カテゴリー「鉄道(青春18きっぷ)」の記事

2015年4月10日 (金)

レトロ自販機店「オートレストラン24」 ~ 「ゲーム24石上店SAITO」

桜の名所へ行こうと桜前線の予報を見ると、栃木県矢板市の長峰公園が目に付いた。しかも付近にはレトロ自販機店もある。

青春18きっぷ期間では4月9日しか選択肢が無かったため、9日長峰公園がある矢板へ向かった




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長峰公園で桜を見た後、国道4号沿いのオートレストラン24へ。
最寄駅はJR東北本線の矢板駅で、駅から1.6km(徒歩約20分)。設置レトロ自販機は2015年4月現在日清カップ麺のみ。

写真は国道4号を北に見ている様子。オートレストラン24は左の書店とその奥の焼肉店との間にある。

★オートレストラン24(地図)
・栃木県矢板市中438-69
・営業時間不明(基本的に無人なので24時間と思われるが確証無し)
・設置自販機:日清カップ麺自販機(2015年4月現在稼動中)
・最寄り駅:JR東北本線矢板駅(1.6km)




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外観。一見ただの廃屋に見える。いかにも狭そうだ。

非常に目立たないので意識して探さないと車では通り過ぎてしまうだろう。この道は過去何度も通ったが、ここがレトロ自販機設置店とはおろか目に留まったことすら無かった。それほど目立たない。




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店内は汚い上、灰皿に吸殻があふれていた。
一目、健全な人間が入る場所ではないと分かる。

正面と左にパチスロ筐体、右にたばことカップ麺の自販機、入口右手にガムとコンドームの自販機、そして奥にはアダルト雑誌とアダルトDVDの自販機がある。




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レトロ自販機は日清のカップ麺自販機のみ。
隣の両替機はなかなかのボロさで良い味を出している。




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メニューは市販品と一緒で懐かしさは感じない。

200円という価格は今となっては高いが、オートレストラン全盛期(コンビニが無かった頃)はごく普通の価格設定だった。当時は夜中に営業している店が少なく、オートレストランの自販機は空腹を満たしドライブの疲れを癒す場として貴重だった。そのため200円でも商売として成り立っていた面があった。

この後、もう一軒の店でオーナーから聞いたところ、オートレストラン全盛期はトラック運転手の客足を軸に売れ行きが良すぎて商品の補充が追いつかないほどだったという。




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カップ麺の給湯口は持参したカップ麺にタダでお湯を入れることができた古いタイプとお湯のタダ入れ防止策が施された新しいタイプがあったと記憶している。

※2015年5月22日、オレンジハット薮塚店にて新タイプと思われるカップ麺の自販機を見つけた。(当該記事)




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箸の取り出し口と商品の取り出し口。右はおつりの返却口。

おつりの返却口の蓋は昔は金属製だったので指で押し開けるまで中身が見えなかった。そのため昔は子供たちが自販機の返却口に手を突っ込む光景がよく見られた。かくいう私もそうだった。




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アダルト自販機。これは昔痛い目にあった。

中学の頃、どうにかエロ本を手に入れようと夜3時頃自販機に行き、表紙が美人だった800円のエロ本を人目を気にしながら大急ぎで買い、家で中身を見たときの衝撃は今でも忘れられない。

中学生だった私は心に深い傷を負い、大人への不信感を強く募らせた。なおその本は駅前に置かれた青少年に読ませたくない本を入れる投書箱に投げ捨てた。




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そんな悪夢を振り返りながら陳列棚の製品を見渡すとこれが目に留まった。1200円か…と財布の中身を確認する。

が、買わなかった。煩悩より昔のトラウマが勝った。
アダルト自販機は、まさしく「パンドラの箱」だと思う。




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オートレストラン24を後にし、国道4号を北へ歩く。

矢板駅から8km、オートレストラン24から6.4kmの道のりだが、この辺は2007年から2009年に掛けて何度も自転車で走っている。その思い出に浸りながら歩いたので気が紛れて疲れなかった。




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次に向かったのは大田原市のゲーム24 石上店SAITO
最寄駅はJR東北本線の野崎駅で駅から2.6km(徒歩約40分)。レトロ自販機は2015年4月現在日清のカップ麺のみ。

