奇妙な絵が描かれたこの広いスペースは、かつて「TOKYO TRIBE」という映画の撮影に使われたそうだ。ストリートギャングの抗争を描かれた作品らしく、評価はあまり高くなかったようだ。




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最初に目に付いたのがロッテのアイスクリーム自販機。2012年に故障したようで残念ながら稼動していなかった。

自販機盤面の書体が新しいので、さほど古い物ではない気がするが、それでも今となっては希少な自販機だ。




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昔のアイスの自販機は見本に本物の外箱を展示していた。そのせいかこの手の自販機は窓がよく割られていた。




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トーストサンドは「ハムサンド」のみ販売。ハンバーガーは「チーズバーガー」のみ販売されていた。いずれも220円。




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日清カップ麺の自販機とうどん・そばの自販機。
カップ麺はすべて200円で市販品と同じ物なので珍しさはない。うどん・そばの自販機は「天ぷらうどん」のみ販売されており、そばは販売されていなかった。価格は300円。




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うどん・そばの自販機は調子が悪いらしく、注意書きが貼られていた。どうやら買った後に商品が出ないことがあるらしい。

補修部品が不足し、部品があってもそれを直す技術者がいなければどうにもならないのがレトロ自販機の悲しい宿命だ。




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なんだろうと近づいて見ると花だった。
オーナーの趣味だろうか。ご自由にどうぞと書かれている。

花を育て、花を愛する人は心が広くて優しい人だと思う。過去何度か植木を買って育てたが、ちょっと手入れを怠るとすぐに枯れてしまい、簡単そうで手間がかかるのでいつしか買わなくなった。

手間を手間と思わず、愛情をもって育てる人でないとこうはうまく育たない。丁寧に育てられた花や注意書きなどの何気ない文章を見るとオーナーの心優しさが伝わってくる。




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鉄剣タローが紹介された埼玉新聞(2015年1月11日号)の切り抜きや、来訪者用ノートなどが置かれた展示スペースがあった。

記事には「ちょっとしたブームで客は増えたが、売り上げは依然として厳しいようだ」という趣旨で結ばれていた。もっともな指摘だと思う。実際それがレトロ自販機店の置かれている現実なのだから。

来訪者用ノートは8冊目に達していた。




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チーズバーガーを食べた。箱と中身は先日立ち寄った群馬県太田市のドライブインセゾン(記事)とまったく同じだった。

★製造販売元
(有)マルイケ食品 群馬県伊勢崎市茂呂1828-5




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裏面。子供の頃見た自販機バーガーの箱と似ているが、昔はハンバーガーを持った人の絵が描いてあったので別物だろう。




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妖しい照明でハンバーガーが毒々しい色になってしまうので、この2枚はホワイトバランスを修正した。

大きめのハンバーグにとろりとしたチーズが絡まって美味しい。カロリーを気にしているので1個で止めたが、食欲に任せて2~3個ペロッといってしまいそうな美味しさだ。




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ビデオゲーム筐体はエアロシティやアストロシティなど。4in1ゲームを含めて20台ほど稼動していた。

なにか他の店と違うと思ったらパチンコ・パチスロの筐体が無かった。客層的には無いほうが嬉しいが、他自販機店の客を見るとパチンコ・パチスロを遊ぶために来ている人ばかりなので、ビデオゲームだけでは厳しいのではないかと心配してしまう。

パチンコ・パチスロを置かないのもオーナーの考えなのだろうか。




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がらんとした妖しい光の店内に一人たたずんでいると、時間の感覚が麻痺して家に帰ることを忘れそうになる。

このまま朝までいようかなと思いたくなるちょっと危険な魅力をこの店は持っている。さきほどの埼玉新聞の記事によると、大晦日は互いに名前も住所も知らない者同士が毎年のように集まるそうで、集まる理由は「なんとなく居心地が良いから」だそうだ。

