佐藤くんありがとう
今日は仙台から応援に来ている若い子と一緒に働く最終日だった。二ヶ月間同じフロアで働き、父親より年上の私を敬い、慕ってくれて私は彼を完全に右腕として頼りにしていた。
ラスト数日、彼は『仙台に帰りたくない、〇〇さん(私)とずっと一緒に仕事したい』と言っていた。基本的に他人を完全に信用しない私は最初それをリップサービスだと思った。波風立てず穏便に帰るためのおべっかだと……
最終日の仕事が終わり、駐輪場まで一緒に歩いているとき、彼は残念ですと何度も口にした。またリップサービスかなと思ったら、少しの沈黙のあと『最後に握手してください』と言われて、ようやく彼がガチで私を慕っていてくれたことに気づいた。
私を必要としてくれる人など世界に一人もいないと思っていたのに、ここに一人いた……そう考えたら胸の奥からどわーっと自己肯定感が湧いてきた。いますごい自己肯定感に満たされている。
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