ここは以前から知っていたが入るのは初めてだった。

★ゲーム24 石上店SAITO(地図)
・栃木県大田原市上石上1765-2
・営業時間不明(基本的に無人なので24時間と思われるが確証無し)
・設置自販機:日清カップ麺自販機(2015年5月現在稼動中)
・最寄り駅:JR東北本線野崎駅(2.7km)
※野崎駅から最寄りの「石上小学校前」まで平日土曜限定で1日3本バスが出ているが、使い勝手が悪く歩いたほうが早い。




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この店と先ほどのオートレストラン24は経営者が一緒で、現在は元オーナーの妻が経営しているそうだ。




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店の外に掲げられた古めかしい殺虫剤の看板。
写真の人物(水原弘)のデビューが昭和34年で死去が昭和54年なので、その間に作られたものと思われる。




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店の入口から左手を見る。
稼動中のゲーム機はパチスロ筐体がメインで、ジャグラーシリーズや5号機以降の筐体が設置されていた。左にぽつんと置かれているのはセガのマージャン用のビデオゲーム筐体で稼動はしていなかった。




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入口から正面を見る。
たばこや飲料の自販機がある程度で特にめぼしいものは無い。




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入口から右奥に進むとカップ麺の自販機が並んでいた。
ともに日清食品のもので片方は稼動中(オートレストラン24と同じ)、もう片方は陳列棚の見本が抜き取られて放置されていた。

両替機やアダルト自販機はオートレストラン24と同じ物だった。




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うどん・そば自販機の名残り。
うどんそば自販機は経営を圧迫するのでやむなく撤去したそうだ。

ここには私以外にもレトロ自販機マニアがたまに来るそうで、オーナーの女性からその事や、自販機店立ち上げ当初から現在までの経営にまつわる話を聞くことができた。

聞くと元オーナーの夫が店を立ち上げた際、この女性はまだ29歳だったそうだ。笑顔が素敵なので写真を取らせてくれと頼んだら恥ずかしいからと断られたが、雰囲気的に昔は美人だったように見えた。




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現在はパチスロ機の売り上げで収支はトントンだそうだ。年金を受けているのでそれでもやっていけるらしい。

色々きついのかなと思いきや、手間が掛からないのでトントンでやって行けるなら良い商売だよと話していた。




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かなり珍しいコダックのポケットカメラ自販機(非稼動)と、演歌歌手のサイン入りポスター。

色あせたポスターのこの歌手、なんと現在も現役で去年8年半ぶりに新曲を出したそうだ。


帰りは野崎駅まで歩き、18時前の列車で家路に着いた。
帰宅ラッシュが始まっていたようで宇都宮まで混雑で座れず、宇都宮で座れたものの、常に空席が無い状況だった。




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最後に桜の模様を。

長峰公園は矢板駅から徒歩10分程。(地図)
平日の昼なのでさほど人は居なかった。駐車場や施設の規模などを見ると休日は混みそうだ。桜はほぼ満開だった。


4/9(木曜平日)の列車詳細
12時56発 宇都宮線快速 久喜→宇都宮 15両 (乗車率30%)
13時50分発 東北本線 宇都宮→矢板 4両 (乗車率60→20%)

17時51分発 東北本線 野崎→宇都宮 4両 (乗車率90%)
18時41分発 宇都宮線快速 宇都宮→久喜 15両 (乗車率90%)
※全列車とも端の車両に乗車。帰りの宇都宮までは帰宅ラッシュ開始直後でやや混雑し、宇都宮から久喜まではラッシュと逆方向だったが快速なのでやや混雑した。直後の各停はガラ空きだった。

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2013年1月 4日 (金)

青春18きっぷ第2弾 - 磐越東線~北斗星夜間撮影後編 -

磐越東線の撮影を終え、17時過ぎに郡山駅東口のホテルアルファーワンにチェックイン。重い機材をどかっと下ろし、心から一息つく。

持参した荷物はカメラ一式、三脚、レリーズ、予備バッテリー、小型ライトなど。ほか上下下着、靴下、暇つぶしの本、時刻表から関東と南東北のページを引き抜いて小冊子にした「東北遠征用
特製時刻表」など。