今度来たとき鉄剣タローは無くなっているかもしれない。合理化へ突き進む現代社会の仕組みから外れすぎているからだ。

“なんとなく居心地の良い場所”がまた一つ失われるかもしれない。だが支える気もその力もない私が何を言っても、それを望まない人たちの心には響かないだろう。


★鉄剣タロー(地図)
・埼玉県行田市下忍315
・24時間営業
・設置自販機:ハンバーガー、トーストサンド、うどん・そば(うどんのみ)、日清食品カップ麺(2015年5月24日現在全て稼動)
・最寄り駅:JR吹上駅(2.8km)、秩父鉄道行田市駅(2.6km)
※最短駅は秩父鉄道持田駅(2.4km)だが経路が複雑。
※バスは朝日バス吹上経由便が便利。
JR吹上駅⇔行田折り返し場(行田本町)を結ぶ便(佐間経由と前谷経由があるがどちらでも良い)に乗る。佐間経由は「下忍上分バス停」が最寄りで前谷経由は「西駒形バス停」が最寄りになる。鉄剣タローは両停留所の中間辺りにある。

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2015年5月23日 (土)

渡良瀬CR ~ ドライブインセゾン ~ オレンジハット薮塚店 ~ 自販機食堂

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先日の予告通り、渡良瀬サイクリングロードの終点「錦桜橋」とレトロ自販機設置店を3軒まとめて周ってきた。

出発は16時。総走行距離は135kmだった。

※自販機関連で来られた方
以下、写真6枚目まではサイクリングの記事なので読み飛ばしてください。





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東武佐野線渡瀬駅まで輪行した。時刻は17時5分。
過去この駅を終点にサイクリングしたことは二度あったが、この駅を出発点にしたのは今回が初めてだ。

駅から2kmほど北上すると渡良瀬サイクリングロードに入る。
夕方渡瀬駅から渡良瀬サイクリングロードの終点を目指すというのが、ちょっとセンチで、自分には珍しく洒落たプランだ。




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福猿橋にて。17時50分
以下、日没まで刻々と変わり行く渡良瀬川沿岸の様子を紹介。




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緑橋から渡良瀬橋を望む。18時20分。
渡良瀬橋は森高千里の名曲「渡良瀬橋」の舞台になった。




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鹿島橋を目指す。18時25分。
帰宅途中の学生とすれ違う。いい雰囲気になってきたので「渡良瀬橋」を歌いながら気持ちよくペダルを漕ぐ。




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終点の錦桜橋。19時42分。

葉鹿橋の迂回路周辺で迷い、時間を大幅にロスした。
ここは渡良瀬CRで最もややこしい迂回路だと思う。ハッキリ分かるくらいに拡大した地図を用意することをお薦めしたい。

錦桜橋にはこれといった終点の目印は無かったので、一つ先の桐生大橋まで行ってみたが、ただのアンダーパスだったので引き返した。これで最初の目的は果たしたので、次は自販機店巡りに移る。




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渡良瀬CRを松原橋まで戻り、国道50号に入り、左手に最初のレトロ自販機設置店「ドライブ イン セゾン」が見えた。
ここは比較的規模が大きいゲームセンターのようで、駐車場にはたくさんの車が停まっていた。

外見はガラの悪い連中が集まりそうな店そのもので入るのを躊躇したが、実際客層は悪くなかった。しかも自販機コーナーはゲームコーナーから隔離されており安心だ。




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自販機コーナーの様子。正面がレトロ自販機類。
ここへ来るのはゲームコーナーからときどき飲料やタバコを買いに来る人くらいなので、撮影には全く支障なかった。




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うどん・そばの自販機。320円が相場なので安い。
今日は全ての店舗で全てのメニューを食べたかったが、さすがに無理なので各店舗でそれぞれ違うものを食べた。




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ハンバーガーの自販機。
ミトミ(オレンジハット)系列が220円以上なのでこっちのほうが安い。

箱がミトミ系列とは異なり、古めかしいカラー写真なのが目を引く。
ビッグバーガーは残念ながら売り切れだった。




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トーストはピザトーストとチーズハムトーストの2種類で200円。

