GW旅行その3 - 夜の秘境駅 -
その2からの続き。これが最後の記事です。
28日(土)の夕方、真岡からR6に出ていわきへ。
いわきの銭湯で汗を流し、一休みしてから磐越東線の江田駅へ。
江田駅は昨年の夏、18きっぷで訪れた際、磐越東線のなかでも最も秘境色が強い駅として印象に残っていて、いつか再訪したいと思っていました。
それも早朝か夜。江田駅がいつもと違う顔を見せる時間帯に…
深夜の江田駅。まるで異世界の入口のような雰囲気が漂っています。
周りには民家が数件あるだけで、さきほどから獣のうなり声がしているにもかかわらず、こんな雰囲気を期待していたので心の中は嬉しさでいっぱいです。
駅待合所付近にて。おぼろ月は露出が難しい。
露出に苦しみながら深夜の無人駅を黙々と撮る中年の男…。
いつ警察を呼ばれてもおかしくない状況なのに辺りには警察を呼ぶ人の姿すらないのでその心配はありません。
とはいえ左の茂みからずっと獣のうなり声がしているので臨戦体勢は崩せません。
何か飛び出してきたらいつでも三脚で応戦する体勢を取りながらの撮影です。
ちなみに下の写真は昨夏18きっぷで来たときの江田駅。
立ち位置や画角が異なりますがミラーの位置などで何となく構造は分かると思います。
もし獣が襲ってきたら顔にライトを当ててひるんだ隙に三脚を振り回す手筈だったので長時間露光中に出てこられるとまずかったんですが、なんとか無事に撮影を終えました。
写真は江田駅のホームからの夜空。
星が小さいので拡大しないと見えないかもしれません。
…で、2日目(4/29:日曜)の夜。
喜多方で夜を明かし、湯野上温泉駅に寄って締めに秘境駅「男鹿高原駅」へ。
この駅はそれなりに列車が来るし駅構内はあまり秘境らしさを感じませんが、駅周辺はなかなかの秘境で、最初は駅入口が分からなくて行き過ぎてしまいました。
東武本線の駅名や運賃が入っているのを見ると、なおさら身近な印象を受けます。
ただ、やはり秘境駅として認定されているだけあって駅ノートは備えられていました。
せっかくなのでノートに記念書き込みし、最終列車を見届けることに。
318列車(上り最終列車:普通「東武日光行き」) 男鹿高原(2012年4月29日)
313列車(下り最終列車:普通「会津高原尾瀬口行き」) 男鹿高原(2012年4月29日)
「秘境駅で最終列車を見送る」
まさにこれこそが無人駅や秘境駅における極上の楽しみ方だと思う。
終電を見送り、少々の名残りを残しながら引き上げるのがまた良い。
もっとキチンと撮れば良かったと思いつつ、奇麗に撮るために来たんじゃないからこれで良かったのかなと思いなおして帰路へ。
…以上、総走行距離880km、二日間の旅が終了。
夜から深夜にかけて移動し、深夜から夜明けまで寝るという結構ハードな旅でしたが、疲れや眠さはあまり無かったです。