1レの郡山発着は21:52~53なので、風呂に入ったりテレビをみながら部屋でくつろぎ、21時前にホテルを出発。
人っ気の少ない東口連絡通路を散策しながら駅構内へ。




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1レ(北斗星 札幌行き) 郡山駅(2013年1月1日) 発着時刻21:53-54

撮影ポイントは郡山駅の5番線ホームの福島方。
先客はゼロ。というか私以外撮影者ゼロ。

誰にも気兼ねなく撮れたのはともかく、これまでこういった場所では毎回撮影者同士の交流があり、遠征や地元での撮り鉄活動などを語り合っていたので、この日は寂しい見送りになってしまった。






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2レ(北斗星 上野行き) 郡山-安積永盛(2013年1月2日) 通過時刻6:41

翌1月2日の2レ。ちなみに22分前に通過する8010レは空がまだ真っ暗で、どの線路を通ってくるか予備知識がなかったので撃沈。

寒さに耐えながら待っていたので2レが定刻で助かった反面、日の出直前だったのでもう少し明るくなってから通過して欲しかった。





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以下、おまけや2日目の行動など。

元旦の1レ撮影後の郡山駅中央口前。寒かったが、ホテルにとんぼ返りするのも難なのでイルミネーションを撮影。






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携帯でイルミネーションを撮っているのは結構目にしたけど、三脚にデジ一を乗せて撮ってるのはさすがに私だけだった。

まるでみんながワイワイと草野球をするなか、本気装備をした奴が参加するようで、本当なら少々恥ずかしい状況なのだが、歳を取るとそういうのは不思議と恥とは思わなくなってくる。





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私がまだジェラシーを感じていた頃、人目につく所でおっさんが堂々と立ち小便しているのを見ると「この親父には羞恥心がないのか」と、まるで信じられないものを見たかのような気持ちを抱いていたが、冷静に振り返ると、私もそのうち堂々と立ち小便をしそうで、結構な危機感を抱いている。





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駅前は夜行バスの発着があるため、夜10時を過ぎても割と人が多かった。

撮影中はとにかく手が冷たかった。
よく「カーボン三脚はアルミより冷たくならない」といわれるが、これだけ寒いとアルミだろうとカーボンだろうと変わらない。





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2日の朝。郡山駅3番線の水郡線ホーム。

ホテルをチェックアウトして今後の予定を考えていたところ、水郡線経由でのんびり帰ろうと思って一度は座席を確保するも、水戸まで3時間以上掛かるし、水郡線は乗り通し客が多いからおそらく正面に他の人がずっと座っていてくつろげないだろうと思ったので中止。


ほかには磐越西線と磐越東線の撮影を計画していたが、磐越西線は天気が2日間ともすぐれなかったので断念。
ちなみに断念して会津若松行きの列車を見送った直後、磐越西線が信号トラブルを起こして上下線とも運休。高速バスを利用するようアナウンスされていたので、結局行かなくて正解だった。





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結局、昨日に続いて磐越東線へ。

もう一つの撮影候の菅谷-神俣に行くつもりだったが、キハ110の座り心地が良すぎて終点の小野新町まで寝過ごす。
乗客のおじいさんに起こされるという大失態。





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もう、撮影のことなんかどうでもよくなってきたので、折り返し列車が発車するまで駅舎や壁のポスターなどを黙々と撮影。

最近、旅先で駅のポスターや自販機なども記録している。
ポスターや自販機などは書体やデザインやモデルのファッションなどが時代ごとに変化するから、後々見返すと懐かしい気持ちになれる。



この後は折り返し列車で郡山に戻り、東北本線を乗り継いで帰還。
以下、2013年1月2日の各列車の状況を記載。

★733D 小野新町(11:20発)→郡山(12:13着)
始発の小野新町から乗ったので余裕で座席確保。
菅谷で結構乗ってきて船引でドドッと乗ってきてほぼ満員になり、三春で立ち客多数という状況。