この自販機も随分レアだろうに、伊勢崎界隈の自販機店を巡ると当然のように設置されているから感覚が麻痺してくる。




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カップ麺はオーソドックスで新しいタイプ。
商品ともども特に見るべきところは無い。




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この店ではチーズバーガーを食べた。
外箱はハンバーガーの写真とハンバーガを持った可愛い猫が描かれており、「自動販売機用」の注意書きがある。

包み紙は気のせいかミトミ系列より若干厚い気がした。

製造販売元は「(有)マルイケ食品」。
所在地は群馬県伊勢崎市茂呂1828-5と表示されている。




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中身。しわしわのパンが自販機らしさを醸し出している。

具は大き目のハンバーグにチーズとソース。馬鹿舌なので参考になるか分からないが、嘘や誇張無しに美味しかった。肉の大きさや厚さといい味付けといい、コンビニのハンバーガーに善戦していると思う。ヤマザキの100円バーガーには余裕で勝っている。


★ドライブインセゾン(地図)
・群馬県太田市吉沢町3971 0276-37-7150
・24時間営業(ゲームコーナーは24時までと思われる)
・設置自販機:ハンバーガー、トーストサンド、うどん・そば、日清食品カップ麺自販機(2015年5月22日現在全て稼動)
・最寄り駅:JR両毛線小俣駅(3.8km)
※バス利用の場合、JR両毛線桐生駅からおりひめバス境野線に乗り、「桐生温泉湯らら」バス停で降りて1.3km歩く。乗り継ぎを使えばさらに最寄りのバス停にも行けるが経路や乗り継ぎが複雑。




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続いてオレンジハット薮塚店へ。
ドライブインセゾンから県道39号線→県道78号線を経て約10km。

この店は東武桐生線薮塚駅が近い。駅を出て左に向かって一直線にいける上、薮塚駅は特急停車駅なのでアクセスが便利だ。




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店内。自販機コーナーからカウンターを望む。
ここも期待を裏切らないラインナップが待ち受けていた。




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カップ麺の自販機とトーストの自販機が並ぶ。
その左には漫画本が置かれている。




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トーストのメニュー。
右がオーソドックスなハムトーストで、左はよく分からないのでこちらを食べようと思ったが、間違えて右を押してしまった。




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カップ麺はオーソドックスなメニュー。

給湯口に面白い注意書きがあった。商品購入後、2分半だけお湯が出るようになっているそうだ。持ち込んだカップ麺にタダでお湯を入れるのを防止する機能のようだ。




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ハンバーガーの自販機ではチーズバーガーとベーコンポテチーバーガー(ベーコンとハッシュポテトのサンド)が220円、そして名称不明の300円のバーガーが販売されていた。

名称不明はおそらくオレンジハット沖之郷店で食べた「限定コラボバーガー」だと思う。これはハンバーグにトーストサンドのハムを加え、PKGM(ピリ辛ガーリックマヨネーズ)ソースで味付けしたものだ。




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ラーメンとうどんの販売機とメニュー。
きつねうどんとラーメンが320円。




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うどんとそばの自販機とメニュー。
天ぷらうどんと天ぷらそばで、こちらも320円。




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ここではハムトーストを食べた。

外装は市販のアルミ箔。このアルミはトーストサンド用の純正品と市販品があり、純正品は厚手になっていて持ったとき手が火傷しないようになっているが、現在は殆ど在庫が無いそうだ。




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中身は6枚切りのパンを2等分したような薄っぺらい食パンにハムが挟まれ、バターとこしょうで味付けされている。

味はかつてオレンジハット沖之郷店で食べたのと全く同じ。熱々で美味しかった。同系列店だから当たり前か。


★オレンジハット薮塚店(地図)
・群馬県太田市薮塚町2463-1
・24時間営業(ゲームコーナーは24時までと思われる)
・設置自販機:ハンバーガー、トーストサンド、うどん・そば、うどん・ラーメン、ほか日清食品カップ麺自販機(2015年5月22日現在全て稼動)
・最寄り駅:東武桐生線薮塚駅(約1.5km)※駅出口から左に直進




