カテゴリー「三岐鉄道」の記事

2012年8月16日 (木)

三岐鉄道遠征番外編

8月10日から13日まで遠征してきた三重県の三岐鉄道のおまけです。
旅の途中に撮った写真や、失敗写真、ちょっと気になった写真など…




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今回借りたレンタカー、日産デミオ。
レンタカーを借りると出発前に係員が既存のキズを運転者に確認させるのに、この日はそれが行われずキズは無いものだと思っていたら、現地であちこちにキズが付いているのを見てびっくり。

で、びっくりしつつも観察するとどれもキズ跡が古いので、車内の書類を見るとやはり過去に他の人が付けたキズとしてチェックされていたのでようやく安心。





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丹生川駅の貨物鉄道博物館(HPはこちら)。

横に停まっているSL
はB4形39号蒸気機関車という名称らしいです。
日露戦争時、物資運搬のため蒸気機関車が多く使われていたそうですが、B4形39号も製造年などから推測すると、同じような役目を担っていたのかもしれません。





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東藤原駅。電気機関車との並び。
三岐線は貨物が人気らしいけど私はやはり西武電車に目が行きますね。





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近鉄富田駅で見た妙なラッピング列車。
よく見ると不動産屋の広告っぽい。

ラッピング車といえば奈良の「万葉まほろば線」が渋くて好きなので、いま思うとその撮影もスケジュールに組み込んでおけばよかったかな、と少し後悔してます。





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ゲリラ豪雨中の三岐線車内。
空いているのは快適だけどさすがに気の毒になってきます。

でも貸し切りに乗っているみたいで嬉しかったのは事実…





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阿下喜駅のホームの花壇。

花を丁寧に植えていつまでも大切に育てる人って、心が優しくて地道なことを長く続けられる人なのかな、なんてよく思います。

「面倒臭いことは最初からやらない」がモットーなダメ人間の私とは正反対。





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北勢線車内で窓に映る自分を撮影。

こんなことをしているのも車内がガラ空きで誰も居ないからですが、北勢線だっていつまでもこんな状況で居られるわけではないだろうから、「貸し切りみたいだ」とあまりはしゃいでいられないのが大人心の複雑なところ。





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二日目の朝。ホテルから阿下喜へ向かう途中。

昔はドライブ中に他市や他県に入るとちょっとした達成感を感じたけど、いまは何でもいいから早く着いてくれとしか思わないあたり、ずいぶん心が貧しくなったなと思います。





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最初に向かった麻生田-楚原の鳥居がある場所。

車を降りてすぐに来たので構図も考えずとにかく撮影。もちろん失敗作です。
目の前の鳥居は小さく見えるけど、近づくとそれなりに立派で高いです。





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後編にアップした写真の1本後に来た列車。

見比べると分かるように、上空の雲が増えてしまい、縦位置にしないと青空を入れられなくなってしまいました。夏の空ってのは本当に厄介です。露出もミスりやすいし。





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本編には載せなかったけど形式(記録)写真は数百枚撮影しました。

こんな何でもない写真が何年も後に懐かしさを覚える味のある写真になるんですよ。
そう感じる理由には、対象を忠実に写し止め、作品と違って撮影者の創意を一切加えないのもあるんだと思います。

…ありのままだから懐かしく感じるのだと。





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保々の車両基地のゴミ箱。
列車のドアが捨てられています。横には空き缶入れも。

こんな写真もずっと後に見返すと懐かしく思うんでしょうね。
昔こんな所へ行ったなぁとか、この空き缶の飲料懐かしいとか。


最後に三岐鉄道のHPはこちら


2012年8月15日 (水)

三岐鉄道遠征後編 - 西武電車の聖地へ -

前日の疲れから深い睡眠をむさぼり、朝9時にホテルをチェックアウト。

天気は予報通り雲が多くて期待できない様子。ここに行きたいというアテは特になかったので、昨日乗り鉄しているときに見つけた北勢線の撮影ポイント
へ。


 


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三岐鉄道北勢線270系 麻生田-楚原(2012年8月12日) ※C-PL使用

目を付けていたのは麻生田-楚原間の大きな鳥居がある所。

この鳥居と列車を一緒に撮れないかなとアングルを探っていると、鳥居の先にある橋を斜め横から広角で撮るときだけ背景に青空を入れられそうだったので、やってみたのがこれ。

