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2014年5月 2日 (金)

会津 七ヶ岳再訪(たかつえ登山口~縦走路)

5月1日に七ヶ岳を再訪した。
※1回目は羽塩登山口~縦走路(2013年10月)

今年のGWは平日にも休みを取れたので、スペーシアの個室が取りやすい平日に会津へ行こうと計画していた。

予報は曇りのち雨。
七ヶ岳の山開きは6月中旬。山頂付近はまだ雪が多いはず。



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七ヶ岳を選んだ理由はもうひとつある。

今日(5月1日)から会津高原尾瀬口駅のバスに9時50分発の便が増便されるのだ。先々週はこのことを知らず、駅で立ち往生したあげく荒海山に予定を変更し、途中でリタイアすることになった。




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本数からして超ローカルっぽいので、どんなバスが来るか思ったら大きな観光バスだった。

このバスの特徴を書くと…
・運賃は降車時清算のほか駅売店で乗車券を購入可(写真黄囲み)
・運賃表示板は運転席の左に掲示(青色囲み)
・シートはリクライニング付きで網棚あり。定員50名(緑色囲み)

この日の乗客はたかつえGCにゴルフをしに来たという東京からの年配者2人と私のみ。しかも全員八総バス停で下車した。




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バス停から会津アストリアホテル(登山道入口)への舗装路を歩く。
時間的にチェックアウトした客の車とかち遭うので少々鬱陶しい。

ホテルの玄関には客を見送るホテルマンが立っていた。
客でもないむさ苦しい登山客を見てどんな反応をするか目の前を通ると、彼は爽やかな笑顔を振りまきハキハキした声で『おはようございます』と頭を下げた。さすがアストリアホテル。こちらも挨拶を返す。




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最初はゲレンデ脇の作業道を進む。
この辺は歩きやすい。季節を問わず楽に歩けると思う。




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やけに楽だなと思っていると、やはりというか当然というか、このまま楽に登頂できるわけがなく、ホテルから40分も歩くと軽アイゼンとストック無しには歩けなくなった。

なだらかそうな見た目のわりにきつい。雪が柔らかくて歩くたび滑って歩行ロスが生じるのだ。1ヶ月前にスキーシーズンが終わり、辺りの雪は固まっているだろうと考えていたが甘かった。




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眺めは良いが雪に足を取られて登りはきつい。
無雪期なら息を整える余裕のある緩やかな傾斜でさえ、アイゼン蟹股+ストックで歩かないとズルッと滑ってしまう。前進したいから登っているのに後退させられるのは非常に腹立たしい。

誰もいないので遠慮なく苦し紛れの奇声を発する。
正直まったく楽しくない。何度も帰ろうと思ったが、遥か下のアストリアホテルを見て何とか気持ちが踏みとどまっている。




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ゆるい傾斜でさえ一苦労なので、尾根を直登してショートカットを目論むが、傾斜がきついので一歩一歩蹴り込んで足場を作らねばならず、それを怠るとせっかく登ってきた斜面を滑り落ちてしまうので、これはこれで大変だった。

写真は1,638m峰の西に立つアンテナ。
ホテルから遥か上に小さく見えたアンテナにようやく辿り着いた。




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1,638m峰に標識等は無く、倒れた看板以外に何も無かった。

ここから七ヶ岳まで標高差にして100mほど下り、同じ高さを登りなおす。この期に及んで100mも登り直すのかと他に楽そうな道を懸命に探すも、そんな道はあるはずが無く、『シャーッ!』とヒステリーを起こしたドラ猫のような声をあげながら七ヶ岳への道を下りる。




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雪の上を登るのはうんざりだったので、それを避けながらピークを目指すと、ヤブと絡み合った枝に進路を阻まれた。絡んだ枝にもみくちゃにされ、何度もつまづきかけながらヤブを掻き分け登る。




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大リーグ養成ギブスを付けて登らされたような理不尽さを抱きながら山頂によろめき着く。

この日登山口から踏み跡は無く、コースタイムはガイドブック(無雪期)より40分遅かった。ガイドブックのコースタイムは遅めに書かれているので、実際は無雪期に比べて1時間以上遅れているだろう。




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昨年登った羽塩コースのガレ道。
「賽の河原」といわれる岩の急斜面を行くのでかなり怖い。

羽塩コースは最も早く下れる。登りに体力と時間を使ったので考えたが、この時期は雪崩が多いので自重した。




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縦走路は登りに時間を掛けすぎたので却下するつもりだったが、そもそも縦走路をもう一度歩きたくて七ヶ岳に来たのだし、一度通ってるから大丈夫だろうと行くことにした。