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締めに2014年11月にオープンしたという自販機食堂に向かう。

ここまで走行距離は約70km。
疲れは無いがケツが痛くてしかたない。レーサーパンツを履いて70km程度でケツが痛くなるというのも変だ。単に太っただけではなく、サドルの位置や高さがおかしいのかもしれない。

しかも泣きっ面に蜂とばかりに前照灯のホルダーが壊れて固定できなくなった。このままだと危険なので、ライトとホルダーを裾バンドで巻いて固定し、ひとまず応急処置した。




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伊勢崎の中心部から5kmほど、利根川の坂東大橋から1kmほどの国道462号線沿いに自販機食堂はある。

9時半開店~24時閉店。
他の自販機店のように24時間営業ではないので注意。

この店はテレビや雑誌に紹介されたことで来訪者が増え、ここに訪れるのがちょっとしたブームになっているようだ。それもあって閉店間際に行ったのだが、それでも4人の客がいて後から2人来た。
店の前まで来ながら店内の人の多さを見て引き返した人もいたので、かなりの頻度で来客があるようだ。




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店内。昨年オープンだけあって一目綺麗で清潔な雰囲気だ。
画面外の左側にもいすとテーブル、そして洗面所とトイレがある。

設置されている自販機は御三家の「うどん・そば」、「トーストサンド」、「ハンバーガー」の各自販機。王道ともいえるラインナップだがメニューはかなりの曲球だった。




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ハンバーガーはダブルチーズバーガー、タルタルミートバーガー、ゴマみそマヨバーガーと変わりモノばかりだ。いずれも250円。

50円玉を入れると機械が停止するらしく、100円玉しか入れないように注意書きが貼られている。




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トーストサンドはチーズたっぷりのハムチーズトーストとあんこ&チーズトースト。こちらは変わったメニューでいずれも250円。

手描きのイラストが可愛い。
ハンバーガーの箱などのイラストをデザインした人が描いたと思われる。なんとも可愛らしくほのぼのする画風で、楽しみながら描いている気持ちが伝わってきてこちらまで楽しくなってくる。




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御三家の筆頭ともいえるうどん・ラーメンの自販機。
メニューはチャーシューメン(400円)と天ぷらうどん(330円)の二つ。




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うどん・ラーメンの自販機の上には昭和51年に発行されたという年代物のパンフレットが貼られていた。

字が小さく照明でうまく撮影できなかったので、これは自分で見に行って欲しい。いちおう写真をクリックして拡大し、その写真をさらに拡大すればある程度までは読める。




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ゴルゴ13を読みながら天ぷらうどんを食べた。
薬味と箸は各テーブルの上に備え付けられている。

天ぷらはごぼうとニンジンで、私は玉ねぎが嫌いなので入ってなくてホッとした。麺は細めの腰が無い麺(これは仕方がない)だが、天ぷらはなかなか美味しかった。スープは濃くも薄くもなくクセのない味で、しばらくすると天ぷらの油が染み出てきてコクが出てくる。


★自販機食堂 (地図) (ツイッター)
・群馬県伊勢崎市富塚町293-3 パレス本丸
・9:30~24:00
・設置自販機:ハンバーガー、トーストサンド、うどん・ラーメン(2015年5月22日現在全て稼動)
・最寄り駅:JR高崎線本庄駅(5.1km)、東武伊勢崎線新伊勢崎駅(5.4km)
※駅から遠いので国際十王交通バス伊勢崎⇔本庄早稲田駅経路に乗り、八斗島南バス停(ルート図)から徒歩で行くのが近い。八斗島南バス停から800m。終バスが早いので注意。(バス時刻表)




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23時前に自販機食堂を出発し、利根川サイクリングロードへ入る。
ケツの痛みを我慢しながら坂東大橋から下流へ走る。

写真は刀水橋。午前0時15分頃。パトカーが巡回していた。

自販機食堂から家まで65km。応急処置のライトが頼りなく、ケツが痛くてたまらないので何度も休憩を挟んだ。2時35分帰宅。




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マピオンのキョリ測の走行データ。
奇しくも前回プラボ宇都宮に往復したときと同じデータになった。