雲の形や量が刻々と変わるので通過直前まで構図や切り位置を修正しながら撮影。





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三岐鉄道北勢線270系 麻生田-楚原(2012年8月12日) ※C-PL使用

さきほどは国道421号の南側で撮ったので今度は北側をロケハン。
予報に反して天気が回復してきたので俄然やる気になってきた。

ところが辺り一帯田園が広がっているのに良さそうなポイントに限って民家が入ったり、青空を入れると邪魔な鉄塔が入ったりとなかなか
一筋縄ではいかない。

なんとかなりそうなのに一向に答えが出ないので、いったん頭を白紙に戻し、この一帯のどこに魅力を感じたのか、その魅力を切り取るにはどの画角でどう構えればいいのか、そこから検討をしなおして出した結論がこれ。






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三岐鉄道三岐線ED45形重連貨物 山城-保々(2012年8月12日) ※C-PL使用

お次は保々-山城間の陸橋付近。ここも昨日の乗り鉄で目を付けていた所。
保々駅には車両基地があるので基地にいる車両を記録できるのも利点。


保々駅に駐車し、徒歩で移動。午後の熱気で氷を詰めた飲料がすぐに空になるも、近くに自販機は無く、午後から天気が崩れるらしいので氷をなめながら撮影を継続。





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三岐鉄道三岐線801系 山城-保々(2012年8月12日)  ※C-PL使用

天気は断続的に曇りながらもよく持ちこたえているし、二日目になってようやく撮影に専念できる嬉しさもあって暑さはほとんど苦になら
ない。

昨日の反省が身に染みたか、だいぶ構図が吹っ切れてきた感じ。
このときはもう「安牌(定番)で無難に…」という気持ちは微塵も無く、普段ワシクリなどで実験的に撮っているときと同じ気持ちで撮影に臨めたような気がする。






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三岐鉄道北勢線270形 麻生田-阿下喜(2012年8月12日)

今日は夜間撮影(駅での停車・交換の俯瞰)も行う予定なので、あらかじめ選んでおいた駅を順番に巡ってみることに。


夕方の後追いを撮りたかったので最初は北勢線の阿下喜駅へ。
で、肝心の夜間撮影はポイントが駅から遠すぎるうえ、架線柱の支線が邪魔でアウト。
気を取り直して次の撮影予定地へ。






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続いて三岐線平津駅へ。
駅の近くに俯瞰できそうな陸橋があり、上下の交換もあるので本命に考えていた駅。

…が、祭りの最中で駐車できずここもダメ。路駐は避けたいので断念。






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三岐鉄道三岐線801形 三里(2012年8月12日)

結局、めぐりめぐって三岐線の三里駅(国道421号の陸橋)へ。

300mmでも足りなかったので2/3ほどぶった切ってます。
こんなときテレコンが欲しくなるけど、こんなときしか欲しくならないしなぁ…(^^;

ここでは4~5本撮影し最後に撮影したのは↑の20時50分下り列車で、折りしも私にとって西武電車の原点でもある801系(元701系)でした。



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夜9時に現地撤収。帰りは東名→首都高→東北道で一直線に帰還。

8月10日の深夜から8月13日未明までの撮影旅行。掛かった費用は6万ちょい。
フライング気味に出発したにもかかわらず高速渋滞に巻き込まれ、悪天候で駅間撮影は中止となり、そのくせ金ばかり飛んでいき財布の1万円札が次々と消えていくなか、初心を曲げず2日間粘ったのが良い結果につながりました。

最初は散々だったけど最後は来て良かったと心から思ったし、今も楽しかった旅の余韻に浸りながらこれを書いています。


三重県三岐鉄道。
乗客が少なくどの駅もひっそりしていて余生を送る元西武電車が少し気の毒に見えたけど、案外元西武電車同士、仲間意識に結ばれて楽しくやってるのかなとも思いました。



2012年8月14日 (火)

三岐鉄道遠征前編 - 西武電車の聖地へ -

盆は計画通り三重県の三岐鉄道へ。
仕事が終わった金曜夜10時、レンタカーを借りて荷物を詰め込み出発。


八王子までは下道、八王子I.Cからは中央道へ。
深夜にもかかわらず相模湖東から11km渋滞していて、その先も大月や愛知の小牧で数kmの渋滞。P.Aはどこも満車で本線との合流口付近まで溢れかえっている始末。

