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2017年3月16日 (木)

四国乗り鉄撮り鉄・自販機店巡り 2日目

二日目はあいにくの小雨模様。
撮り鉄は諦め、乗り鉄と自販機店巡りに専念した。



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早朝、高知駅の市電と三大がっかり名所「はりまや橋」を探訪。
通勤や通学の人々が途切れた頃、ホテルに戻ってチェックアウトした。

特に予定はないので思いつきでひとまず室戸岬を目指した。




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室戸岬への途中、ごめんなはり線(御免⇔奈半利)の終点、奈半利駅がカーナビに表示されたので寄り道した。

乗り鉄するといいつつ四国の鉄道についてはノーチェックで、事前に調べたのは撮り鉄用の撮影地だけだった。

そのためこの日は終始行き当たりばったりだった。
結果的にそれが良かったのだが。




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駅員に聞くと記念切符の類はないとのことで、手書きの切符を発券してもらい、それを記念に持ち帰った。

四国の鉄道はラッピング列車が多い。
集客や知名度アップに懸命なのだろう。その思いが報われることを祈って奈半利駅を後にした。




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室戸岬を回り、徳島のレトロ自販機店へ向かうさなか、またもノーマークな鉄道駅がナビに表示された。

ローソンに車を停めて調べると、JR牟岐(むぎ)線と阿佐海岸鉄道の海部(かいふ)駅だとわかった。
面白そうなので車を海部駅に停め、急遽阿佐海岸鉄道「阿佐東線」を乗り鉄することにした。




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路線図に説明を加えた。青文字がJR線、赤文字が第3セクター線で海部駅はその分かれ目になる。JR線は途中の駅までしか表記されていないが徳島駅まで運行されている。

今回は赤文字の阿佐海岸鉄道に乗車した。




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右が阿佐海岸鉄道の車両、左がJR四国の車両。ともに気動車だ。

互いに乗り入れは行ってなく、両線を跨いで乗る場合は海部駅でそれぞれの列車に乗り換える。

阿佐海岸鉄道は平日昼なのに5~6人の鉄道マニアが乗っていた。
ほか外国人観光客やお遍路さんも乗り合わせており、地域の特色が現れている路線だと感じた。

阿佐東線を完乗し、今度こそ徳島の自販機店を目指す。




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四国南部は海岸線沿いに高速道路が通ってないため、高知~徳島はずっと下道を走った。そのため国道沿いを歩くお遍路さんの姿を頻繁に見た。

寄り道含めて室戸岬から6時間。
レトロ自販機店の聖地「コインスナック御所24」に着いた。

カーナビなら住所「徳島県阿波市吉野町柿原ヒロナカ41」が早い。
徒歩は徳島線鴨島駅が最寄駅だが駅から5kmはありそうだ。




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自販機類がずらーっと並ぶ様は壮観だ。
設置自販機はうどん・そば、カップ麺、瓶飲料、ガム、そしてここにしかないボンカレーの自販機がある。

訪問日時は2017年3月13日(月)の午後7時。
客は地元と思われる人たちが数人でマニアはいなかった。



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これがボンカレーの自販機。

私が子供の頃は存在していたはずだが見た記憶は無い。
もちろん今回が初めてのご対面だ。




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メニューはカレーライス(中辛)と大辛でそれぞれ300円。
よく見るとボンカレーの「ボン」の文字が消されている。




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出てきたのはハウスのカレーだった。
なるほどこういうことか。ボンカレーは他と比べて割り高だし…

正直騙された気持ちだが、店としては苦渋の決断だったのだろうと好意的に受け止めることにする。




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ボンカレーでないのが釈然としないが、自販機の鑑賞と撮影が目的なので不味くなければ味はどうでもよかったりする。

薄暗い店内で黙々とカレーを食べ、次の自販機を鑑賞する。




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この店のカップ麺自販機は珍しい商品がある。

西日本にしか無いという徳島製粉の「金ちゃんラーメン」と「金ちゃんやきそば」。今ではネットで買えるが、昔は静岡やそれ以西でないと目にすることができなかった一品だ。




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食品の自販機列の反対側にも面白い自販機が並んでいた。

まずは瓶コーラの自販機。越谷のイオンなどで目にするのと同じ型でさほど珍しくない。種類はコーラとハイシーオレンジとジンジャーエールで、すべて190ml瓶の100円だ。

この店は珍しい商品が多いだけでなく安いのも特徴だ。




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瓶飲料の自販機から一つ挟んでロッテガムの自販機、その横には手袋の自販機まである。




