大井川鉄道再訪(家山)
青春18きっぷが3回分残っていたので、以前から行きたいと言っていたgamiさんと静岡県の大井川鉄道に鈍行列車11時間の旅へ。
6時10分に大宮駅JR改札で合流し、18きっぷを2人で共用する手筈だったのに、私が改札口を錯覚したせいで、あわや計画崩壊直前のハメに陥った。
大宮→上野→品川→熱海→興津と乗り換え、5時間。
午前11時13分、JR金谷駅に到着。
鈍行列車の苦痛も2人だとかなり和らいだ。なにより会話など時間潰しのネタに困らないし、相方に荷物を預けてトイレや買物に行けるのは大きい。前回一人で行ったときは暇潰しの手段が読書しかなかったので本を読みすぎて首が痛かったし、荷物を置いての行動(トイレ等)がとれなかったので飲み物はほとんど飲めなかった。
まずは「11:40金谷着」とその折り返しを撮るため俯瞰場所へ。
坂道沿いに建てられた住宅地を上り、目的地近くの国道473号沿いの牧の原公園へショートカット。2回目なので手際よく移動できた。
ところが、初っぱなからうっかりミス炸裂。
最初の「上り回送」は問題なく撮れたものの、その折り返しに気付かず、狙っていた「大代川橋梁のカーブ」で撮影できず。
で、悪あがきで新金谷駅に入るSLをズームで撮ったのが↑
カメラのプレビュー画面でさえこれは酷いと思ったのだから、PCで確認する気にもならなかった。
俯瞰撮影後、金谷駅で駅弁を買って昼飯。
12時54分発の千頭行きに乗車。家山駅を目指す。
外国人の乗客が目立った。外国では有名なのだろうか。
五和駅を境に住宅地から茶畑や河川などの田舎っぽい風景に変わり、神尾駅を過ぎた頃から進行方向右側(河川側)に奇麗な桜並木が見え始めた。
左側に座っていた乗客たちも一斉に立ち上がって桜を見ていた。桜は外国人には特にインパクトが強いらしく目が釘付けになっていた。
桜はてっきり五和~神尾などの一部でしか見られないと思っていたので、家山では諦めていたのに、ところがどっこい家山駅周辺もこのとおり。
家山では3本分の撮影チャンスがあるので、ここでgamiさんとは別行動を取り、各々が決めた撮影地で撮ることにした。
某サイトで見た「獅子抜里俯瞰」への移動がてら。
こう書くとのんびりしているようだが、このときは14時28分の649レ回送の撮影に間に合わせるため、汗だくになりながら競歩で林道を駆け上っていた。
ところが俯瞰場所に着くと、樹木が林立していて大井川鉄道はおろか、大井川の河川敷すら見られない有様。当然撮影は無理なので大急ぎで駅へUターン。今度は競歩どころではなく走りながら…
脇目もふらずに駆け下り、駅の近くまで戻ったものの、発車時間が押し迫っていたので駿遠橋の橋上で待ち伏せ。ところが来たのは649レ回送ではなく普通列車。
不思議に思っていると、桜並木越しに家山駅辺りで煙が出ているのを確認。このときようやく、649レ回送となるはずのSLが、15:00家山発の臨時SL列車として運行されていることに気付いた。
かくして15:00発上りSLを撮るため大急ぎで家山駅へ。
家山駅停車中の上りSL。上りなので向きは逆。
桜とSLの組み合わせの素晴らしさ。しかし、そんな感傷に耽っている暇は無い。上りSLが発車するまでに河原から撮影できるポイントを見つけ、斜め逆光という撮影条件をパスする露出を探し出さなければならないため、大井川の河原に向かってダッシュ。
家山に着いてから走りっぱなしで、早くも太ももが筋肉痛に。
★1002レ(上り臨時:逆向き牽引) - 家山川河川敷 -
家山駅15:48発1004レ。
家山川橋梁を南へ渡り、国道と鉄道が分かれている所で良いポイントを発見。既に数人の撮影者がいたが、彼らから少し離れた空間をキープ。
時間が迫っていたので急いで三脚を取り出す。わずかの差で普通列車を逃がしたため試し撮りできなかったのが痛かった。
★1004レ(上り:逆向き牽引) - 家山川橋梁の南の空き地 -
しかし、このカメラ(pentax k-xカスタムカラー)を持っていると知らない人に話しかけられることが多い。持ち主はおっさんなのに。
どうもカメラっぽくない色(おもちゃっぽい色)のせいか子供の目を引くらしく、それを見た子供がお母さんやお父さんに話し、お母さんが『もうすぐSL来るんですか?』という感じで話しかけてくるパターンが多い。
ただ、この写真の時がそうだったが、撮影後まで背後に家族連れがたくさん見ていたので、プレッシャーがすごかった。いつもと違う意味で緊張した。
★102レ(上り:逆向き牽引) - 家山川河川敷 -
3発目は河原からの横アングル狙い。
できれば1発目とは違う角度にしたいなと河原を歩いていると突然ウ●コがもよおしてきた。
朝のトイレのときに心残りな終え方をしたので、もしやと思っていたが、さきほどの緊張のせいか、最悪のタイミングで爆弾を抱え込んでしまいました。
そんな極限の精神状態で撮ったのがこれ。
『もう失敗でも何でもいいから、今すぐ便所にワープさせてください神様!』と尻をすぼめながら撮ったわりには1発目よりマシかもしれない。
3本目のSLを撮り終え、家山駅でgamiさんと合流。
もう、来ることはないかもしれないので列車が来るまで記念撮影。
そしてこの後、往路と同じく5時間半掛けて家路へ。
同行したgamiさんには『鈍行列車の旅は拷問ですよ』と事前に言っていたのに今日は全く疲れた様子は見せていなかったし、むしろ私より元気にしていた。
きつかったけど本当に来てよかったと思った。
翌4日は朝の寝台特急コンビを撮りに白岡周辺へ。
この日は北斗星がレインボーと呼ばれる機関車(EF-81 95)で牽引されたため、白岡陸橋には多くの人が賑わっていたので、仕方なく久喜に向かう途中の沙汰踏切から300mmズームで障害物の隙間をぬって強引に撮影。
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コメント
3日はお疲れ様!
ハードながらも非常に楽しい旅でした。
また 誘ってくださいな。
今度は雪のばんえつ 狙いたいですねー。
しかし、今日も行ったとは・・・
私もソフトボールの練習後 「行こうかな???」
と 思いましたが、寒かったのでやめておきました。(笑)
投稿: gami | 2010年4月 4日 (日) 18時10分
一昨日はお疲れ様でした。
山道の競歩と日頃の運動不足で筋肉痛が取れません(笑)
でも今回は一緒に行ったおかげで一番しんどい鈍行列車の往復が楽しくなりました。
今度は5月のデゴイチですね。楽しみにしてます。
投稿: shige | 2010年4月 5日 (月) 22時28分