六人の高校生
通勤路に人通りの少ない川沿いの道がある。晴れた日はここで5分ほどぼんやり川を眺めて職場に向かっている。
今日いつものようにぼんやりしていると背後から多人数の笑い声が聞こえた。私だけの世界を邪魔された苛立ちと警戒心を向けながら声の方向を見ると、帰宅中の高校生だった。
高校生六人は何台かの自転車に相乗りし、笑いあったり道路を蛇行しながら私には目もくれず横を通り過ぎていった。
高校生は私に関心はなく楽しげに帰宅していただけなのに私は高校生を敵視した。自分で自分がやばいと思った。このままでは確実に狭量で偏屈な老害になる。
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