盆休み前夜とはいえ、空いている時間に行ってこれだからうんざりしてきます。





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仮眠を取りつつ愛知県に入ると「四日市I.Cを先頭に渋滞27km」とのことで高速を降りて国道23号に入ると、三重との県境の木曽川を渡る橋周辺で大渋滞。
しかも午後からゲリラ豪雨の恐れありとのことで、まさに踏んだり蹴ったり。

最初の目的地、三岐鉄道三岐線「丹生川駅」に着いたのは、自宅を出てから13時間後の午前10:45でした。






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三岐鉄道三岐線801系 丹生川-伊勢治田(2012年8月11日)

天気はあいにくの雨。駅間撮影は諦めつつせっかく来たからと名所へ。

出発前はいわゆる“定番写真”は止めて自分のイメージで撮ると決めていたのに、滅多に来れないプレッシャーが不安や迷いとなって安牌を掴んでしまうのが情けない。

何を撮ろうと本人の勝手だけど、納得できないのが分かっていながら安易に保身に走るのは、それこそ無意味なことじゃないかと撮影後に猛省。





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三岐線東藤原駅で貨物の入換作業に赴く作業員たち。

午後から雨脚が強まるらしいので記録撮影と乗り鉄に鞍替えしました。
乗り鉄と来れば目指すは完乗だけど、三岐線は西藤原-東藤原間がバス代行になっているので、東藤原-近鉄富田間を往復することに。






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一度見たかった三岐鉄道の西武電車。鉄道趣味を始めてからの夢でした。

三岐鉄道への遠征は2年前から何度か計画し、資料をまとめて実行直前までこぎつけたこともありながら、距離や費用がネックになって今日まで実現できませんでした。






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「所沢車両工場」


全国に散っていった西武電車たちをつなげる証。

三岐鉄道三岐線は全ての電車が元西武鉄道の車両。
西武電車に思い入れがある人にとってはまさに聖地のような所です。





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851系(元701系)の乗車中にゲリラ豪雨…。

三岐線では保々駅で車両交換が行われただけで列車の運行には支障なかったものの、北勢線では落雷で複数の踏切が故障し、徐行と停止運転を余儀なくされていました。






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東藤原から阿下喜駅まで車で移動し、続いて北勢線へ。

三岐鉄道は地方私鉄にしては運賃が安く、さらにフリー切符(1,000円)なら三岐線も北勢線が乗り放題で、魅力的なグッズも揃ってたりと来る前から良い印象を持っていました。






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ナローゲージの列車に乗るのは今日が初めてです。
レールが狭いせいか結構揺れます。まっすぐ走っていても常に横揺れがある感じ。

速度は直線でも30~40km程度。カーブでは大きく速度を落とすので同じルートで競争するならチャリンコでも勝てそう。…いや、ママチャリでは厳しいか。






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三岐鉄道北勢線270系 西桑名駅(2012年8月11日)

折り返しまでの間、駅周辺を散策。

300mmでも足りず、下に目障りなコーンがあったので豪快に切ってます。
被写体が女子高生なのは単に私の好み……じゃなくてピントとブレが許容範囲内でモザイクを掛けずに掲載できる写真がこれしかなかったからです。本当、本当ですよ。






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さきほど書いた北勢線の踏切故障場所のうちの一箇所。

拡大しないと見づらいけど、信号機が赤になっていてすぐ後ろの踏切の遮断機が降りてないのが確認できます。






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近鉄四日市のトウエイホテル。

バスとトイレが別々で冷蔵・冷凍庫完備なのがマル。洗濯と乾燥は無料で駐車場も無料(先着順)と、これまで泊まった5,000~6,000円のビジネスホテルでは一番でした。






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夜の近鉄四日市駅。
上には近鉄の列車、下には中央通を行く車。

三重に来たのは二回目で、20年前に友人と鈴鹿のF1を見に来たとき以来です。
私の場合、なぜか夜の駅に来ると遠くに来たという気持ちになれるので、泊りがけの旅行ではいつも無意識的に夜の駅に足が向かいます。


残念ながら明日も天気はすぐれないそうだけど、いずれにしても悔いが残らないよう、心から三岐鉄道を楽しむよう、決心してからホテルに戻りました。