消費カロリーは前回も書いたように、クロスバイクは走行ロスが少ないのでここまで消費していないと思う。3500kcalくらいか。

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2015年4月10日 (金)

レトロ自販機店「オートレストラン24」 ~ 「ゲーム24石上店SAITO」

桜の名所へ行こうと桜前線の予報を見ると、栃木県矢板市の長峰公園が目に付いた。しかも付近にはレトロ自販機店もある。

青春18きっぷ期間では4月9日しか選択肢が無かったため、9日長峰公園がある矢板へ向かった




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長峰公園で桜を見た後、国道4号沿いのオートレストラン24へ。
最寄駅はJR東北本線の矢板駅で、駅から1.6km(徒歩約20分)。設置レトロ自販機は2015年4月現在日清カップ麺のみ。

写真は国道4号を北に見ている様子。オートレストラン24は左の書店とその奥の焼肉店との間にある。

★オートレストラン24(地図)
・栃木県矢板市中438-69
・営業時間不明(基本的に無人なので24時間と思われるが確証無し)
・設置自販機:日清カップ麺自販機(2015年4月現在稼動中)
・最寄り駅:JR東北本線矢板駅(1.6km)




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外観。一見ただの廃屋に見える。いかにも狭そうだ。

非常に目立たないので意識して探さないと車では通り過ぎてしまうだろう。この道は過去何度も通ったが、ここがレトロ自販機設置店とはおろか目に留まったことすら無かった。それほど目立たない。




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店内は汚い上、灰皿に吸殻があふれていた。
一目、健全な人間が入る場所ではないと分かる。

正面と左にパチスロ筐体、右にたばことカップ麺の自販機、入口右手にガムとコンドームの自販機、そして奥にはアダルト雑誌とアダルトDVDの自販機がある。




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レトロ自販機は日清のカップ麺自販機のみ。
隣の両替機はなかなかのボロさで良い味を出している。




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メニューは市販品と一緒で懐かしさは感じない。

200円という価格は今となっては高いが、オートレストラン全盛期(コンビニが無かった頃)はごく普通の価格設定だった。当時は夜中に営業している店が少なく、オートレストランの自販機は空腹を満たしドライブの疲れを癒す場として貴重だった。そのため200円でも商売として成り立っていた面があった。

この後、もう一軒の店でオーナーから聞いたところ、オートレストラン全盛期はトラック運転手の客足を軸に売れ行きが良すぎて商品の補充が追いつかないほどだったという。




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カップ麺の給湯口は持参したカップ麺にタダでお湯を入れることができた古いタイプとお湯のタダ入れ防止策が施された新しいタイプがあったと記憶している。

※2015年5月22日、オレンジハット薮塚店にて新タイプと思われるカップ麺の自販機を見つけた。(当該記事)




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箸の取り出し口と商品の取り出し口。右はおつりの返却口。

おつりの返却口の蓋は昔は金属製だったので指で押し開けるまで中身が見えなかった。そのため昔は子供たちが自販機の返却口に手を突っ込む光景がよく見られた。かくいう私もそうだった。




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アダルト自販機。これは昔痛い目にあった。

中学の頃、どうにかエロ本を手に入れようと夜3時頃自販機に行き、表紙が美人だった800円のエロ本を人目を気にしながら大急ぎで買い、家で中身を見たときの衝撃は今でも忘れられない。

中学生だった私は心に深い傷を負い、大人への不信感を強く募らせた。なおその本は駅前に置かれた青少年に読ませたくない本を入れる投書箱に投げ捨てた。




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そんな悪夢を振り返りながら陳列棚の製品を見渡すとこれが目に留まった。1200円か…と財布の中身を確認する。

