製品レビュー:Canon PowerShot A1400
■メーカー/ 製品名 : Canon(キヤノン) / PowerShot A1400
■レビュー執筆(加筆)までの使用期間 : 約2ヶ月
■製品内容 : カメラ、ストラップ、保証書等
■主な仕様 : 1/2.3型CCD、約1,660万画素、画角:28-140mm(35mm換算)、サイズ:94.7×61.7×29.8mm、重量:174g(電池込み)、セルフタイマー:2秒・10秒・カスタム(1秒刻み 15秒まで)
【購入のきっかけ】
前機Nicon COOLPIX L11の描写や性能に満足できなくなり購入を検討。登山やサイクリングなど荷物を少なくしたいときのために購入した。
【比較した製品】
他メーカーの様々な製品と比較したが、最終的に以下の条件を満たすことを購入の指針とした。
①10,000円以内(高くても送料・手数料込み15,000円以内)
②タイマーに10秒と2秒の設定がある
③電源が単三電池
④画素数が多すぎず少なすぎない
⑤露出、ISO、SS、AF・AEロックなど一眼レフに近い撮影ができる
★長所・短所
○上述の条件全てを満たしていること
①はコジマネットで送料・手数料込み10,000円だったので合格。
②は10秒はセルフ撮影に必要、2秒は三脚使用時の手ブレ防止+テンポを重視した撮影に必要。ちなみにニコンの低価格帯のコンデジはタイマーが10秒しか設定できないものが多く、なぜタイマーの設定で上位機種と差をつけるのか理解に苦しむ。
③は汎用性が高いから。
専用バッテリーの予備なんか買いたくないし持ちたくない。
④はそれなりの画質を確保しつつPCへの取り込みを楽にするため。
⑤は絞りはともかく、せめて他は一眼並みにいじくらせろという私の願望から。ちなみにAFロックは便利だが操作しにくく指がつりそうになる。
×操作系統に直感性や一貫性がない
操作性は最悪。キヤノン製品の特徴として性能(特にカタログスペック)は優秀だがパッケージが貧弱で操作性が悪いという傾向が私には見て取れる。
具体的には、最も使用頻度が高い背面のドーナツ型の4ボタンの機能の役割が撮影モードごとに変わること。これが直感性を損ね、誤操作を招きやすくなっている。またボタンが小さく薄いため押しにくく、急いでいるときなどは先の誤操作と相まってかなりイライラする。
なおドーナツ型4ボタンは左から時計回りに「省電力モードのオンオフ」、「オート/マニュアル撮影の切り替え」、「フラッシュのオンオフ」、「画面モードの切り替え」となっており、「省電力モード」と「画面モード」の二つは撮影時に必要な項目ではないので、4ボタン上に配置するのはまったくの不適当である。
ちなみにニコンのCOOLPIX L11の4ボタンは、同じく左から時計回りに「タイマー設定」、「フラッシュ」、「露出」、「マクロ」となっており、どれも撮影時にすぐに使用する項目が割り振られている。また現行機種についても主要なボタンには撮影時に使用頻度の高い機能が優先的に割り振られている。
キヤノンはスペックを追求するのはいいが、こういった基本的な部分をおろそかにするから好きになれない。
★その他注意点
・電池ボックス(兼メディア挿入口)のカバーが貧弱。取り扱い注意。
・フラッシュ光がきつく白飛びしやすい。要露出補正。
・説明書はキヤノンのサイトからダウンロードする(製品には付属してない)
裏面。
ボタン類は小さくて押しにくい。特にドーナツ型のボタンは親指の爪で正確に押さないと押し間違えやすい。
写りについては主観が入るのでここでは言及しないが、コンデジの宿命としてダイナミックレンジが狭く、ノイズは乗りやすい。特に薄暗い山中で木漏れ日を浴びた森林を撮影するときなどがダメで、ハイライトが飛びやすいうえ、絞れずスローシャッターが切れないため、勝手にISOを上げられノイズが乗りやすくなる。当然、後処理で露出をいじくるとさらにノイズが乗るので、撮影時点で意図した露出どおりに撮れなければ、いわゆる“作品作り”はできないと思う。
なお記録撮影が目的なら何の問題はない。
起動や撮影はすばやく、ズームも程々あり、コンティニュアスAFやサーボ機能で動体もそこそこ追えるし、オートなら大きく露出が狂うことはない。また日中の日差しが強いシーンでも(おまけ程度だが)ファインダーがついているので、とりあえず撮るだけの用途なら充分に事が足りる。
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