真岡鉄道 - 花のもてぎ -
GW後半初日は真岡鉄道へ。
色とりどりの花が咲く道の駅もてぎ周辺を思い出し、去年も同じ時期に来たここで撮影することにした。
115列車(モオカ14形 茂木行き) 2013年5月3日 通過時刻11:33
ここで撮ろうと思った理由は二つある。
構図に人が入ってもよく、むしろ入ったほうが自然だというのがその一つ。
連休中に綺麗な花が咲く場所に家族連れが集まるのは自然な流れで、家族連れの注目は当然そこを通過する列車に集まり、撮影者にはその情景が撮影チャンスとして提供される。
…つまり誰もが損をせず楽しめる。そのうえ構図に人が入ることを是とするので周囲とトラブルにならない。
122列車(モオカ14形 下館行き) 2013年5月3日 通過時刻11:43
茂木駅では改札を出てすぐ左の施設でレンタサイクルできる(要身分証)。
10台ほどのまだ真新しい電動アシスト自転車が置かれており、1回300円で借りることができるので大変お得だ。貸し出し時間は16時までだが市内観光やSL目当てなら余裕を持って返却できる。
茂木駅ではこのレンタサイクル所と真岡鉄道のサイトに記載されている真岡鉄道のレンタサイクル所があるので間違えないようにしたい。後者は過去真岡駅で借りたとき酷い目にあったので私はお勧めしない。そのときの記事はこちら。
6002列車(C12-66 下館行き) 2013年5月3日 通過時刻14:29
先月ひたちなか海浜鉄道を訪れたあと、ローカル線の現状や今後のあり方について何度か考えることがあった。
ひとつ確認できたのは「マニアがマニアによるマニアのための営業や活動」をしていては、明るい展望が開かれる見込みは低いということ。で、その対策について考えをめぐらせていたが結論が出ないので、とにかくふさわしそうな場所に行ってみようと考えたのが先の理由のもう一つ。
過去、私はテレビゲームのハイスコア争いに熱を上げ、同じくハイスコアを目指すマニアたちをバックアップする各地のゲームセンターに数年ほど通いこんでいた。
そこで学んだのは店側がハイスコアマニア(スコアラーという)に偏重すればゲームのラインナップがマニアックになって一般人が遠のき、店内の空気は一般人が近寄りがたいものに変わり、それを放置すれば結果的に店がつぶれるということだった。
したがって店側は店内の一角にひっそりとスコアラー用のコーナーを設けることでスコアラーを満足させ、主力はあくまで一般客用のゲームタイトルをそろえて一般客の入りやすい環境を整えることで集客と売り上げをまかなっていた。
いっぽう鉄道のローカル線でもほぼ似たような方法が採られており、たとえば所有車両の一部を旧型車両に置き換え、それを目玉にマニアを呼びつつ、主力はあくまで現行車両とすることで一般客への(通勤・通学への)影響を最小限にし、トータルの利益を拡大しようと試みられている。
したがって表現は適切ではないかもしれないが、鉄道会社(ゲームセンター)にとって「主」はあくまでも一般客で、撮影者(スコアラー)は「従」だということを念頭に置く必要がある。
そこで思ったのがマニア側のほうから一般客の裾野を広げるアクションを起こせないかということだった。
といってもマニアという人種は自分もそうだが興味分野以外のことは視界から排除する習性を持っており、マニア側に不要な負担(たとえば撮影以外に掛かる金)を求めたり、強い義務感を伴うことを求めるとそっぽを向かれるので、あくまでマニアを満足させる前提で考えなければならない。
次に考えついたのが一般人が行きたがっている場所において、(これが難しいが)パンフレットのように人の目を惹きつける写真を撮り、そして(これがまた難しいが)その写真を広く一般の目に広められれば、撮影者も満足し一般客も満足し、さらには鉄道会社もホクホクというミラクルな流れを構築できるのではないだろうか…
…と思ったが「それなら鉄道写真コンテストでいいじゃん」で終わってしまう。ただコンテストの写真はたしかに美しかったりかっこよかったりするものの、一般人がそれを見て写真の場所に行きたくなるかといわれると正直微妙だし、そもそも一般人がコンテストを目にする機会を考えると、一般人の集客効果よりむしろマニアの自己満足に終わる可能性のほうが高いと思う。
…で、ここで考えが行き詰ったとき、去年撮影した道の駅もてぎでの写真を思い出し、ここなら一般人が来たがるんじゃないかと考えるうち、考えても分からないから行ってみようという流れになった時点で思考終了。分かりません。