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この自販機は目にしたことがない。
「返却レバー」の形状や書体などから察するにかなり古いタイプと思われるが、知識が無いので私には判別できない。

ガムの自販機はかつて栃木県矢板市のオートレストラン24でも見た。
ただしあちらは新型で中身もコンビニで売ってるガムしかなかった。ところがこちらは商品まで懐かしいから驚く。
MINT BLUEなんてまだあったのかと釣られるように購入。




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手袋なんか誰が……いや、農作業の人が買うのだろう多分。
もちろんこれも初めて見た。




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さて帰るかと横の真新しい自販機を見ると変な表記を見つけた。




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地域色をやたら前面に打ち出しているのが気になり、詳しく観察した。




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この辺はごく普通だ。
地方名産の水やお茶はたくさんある。




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「徳島珈琲」

これは異色だ。ふつう珈琲に地名は付けない。
付けるとしたらコーヒー豆の産地名である。わくわくしてきた。




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極めつけはこれだった。阿波踊り専用ドリンク「アワライズ」。

専用品なのがすごい。缶にもしっかりと明記されている。
「シャア専用」のように専用を謳えば欲しくなる心理を狙ったかは知らないが、あまりにも尖りすぎて買うのをためらってしまった。

以上コインスナック御所24の自販機類を紹介。
専用ページを作りたくなるほど中身が濃い店だった。

四国に来たときは高知駅のコインスナックPLAY PLANだけでなく、苦労してでもこの店を訪れてほしい。必ず満足すると思う。

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コメント

初めまして。
仕事で全国を回るので、最寄りに出た際はよく自販機スポットを訪問しています。
御所も、その時は他の手段が無く、最寄り駅から雨の中歩きました(^^;
あの橋が延々続くと思われるくらい長く感じましたが、
帰りはタクシーを呼んであっという間でした(笑

ボンカレー自販機ですが、
いつぞやの時期に大塚食品が自販機の権利を他会社に販売、移譲した事と、
ボンカレーの現在のパウチの使用が、自販機の過熱方式と相性が悪いそう(中身が漏れてしまうみたいです)で、
ハウス製になっているそうです。
仁鶴師匠のパネルのまま稼働しているというのも、
奇跡な様です。

YouTubeで探されると、関西ローカルの探偵ナイトスクープで取り上げられた時の動画が残っていると思いますので、
そちらも参考になりました!

以上、自身の連休最終日に群馬で自販機巡りをしているYuJiでした。
所見なのに、長文乱文失礼いたしました。

投稿: YuJi | 2017年4月30日 (日) 10時26分

初めまして、コメントありがとうございます。
そういえば大塚製品の自販機は見なくなったし、ボンカレーのパウチもレンジ対応に置き換わりましたね。
これで合点がいきました。ありがとうございます。

御所のボンカレー自販機はレアなだけでなく、遠い四国にあることが希少さと存在感を高め、マニアの憧れに繋がっているのかもしれません。
これからも自販機めぐりを満喫してください。私もマイペースで楽しみます。それでは。

投稿: shige | 2017年5月 2日 (火) 01時12分

最近、ブログを読ませて頂いています。
登山が趣味で、秩父の方に行くこともあるので、
酉谷山や川浦谷の記録は特に興味深く読ませて頂いております。

この四国旅行記、大変懐かしかったです。
故郷が徳島ということもあるのですが、特にコインスナック御所24は私の子どもの頃の思い出の場所でした。
親戚の家が近くにあり、帰りに車でそこに寄ってもらうのが楽しみでした。
沢山の種類の自販機があり、見ているだけでワクワクしたこと、大人になったらうどんやラーメンの自販機で買ってみたいと思っていた事等がshigeさんの記事を読んで鮮やかに思い出されました。
そして、この場所が自販機好きな方にとっての一つの聖地だったことも驚きでした。

またお邪魔します。

投稿: たくみ | 2018年12月17日 (月) 07時53分

初めまして、コメントありがとうございます。

コインスナック御所24は以前から伺いたいと思っていて、これだけでも四国に行って良かったと思える所でした。他の方からのコメントで中身がボンカレーでないのはパックがアルミで無くなったためだと聞きました。

御自身の思い出の地が私を含めていろんな方々に紹介されるのは感慨深いものがあるでしょうね。レトロ自販機関連の記事はわりとご覧になる方がいるようなので、これからも行き次第アップしていきます。

そのときはまたご覧いただけると幸いです。

投稿: shige | 2018年12月17日 (月) 22時57分

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