が、買わなかった。煩悩より昔のトラウマが勝った。
アダルト自販機は、まさしく「パンドラの箱」だと思う。




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オートレストラン24を後にし、国道4号を北へ歩く。

矢板駅から8km、オートレストラン24から6.4kmの道のりだが、この辺は2007年から2009年に掛けて何度も自転車で走っている。その思い出に浸りながら歩いたので気が紛れて疲れなかった。




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次に向かったのは大田原市のゲーム24 石上店SAITO
最寄駅はJR東北本線の野崎駅で駅から2.6km(徒歩約40分)。レトロ自販機は2015年4月現在日清のカップ麺のみ。

ここは以前から知っていたが入るのは初めてだった。

★ゲーム24 石上店SAITO(地図)
・栃木県大田原市上石上1765-2
・営業時間不明(基本的に無人なので24時間と思われるが確証無し)
・設置自販機:日清カップ麺自販機(2015年5月現在稼動中)
・最寄り駅:JR東北本線野崎駅(2.7km)
※野崎駅から最寄りの「石上小学校前」まで平日土曜限定で1日3本バスが出ているが、使い勝手が悪く歩いたほうが早い。




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この店と先ほどのオートレストラン24は経営者が一緒で、現在は元オーナーの妻が経営しているそうだ。




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店の外に掲げられた古めかしい殺虫剤の看板。
写真の人物(水原弘)のデビューが昭和34年で死去が昭和54年なので、その間に作られたものと思われる。




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店の入口から左手を見る。
稼動中のゲーム機はパチスロ筐体がメインで、ジャグラーシリーズや5号機以降の筐体が設置されていた。左にぽつんと置かれているのはセガのマージャン用のビデオゲーム筐体で稼動はしていなかった。




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入口から正面を見る。
たばこや飲料の自販機がある程度で特にめぼしいものは無い。




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入口から右奥に進むとカップ麺の自販機が並んでいた。
ともに日清食品のもので片方は稼動中(オートレストラン24と同じ)、もう片方は陳列棚の見本が抜き取られて放置されていた。

両替機やアダルト自販機はオートレストラン24と同じ物だった。




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うどん・そば自販機の名残り。
うどんそば自販機は経営を圧迫するのでやむなく撤去したそうだ。

ここには私以外にもレトロ自販機マニアがたまに来るそうで、オーナーの女性からその事や、自販機店立ち上げ当初から現在までの経営にまつわる話を聞くことができた。

聞くと元オーナーの夫が店を立ち上げた際、この女性はまだ29歳だったそうだ。笑顔が素敵なので写真を取らせてくれと頼んだら恥ずかしいからと断られたが、雰囲気的に昔は美人だったように見えた。




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現在はパチスロ機の売り上げで収支はトントンだそうだ。年金を受けているのでそれでもやっていけるらしい。

色々きついのかなと思いきや、手間が掛からないのでトントンでやって行けるなら良い商売だよと話していた。




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かなり珍しいコダックのポケットカメラ自販機(非稼動)と、演歌歌手のサイン入りポスター。

色あせたポスターのこの歌手、なんと現在も現役で去年8年半ぶりに新曲を出したそうだ。


帰りは野崎駅まで歩き、18時前の列車で家路に着いた。
帰宅ラッシュが始まっていたようで宇都宮まで混雑で座れず、宇都宮で座れたものの、常に空席が無い状況だった。




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最後に桜の模様を。

長峰公園は矢板駅から徒歩10分程。(地図)
平日の昼なのでさほど人は居なかった。駐車場や施設の規模などを見ると休日は混みそうだ。桜はほぼ満開だった。


4/9(木曜平日)の列車詳細
12時56発 宇都宮線快速 久喜→宇都宮 15両 (乗車率30%)
13時50分発 東北本線 宇都宮→矢板 4両 (乗車率60→20%)

17時51分発 東北本線 野崎→宇都宮 4両 (乗車率90%)
18時41分発 宇都宮線快速 宇都宮→久喜 15両 (乗車率90%)
※全列車とも端の車両に乗車。帰りの宇都宮までは帰宅ラッシュ開始直後でやや混雑し、宇都宮から久喜まではラッシュと逆方向だったが快速なのでやや混雑した。直後の各停はガラ空きだった。