★2138M 郡山(13:20発)→黒磯(14:23着)
オールロング。入線時刻は13:11分と遅め。
郡山からの上りは福島(仙台)発の列車が郡山に着いてそのまま黒磯行きに運用されることが多いので、入線時刻が遅くホームに乗客が溢れてしまうのがネック。そういうこともあって郡山の時点で乗車率はほぼ100%。これからどれだけ混むのかと思いきや、その後乗車率は80~90%付近を推移。結局ほぼ全員が着席していた。

★1558M 黒磯(14:40発)→宇都宮(15:31着)
オールロング。乗車率70~100%未満。
連続オールロングにうんざりして1本見送ろうとしたが、黒磯は暇つぶしや撮り鉄に向かないので仕方なく乗車。
私の思い込みかもしれないが、栃木は18キッパー率が高い気がする。この手の人たちはほぼ全員が宇都宮まで乗り通すので、約1時間おっさんおばさんの固定メンツで過ごすことになるのが精神的にきつい。

★1230Y 宇都宮(15:54発)→逗子(18:51着)
宇都宮到着時に15:38発快速逗子行き(4160Y)が停まっており、こちらはグリーンまでほぼ満席だったので1本見送って1230Yのグリーンに乗車。
荷物が多かったので座席の上に荷物棚がある12席エリアに乗車。小山で窓際の席がすべて埋まり、古河で12席中9席が埋まり、久喜でドカッと乗り込んできたのでほぼ満員になったと思われる(私は久喜で下車)。






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最後に郡山駅東口のホテルアルファワンについて感想を。
写真は朝の2レの通過後に撮った同ホテル。


◎良かったところ
1、部屋の鍵がカードキーなので管理や持ち運びが楽
2、ズボンプレッサーが各部屋に設置
3、浴衣が帯ではなくボタンなので着脱が楽
4、スティックタイプのお茶が2本付属(地味に嬉しい)
5、コンビニ(ファミマ)がホテル1階と隣接しているので買い物が楽
6、トイレがウォッシュレット
7、新聞サービス(しかも朝日ではなく読売)
8、スリッパが2足あるので室内用と外出後の履き替え用で使い分け可

×イマイチなところ
1、綿棒を1本置いて欲しかった
2、エアコンの効きが若干不安定だった
3、風呂場のシャワーカーテンが若干かび臭かった

△良し悪しが分かれるところ
1、東口なので「駅前」といいつつ駅から遠い。ただし静か。


ひとことでまとめると「快適」。
受付の対応も良く、今後もし郡山に泊まることがあったらまたここに泊まると思う。駅から結構歩くものの、ターミナル駅には似つかない静かな東口に建っているのが個人的には高ポイント。

実は年末年始プラン(3,800円)中なら連泊しても7,600円なので、2日に帰るのがかったるかったらもう一泊しようかなと考えていた。家の金魚の水槽のエアレーションが不安定だったのと、翌日の天気が良くなかったので帰ることにしたのだが、それがなかったらおそらく連泊していたと思う。

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2013年1月 3日 (木)

青春18きっぷ第2弾 - 磐越東線~北斗星夜間撮影前編 -

新年おめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。

元旦と2日にかけて磐越東線と郡山駅での北斗星を撮影。
では、さっそくこの日(2013年1月1日)の各列車の状況から。

★521M 上野(5:10発)→宇都宮(6:51着)
ロングシートとグリーン車は空き多数。ボックスは
空きなし。
E231のボックスは対面の座席に足を乗せる人が多く、座席に食べかすやシミが付いていたりすることがあって最近は座っていない。以前ボックスに座ったあと上着に嫌な臭いが染み付き、旅先で消臭剤を探し回り、結局ホテルのコインランドリーで洗ったことがあって、このときは本当に参った。

★1529M 宇都宮(6:56発)→黒磯(7:47着)
211系のクロス車。最初から最後まで立ち客はゼロ。
ここも座席の汚れと臭いを確認してから着席。頼むから座席にくさい足を乗せるのは止めて欲しい。洗ったばかりの足ならともかく、大半の人は長時間靴を履いたままなんだから靴下や足には相当な菌が繁殖してるわけで……本当に勘弁してほしい。
蒲須坂で撮り鉄2人下車。定通だと2レは間に合わないので遅れを知っていたのだろうか。ちなみに2レは白河-久田野間ですれ違った。