最初はよかった。三番岳辺りまでは。




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四番岳辺りから稜線に残雪が目立ってきた。

積雪そのものは登りがきつい以外に問題はない。問題はピーク付近の岩と木の根付近にメートル単位の踏み抜きがあることだった。
会津は積雪や踏み抜きの規模が秩父や西上州とは別格だ。




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五番岳を通過した頃、予報が早まり雨が降ってきた。
風も強くなってきた。稜線には雨風を遮る物がないので、もしこれで気温が低かったら、最悪命の危険もあると思う。

七ヶ岳の山開きは6月中旬。
関東の感覚では遅く感じられるが、5月早々でこの状態だから、6月中旬まで山を開かないのも実際に登ると納得できる。




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下岳。七番岳といわれるが縦走路では9番目のピークになる。

山頂から1時間。踏み跡は無し。
時間にあまり余裕が無く、天気が悪化したので急いで歩いている。




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前回の記憶と地形図からしてもうすぐ分岐点だと思ったのだが、雨と風と雪で進みが遅くなったため遠く感じる。

「もし分岐が雪で埋まっていたら…」と恐ろしいことを考えながら深い雪に覆われた稜線を行くと、突然尾根がヤブまみれになり、前方の傾斜が不自然に切れ落ちているのが目に入った。

明らかに進路と違う。
「分岐を見落としたか?」、「今さら見つかるのか?」と最悪の事態を頭によぎらせながら、ひとまず分かる所まで引き返し、ビバークを覚悟してからあらためて地形図とコンパスで確認すると、分岐は通り過ぎたどころかまだ先だったようで、よく見ると進路は右に曲がっていた。

無雪期なら問題ない道だが、積雪期は道が丸ごと隠れているので周囲を注意深く見ながら歩かないと簡単に見落としてしまう。




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分岐に着いた。安堵で何度も『よかったー』が口に出る。

あとは古内登山口へ下りるだけだが、雪に道が埋もれていたり踏み抜きに警戒したりと、無雪期ほど簡単には下れなかった。




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古内登山口から恐ろしく長い林道を足を棒にしながら歩く。
林道にも残雪は多く、なかには1m近い積雪箇所があった。

2時間ほど歩き、18時ちょうどに会津山村道場駅に到着。
スペーシア最終便に接続する18時26分着の列車に乗る。乗客は10人ほどで殆どが鬼怒川温泉駅から特急に乗り換えていた。




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恒例のスペーシア個室。
好きな食べ物は最後に食べる性格なので、お楽しみは最後に残す。

自分で言うのもなんだが、個室も5回目になると肩の力が抜け、徐々にそれっぽい座り方が身についてきた。

1回目は肩に力が入り、気持ちにも気負いがあった。
王(個室客)としての意識が前面に出すぎるあまり、金持ちぶってかえって醜態をさらす成金親父と同じ轍を踏んでしまった。

2回目は初体験の車内販売や、下今市での平民たちの出迎えに子供のように浮かれ喜ぶ未熟な振る舞いをしてしまった。

3回目は前2回から進歩が無く、半年ぶりに4回目を乗車したとき、まるで我が家に入るように自然に個室へ入る自分に気付いた。そしてこれこそが王としての風格、そして態度なのだと自覚することができた。

次回会津に行くときは「王の中の王」となるテクニックを用いる。
次回公開するので楽しみにしてほしい。



★登山記録

■2014年5月1日(木) 曇りのち雨 最高気温18℃ 最低気温5℃

■コースタイム
八総バス停10:15-20→会津アストリアホテル(登山道入口)10:55→アンテナ(1,638m峰)12:52-13:02→七ヶ岳山頂13:39-59→下岳15:03→古内登山口15:50→会津山村道場駅18:00

■総歩行距離 約19.5km(マピヨンのキョリ測で測定)

■登山口から遭遇した人数 0人

■備考・注意点
たかつえ登山口~縦走路~古内登山口に水場は無い。バス停から会津アストリアホテルの途中に自販機あり。このコースを行くなら最低1リットルは水を担ぎたい。

・通年の山開きは6月中旬とのこと。5月早々では早かった。雪の山道は登りがきつく、また縦走路では北へ行くほど残雪が多く、尾根が狭いため踏み抜く危険を承知で雪の上を歩くしかない箇所があった。

・1600m級とは思えない雄大な景色。縦走路では高山の雰囲気を味わえる。

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