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2014年10月 5日 (日)

レトロ自販機店「オレンジハット沖之郷店」再訪 ~ 足利市駅(輪行)

今週末も夜のサイクリングをした。

行き先は特に決めず、とりあえず関宿橋へ行き、サイクリングロードの分岐を好きなほうへ進んだところ、オレンジハットに行きたくなったので、渡良瀬サイクリングロードの足利市駅をゴールにした。

ちなみにルートは前回とまったく同じ。




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東武伊勢崎線足利市駅北の渡良瀬川に架かる橋。
ライトアップされた橋は足利市駅のホーム上からもよく見える。

西には森高千里の名曲「渡良瀬橋」の舞台の渡良瀬橋、駅北口には「ミヤコホテル」という一際目立つビジネスホテルがある。料金がリーズナブルなので、機会があればサイクリング等で利用したい。




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ドライブイン「オレンジハット沖之郷店」。
足利市駅南口からまっすぐ南に4km。最寄駅は福居駅で駅から2.5km。

訪れた日時は2014年10月4日(土)の20時20分から21時頃まで。
この日は盛況だった。といっても地元客が2人、作業員らしき人が2人、自販機マニアと思われる3人組、そして私だけだった。




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自販機の様子。写真には写っていないが、右手にはハンバーガーとトーストサンドと日清カップ麺のレトロ自販機がある。

自販機の詳細については初訪問時の記事をご覧ください(こちら)。





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前回はきつねうどんを食べたのでラーメンにしようと思ったが、あいにく売り切れだったので天ぷらそばにした。

私はタマネギが大嫌いなので、掻き揚げうどんなどの類は普段食べないのだが、ここの天ぷらにはタマネギが入っておらずホッとした。

麺は可もなく不可もない味で量はそこそこ多い。女性ならこれ一杯でお腹いっぱいになる人も多いと思う。
スープはやや薄味。温度は飲むのにちょうどいい熱さ。




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ハンバーガーは唯一食べていない「チーズバーガー」にした。

自販機の不調かパンズの一部に加熱ムラがあったが、ハンバーグはなかなかボリュームがあり、普通に美味しかった。

この写真を撮影していると、先述のレトロ自販機マニア(?)の3人の若い男たちが、レトロ自販機を見て驚嘆の声を上げ始めた。

「静かに食べたかったのにな」と少々がっかりしていると、彼らはハンバーガーの自販機にお金を入れ、保温中の様子を撮影し始めた。まあいいやと意に介さず、ぼんやりバーガーをかじっていると、彼らの一人が『超感動したよ…』と顔を紅潮させ、心から嬉しそうにつぶやいたのを見聞きした。

私は驚きや感動をそこまで素直に出せない。羨ましかった。
しかも生まれたときには無かったはずのレトロ自販機を、若い彼らが驚きと感動で見てくれたことがとても嬉しかった。




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夜9時の駅前は閑散としており、仕事帰りのサラリーマンやアルバイト帰りと思われる高校生らがスマホを手にしていた。

走行距離は約70km。距離も時間も体力も最盛期より落ちている。
走行中のギアは最盛期より2枚軽いし、上り坂では後ろのギアを一番軽くしないと座りながら走れないほど脚力が落ちている。

サイクリング再開当初はしばらく中距離を走り、足が出来上がったら長距離を走ろうと考えていたが、この分では相当先になりそうだ。


★オレンジハット沖之郷店(地図)
・群馬県太田市沖之郷町448-4 0276-46-8050
・24時間営業(ゲームコーナーは24時まで)
・レトロ自販機:ハンバーガー、トーストサンド、うどん・そば、うどん・ラーメン、ほか日清食品カップ麺自販機など(2014年10月4日現在は全て稼動)
・最寄り駅:東武伊勢崎線福居駅(約2.5km)

10/4(土)の列車詳細。
21時28分発 太田発→東武動物公園行き 6両編成 ガラ空き
※最後尾に乗車。久喜から多数乗車してきたが輪行には支障なし。

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