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2015年8月20日 (木)

ダライアス2配信間近

HEYの配信が8月22日からダライアス2になるそうだ。

ダライアス2はシリーズで最も最初に遊び、最も思い入れがあるので実に嬉しい。ひとまず「HEYあっぱれ!」と褒め称えたい。

まことにめでたいので、以下かつて私が攻略サイトを運営していたとき書いたダライアス2への思い(感想文)を再掲したい。


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 ダライアス2(1989/タイトー/1プレイ100円)

 大胆にも3つのモニタを横一列に繋ぎ合わせた大型筐体、大迫力のボディソニックなど、既存のシューティングゲームの常識を打ち破り、全国各地のゲームセンターで人気を博し、シューティングゲームにおける不動の地位を築いた名作「ダライアス」の続作。

 本作は「2画面版(初発)」と「3画面版(後発)」の筐体が稼働していたことはよく知られているところですが、メインで稼働していたのは2画面版のほうで、当時私がプレイしたのも2画面版でした。
 3画面版は画面の横幅が広いため弾切れを起こしやすく、出現したパワーアップアイテムが画面外にスクロールアウトしてしまう現象等により、2画面版より難易度が高く、稼動状況は芳しくなかったようです。私の活動拠点(埼玉東武線沿線)では一度も実物を見ることはありませんでした。

 本作(2画面版)は私が初めて遊んだダライアスシリーズとして、今なお心に残るシリーズで最も好きな作品です。
 当時通っていたゲームセンターは他のビデオゲームが軒並み1プレイ50円だったのに対し、大型筐体の本作は1プレイ100円でした。名作ダライアスの続作で学生の身分ではおいそれと遊べないプレイ料金。それらの印象から私はダライアス2を他のビデオゲームとは異質の存在として見ていました。

 そのため、まず上手い人のプレイを何度も観察してパターンを覚えてからプレイするのが前提でしたし、1プレイで出来るだけ長く遊ぶため、当時クリアが見込めなかった上下V、上下Z、Xは避け、もっぱらWとYの2ルートばかり遊んでいました。

 そんなチキンプレイを続けていた私に転機が訪れました。
 当時通っていたゲームセンターには独自の存在感を持っていた二人組の男性がよく遊びに来ていました。
 その二人組は私より年上で、いつも二人で店に来ていました。そしてゲイングランドのように2人で遊べるゲームを2~3回遊んでから店を後にする行動を取っていました。

 彼らはいつも楽しそうにプレイしていながら、プレイするゲームのほとんどはトップクラスの腕前で、人柄も温厚でした。プレイ中に怒ったり罵声を上げることはおろか、不快な表情を浮かべることすら見たことがありませんでした。私はこの年上の二人組を尊敬していました。

 ある日、彼らが本作の上Zをプレイしているのを見ました。
 彼らのダライアス2を見るのはその日が初めてだったので、今日も彼らの美しくかっこいいプレイを見せてもらおうと、筐体の斜め後ろからプレイを眺めることにしました。

 ところがそのプレイはヤマト戦で苦戦し6面中で終了。
 その後すぐに開始された2度目のプレイは、最終面で討死を重ね、ボスのマザーホークへ辿り着いたものの、一人は残機が尽き、残る一人が残機を失いながらも貧弱な初期装備でマザーホークに立ち向かっていました。それは我が目を疑う光景でした。

 『この人たちでさえ、これほど苦戦するのか…』
 私は今まで頑なに避けていた上Zの世界とボスのマザーホークに戦慄を覚えました。結局このプレイは残る一人が最後の一機でボスを撃破するという壮絶な幕引きとなりました。

 その後私の最もお気に入りとなったプロコとティアットが並走する上Zのエンディングを錯綜とした思いで眺めていました。エンディングが終わって彼らが筐体を後にする際、気のせいか、少し照れたような顔つきで私のほうを見たような気がしました。

 時は流れて十数年。
 私はダライアス2の基板を購入(現在は売却)するほどまでなり、セガサターン版で練習を重ねた末、ノーマル設定で上Zをノーミスクリアできるまでになりました。

 たかがゲームに大げさかもしれませんが、当時苦難から逃げ続けた自分への決別、そして当時最も尊敬していたプレイヤーへのささやかな恩返しを成し遂げることができた思い出の作品として、本作ダライアス2は今なお私の心に残り続けています。

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