春の18きっぷ第1弾 - 吾妻線乗り撮り -
今春の18きっぷは購入を悩んだ。
3連休が無いのでオール日帰りになるし、金曜夜に発つと福島0時着になるので翌日がつらい。夜行バスは寝付けないからつらいし、レンタカーは高いからしょっちゅう使えない。
無い無い尽くしで考えた末、ひとまず18きっぷは買うとして、これまで足を向けなかった所に行こうと考えた。
朝7時に出発し、高崎から吾妻線(529M)に乗り継ぐ。
吾妻線の主な車両は115系(セミクロス)と107系(ロング)だが、やはりここは115系を撮りたいので高崎地区と115系のページ様の運用表を活用させていただいた。この場を借りてお礼申し上げます。
531M(115系3両) 群馬原町-郷原(2012年3月3日) ※C-PL使用
メイン撮影地の長野原草津口-川原湯温泉の俯瞰ポイントは、昼間は強い逆光になるので郷原のポイントで時間調整した。
しかし運用表というのは使ってみると大変便利だ。
ローカル線は本数が少ない上、ラッシュ時と昼間時、平日と休日、混雑区間と他の区間とで編成が変わるし、撮りでは構図等に関係してくるので形式や両数は欲しい情報だ。
郷原から終点の大前駅へ。
吾妻線の完乗など数人しかいないだろうと思ったら、列車から夫婦や高校生、酔ったおっさん、おじいちゃんと孫、背広姿のビジネスマンなどバラバラと降りてきて、思わず『えっ?』。
みんな考えは同じなようで、ホームや駅周辺を撮影してから折り返しの列車で引き上げていった。ビジネスマンも。
538M(115系3両) 長野原草津口-川原湯温泉(2012年3月3日)
川原湯温泉駅から徒歩45分の俯瞰ポイント。
カメラバッグと三脚が重くて冬なのに大汗をかいた。
途中にコンビニや水道が無いので、雪の塊を割って中の雪で洗顔したり喉を潤したり、久々にアドベンチャーな道中だった。
撮影地周辺は八ッ場ダム関連の道路や橋梁があちこちに建設され、それを見るためのバスツアーまで組まれていた。
計画では八ッ場ダムが完成すると川原湯温泉駅は水没するそうだ。
ダムの建設再開が正式発表されれば、この辺一帯はすべて水没する運命になるので、近い将来この風景は二度と見られなくなる。
最近、特急草津が減便されたことに気が付いた。
相次ぐ特急列車の廃止や減便は寂しいが、それもしかたないのかもしれない。特急草津で上野から長野原草津口まで往復約1万円。対して18きっぷの普通グリーン車を利用すると往復3,800円だ。
特急のアドバンテージは到着時刻が50分早いのと、乗り換え無く移動できる点だ。ただし運行本数は普通列車のほうが圧倒的に多いので、出発時間を早めることで特急より到着時刻を早くできるし、帰りも特急より長く現地に居ることができる。
また移動の核となる上野-高崎間では特急と普グリーンの快適性に大きな差は無いので、停車駅の少なさと通しで乗れるメリットに6,200円の差額を出せるかが特急列車を利用するかの分かれ目になる。
バブルの頃と違って、人々が“ステータス”にお金をかけなくなってきたことが、この問題の最も根深い所なのかもしれない。
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コメント
こんばんは。
18きっぷで旅を楽しむ人、少しずつ増え続けているように感じますね。ただ、切符の名の通りの学生世代が少ないように思うのは私だけでしょうか。
若い世代に、時間を使った緩やかで、でも学びの多い旅をして、日本各地の多様な風土を感じ取って欲しいと願っています。将来、時間が自由になりづらくなったときには、少しお金を使って速い列車に乗るようになると思いますので、その時には、便利な特急列車網があることも大切ですね。
様々はライフステージを漏らさずに、鉄道の魅力を提供して欲しいものです。
今後とも、宜しくお願い致します。
投稿: 風旅記 | 2012年4月 9日 (月) 02時28分
風旅記さん
はじめまして、コメントありがとうございます。
たしかに18きっぷは年配者の利用が多いですね。
おそらく少子化や一向に光明の見えない経済にも要因があるような気がします。
会社の26歳の後輩は『物心付いたときに不景気だったので好景気というのが想像もつかない』と言ってました。
若い世代に鉄道を通じて旅の魅力を感じて欲しいと願うことには同感です。
このブログが微力でもそのきっかけになれたら私としては光栄です。
風旅記さんのブログもあとでじっくり拝見させていただきます。
では、今後とも宜しくお願いいたします。
投稿: shige | 2012年4月 9日 (月) 20時44分