特急りょうもうギャラリー No.12
電車通勤をはじめて3年半。
電車通勤を始めた頃は「高い定期代を払っているから座らなければ損」という思いがあって一本前の列車から並んで席を確保していたが、最近はそういうのに疲れてきたのと、誰かに指摘されるまで席を詰めなかったり、必要以上に足を広げたり、バッグを横に置いたりして自分の陣地確保(陣地拡大)に精を出す連中にうんざりして、ほとんど席には座らなくなった。
青春18きっぷの旅にしても、席取りバトルでピリピリした道中を送るなら一本見送るとか、乗り継ぎの一部区間は気分転換を兼ねてかぶりつきで車窓を眺めるとか、最近は列車での移動にも変化をつけるようになった。
200系(前期) 久喜-和戸(2011年6月24日)
ただそれは、まだ乗り鉄にも撮り鉄にも興味がなく、青春18きっぷという名称すら知らなかった頃の自分にはごく当たり前だった。
昔、鈍行列車で埼玉から宮城の実家に行ったときは時刻表すら持たず、とりあえず来た列車に乗ればいいという気持ちだったし、途中駅の立ち食い蕎麦屋から美味そうな匂いがしてきたので降りて食べたりと、いまの自分と比べて気持ちに余裕があったし立ち振る舞いもおおらかだった。
人間、歳をとるほど頭が固くなって自分を変えることが難しくなるというし、それは自分でも常々感じている。
無駄を楽しんでいたかつての自分を取り戻したいと思うこの頃。
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