伊豆箱根鉄道 - 西武トラベル1100系ツアー -
伊豆箱根鉄道1100系のツアーを同じグループの西武トラベルが企画したとのことで、「これは面白そうだな」と日時を見るとちょうど休日の土曜だったので迷わず参加。
池袋東口の銀行前に朝6:45集合とのことで、埼玉の田舎住まいの私は4時20分に起き、始発を乗り継いで7分前に現地に到着。
バスは大型の観光バス1台。参加者は50人弱でした。
途中、首都高の事故渋滞などで現地到着が遅れたものの、三島田町駅10:10発の貸切列車(赤電)の出発時刻には間に合いました。
『もし間に合わなかったらどうするつもりだったんだろう』と思っていたら撮影会の最後に伊豆箱根鉄道の人が『指令と相談してダイヤを調整する予定でした』と語ってくれました。
「貸切」の文字が嬉しいですね。
もちろんツアー客以外は乗車できないし、今日の自分はただの撮り鉄ではなく特別客なんだなとワンランクアップしたような気持ちになります(^^)
貸切の赤電に乗ってまずは伊豆長岡駅へ。
こういう電車でただ座っているのももったいないので先頭へ。
弁当を食べるとき以外はずっと先頭車付近にいました。
伊豆長岡駅。ここで20分ほど休憩。
貸切列車なので列車種別には「団体」と表示されています。
車内。広告欄には沿線で撮られた1100系の写真が展示されていました。
3両編成に乗客50人弱なので車内は余裕の広さ。
昔のロング車両には朝晩の空いている時間帯にたいていシートに寝転がっているおっさんがいたものですが、この日もそういう人が一人いて、つい苦笑。
でも昔を懐かしむ企画なんだし、私も酒でも飲んで寝転がりたかったな…(^^;
伊豆長岡から修善寺へ。
踊り子号を含め3本の列車が並ぶとのことでツアー客以外の撮影者もそこそこ。
対して沿線では幕目当てか正面アングルの撮影地に撮影者が目立ちました。
車内で配られた修善寺の「アジ寿司」。
これを貸切列車で食えるというのもツアーに参加した理由のひとつ。
ゴマをまぶした酢飯にシメたアジをたくさん乗せ、レモンや生姜などを添えたお寿司。
このアジは味音痴の私にさえ分かるほど鮮度が良く、スーパーに置いてあるような保存のために酢で締めまくった固くて酸っぱいだけの魚とは別格です。
修善寺からアジ寿司を食べながら大場駅へ。
駅から徒歩で伊豆箱根鉄道本社へ。
展示車両はご覧のとおり。
カメラの左手前にはED32も展示されていました。
車両工場内で行われた催しは各車ライト点灯、1300系位置入れ替え、ED33走行、ED32とED33の並び、幕回し、そして展示車両の横で行われたグッズの販売会など。
販売グッズは記念入場券やキーホルダー、ダイヤ、おもちゃなど。
本社内はかなり広く、ちょっとした工場敷地ほど……と書いてもピンと来ないかな。
“東京ドーム2個分”ってところでしょうか。
バス側面に描かれた西武ライオンズの昔のロゴマークを見ると、高校1年まで西武池袋線沿線に住んでいた懐かしい頃を思い出させてくれます。
歳をとると子供の頃の記憶ほど鮮明に心に刻みこまれるというけど、西武沿線で過ごした17年間の記憶は死ぬまで自分の心に刻まれ続けるでしょう。
撮影会のラストは順光側に回って「快速三島」行きの幕で終了。
参加者が適度な人数だったのもあって撮影会ではトラブルとはまったく無縁で、気ままにのんびり楽しく撮影できました。
私、普段は沿線の撮り鉄ばかりだけど撮影会(販売会)には興味があるんですよ。
でもブログの報告なんかを見ると、主な鉄道会社の撮影会(販売会)はもの凄く混むし、やはり人が多いところはトラブルも発生するようで、それが嫌で行かなかったんですが、今日くらいの規模と人数だったら、また参加したいなという気持ちになりました。
ツアーに参加しておいてなんですが、赤電カラーなどのいわゆるリバイバルカラーはあまり好きではないです。
リバイバルといいながらほとんどアレンジが入るし、素人が見てもオリジナルとの違いをいくつも散見できるようなリバイバルは、その時点で昔の面影を懐かしむという本来の趣旨から外れるし、興行的な側面を強く感じる傾向にあるのがその理由ですが、
反面…、たとえば伊豆箱根鉄道1100系のような(ちょっと)マイナー私鉄の一車両でも人々の注目を集めるリバイバルを行うことにより、多くのイベントを催すことができるし、そうなれば私のように遠方に住む人間にも多くの遠征機会が巡ってくることになります。
つまり「リバイバル」を受け入れてしまえば誰もが得をする企画なので、私も今回はごちゃごちゃ言わず赤電を受け入れ、素直に楽しみに来たのですが、赤電無き後はもう伊豆箱根鉄道には行かないだろうなと自分では思っています。
そうなるとまだまだ赤電の延命やイベントの開催を望みたくなってきます。
最初と言ってることが矛盾しているしわがままだけど、これが本音ですね。