野岩鉄道-鉄旅
連休二日目は午後から天気が崩れるとのことで、南会津の山登りを止めて野岩鉄道を巡った。
5時半の始発から3時間掛けて湯西川温泉駅に到着。
湯西川は温泉の名地だが今日は撮り鉄で来た。撮影地は駅を右に行った先の橋。駅から見えるのですぐに分かる。
こんなふうにやや俯瞰気味に撮れる。
詳しくない人のために書くと、これは東武6050系で最長浅草から会津田島まで190kmを走行する列車である。
座席はボックスシートで長旅に向き、特急より本数が多く時間的にも大差はないので利便性が高い。そのため土日始発の浅草発会津田島行きは浅草駅から座席の争奪戦が繰り広げられる。
この日は終始薄曇で、少しだけ晴れ間が見えた。
撮り鉄に飽きたので野岩鉄道終点の会津高原尾瀬口駅へ。
野岩鉄道フリーきっぷ(2,070円)を購入した。野岩鉄道(新藤原-会津高原尾瀬口駅)を一日何回でも乗降できる。
この駅には駅に併設された恋路茶屋(食事処)がある。
南会津の山登りに来たときはほぼ毎回立ち寄っている。
恋路茶屋はご飯物や麺類などを幅広く扱い、土産店も一緒に経営しているのでハイカーなどによく利用されている。
ただしグルメな人からの評価は高くない。
たとえば以前のソースカツ丼はソースの酸味がきつく、味付けもしつこくて完食がきつかった。
だが久しぶりに食べたソースカツ丼はソースの酸味が抑えられ、甘くてまろやかだった。肉は若干固いが普通においしいし、味噌汁の味付けもマイルドになった。
おそらく客の声を反映したのだろう。作っている人は同じなのに別人が作ったようなおいしさに変わっていた。
こちらは持ち帰り用。帰りの列車内で食べた。
作ってから3時間後に食べたが、冷えてる点以外店で食べるものと遜色なく、紅生姜ともよくマッチしていた。
値段は店、持ち帰りともに900円。
注文時に会計し、受け取りと食器の戻しはセルフで行う。野岩鉄道のフリー切符を掲示すれば100円引きで食べられる。
恋路茶屋の変わりように喜び、秘境駅の男鹿高原駅へ。
会津高原尾瀬口駅の隣駅で列車だと5.7kmなのに、徒歩だと大きく迂回するので13kmもある。
国道側から駅の方向を撮影したもの。
まさしく無人の世界。だが国道121号からのアクセスが容易で列車でも浅草から一本で来れるので休日はそれなりに人が来る。根っから秘境を楽しみたい人はがっかりするかもしれない。
バックショットを狙ったらまさかの下車客に遭遇した(右端)。
夏のスーツ姿でたくさん荷物を持っていたので何しにきたんだろうと思っていたら、2時間後くらいに息を切らして現れ、浅草行きの列車に乗っていった。ハイキングではないだろうし謎が多い人物だった。
男鹿高原も退屈したので、予定より1時間早く鬼怒川温泉駅へ。
駅で1時間ほど暇を潰して「きぬ138号」に乗った。
138号(最終の一本前)と最終便の140号は平日土日ともに「夜割」で特急券が安い。しかも138号はビュッフェの営業と車内販売があるのでお得感が高い。
久しぶりの個室独り占め。
…だったが汚れが目立った。肘掛の金メッキは水垢まみれで肘掛の裏も埃まみれ。トイレの便器も汚かった。おそらく誰も掃除のチェックをしてないのだろう。
ホテルなどではこういった手抜きを客は敏感に察知し、徐々に客足の衰えや信用の失墜となって表れる。信用を失う前に善処して欲しいと切に願う。
恋路茶屋で買ったトマトジュース。1本130円。
めちゃくちゃ美味い。馬鹿舌の私が飲んだ瞬間「うまい!」と言って膝を叩いたほど美味い。
カゴメのストレート果汁100%のトマトジュースも美味いが、これはそれを軽く凌駕している。完熟トマトなので甘みがあり、それでいて飲み応えがすっきりしている。
スペーシアの車内販売のホットコーヒー(330円)。
まずい。淹れてから時間が経ってるのか酸味が口に残る。馬鹿舌の私が自信を持って下の中ランクと認定できるまずさだ。
野球場のコーラや観光地のソフトクリームみたく、この手の飲み物は気分で買うものだから値段をとやかくいうのは野暮とはいえ、それにしても330円でこの味はいただけない。
※関連サイト
野岩鉄道
東武鉄道
会津高原憩いの家(恋路茶屋)
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