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黒磯駅5番ホーム。
18キッパーの嫌われ者701系様が朝日に照らされ凛と輝いている。


★2127M 黒磯(7:54発)→郡山(9:01着)
悪名高き701系。端席確保は要ダッシュ。それ以外の席は余裕。
私はこの区間はケツ休めを兼ねて座らずにかぶりついている。
ちなみに普段の連休中は白河辺りから立ち客が出て終点まで混む一方なのに、元旦は終点まで立ち客ゼロだった。

★728D 郡山(9:50発)→小野新町(10:42着)
729Dの折り返し列車なので入線時刻は8:59。
座席確保は東北本線の572M(仙台発郡山行き)到着(9:33)前なら余裕。
キハ110大好き。背もたれが高く頭をもたげられるのが嬉しい。車窓を眺めたいのに、快適なのでいつも眠ってしまう罪な列車だ。






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733D(郡山行き)
 三春-要田(2013年1月1日) 現地通過時刻11:55


三春-要田の撮影地

要田駅から徒歩15分ほど。事前に航空写真と地形図で調べた結果、小野新町以西ではここと神俣-菅谷しかポイントが見つからなかったので、機材が重かったこともあって駅から近いこちらへ。

通りすがりの地元のおばさんから『みんなもっと違う所で撮ってるよ』と言われながらも、自分の感覚をもとに逆光側で
撮影。是非はともかく、あえてこちらで撮ったのは“遠征病”を克服したかったから。

遠征病とは私が勝手に付けた名前で、遠征は機会が限られていて資金も掛かるので、リスクを避けるべく手堅くまとめようとし、その結果、あとで見もしない平凡な写真を撮って後悔するもの。





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732D(いわき行き) 三春-要田(2013年1月1日) 現地通過時刻13:35

…で、全滅でもいいからとにかく一から自分の考えで撮ろうと決めたものの、本当に全滅となれば凹みまくるのは必至。

だからこそ、少しでもイメージに合うポイントを求めて、寒空のなか汗を掻くほど歩き回るわけだが、そんなふうに一生懸命やっていけば次第に精神的な弱さを克服していけるのかなと信じている。

ちなみにこの写真は左のススキだけ日が当たって輝いていたので、暗闇から抜け出た列車が光へ向かうイメージで撮ったもの。


【乗り鉄情報】
「732D いわき行き」は昼間の通し列車なので乗車率は高い。郡山駅に入線(入線時刻不明)したらすぐに座席を確保しないとロングシートに追いやられる。先行の730D(郡山11:20発)から2時間空くのも混雑する原因。
732Dは小野新町の手前から空いてくるので、途中駅から乗るときは先行列車で小野新町に先回りしておくのが良い。






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737D(郡山行き) 三春-要田(2013年1月1日) 現地通過時刻14:30

これはできるだけ画角を広げて自然の中を走るイメージにしたもの。
ところが、向かって右側の小高い山に太陽の光が遮られ始め、構図の右側がどんどん翳り、それを避けるため画角を狭めていった結果、最初のイメージとかけ離れた写真になってしまった。



【乗り鉄情報】
737Dはいわきから郡山に直通する数少ない列車。この列車は2011年8月14日に小川郷から江田まで乗ったが、小川郷の時点で座席はいっぱいで座れなかった。ちなみに同じ日、1755D(いわき17:40~小野新町18:22)→747D(小野新町18:44~郡山19:35)に乗ったが、こちらは時間が遅いせいかガラ空きだった。

大型連休中の傾向として、下りはいわき→小野新町まで乗車率ほぼ固定、小野新町→船引間は流動的、船引→郡山は混雑する傾向。

対して上りは船引まで一方的に混み、船引→小野新町間から空き始め、小野新町からは殆ど変わらない傾向の様子。






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郡山東口のホテルアルファーワン。

郡山東口は中央口(西口)と違って長い連絡通路を移動しなくてはならず、ホームからかなり歩く。ただし人っ気は少なく、朝や夜は静かな通路を旅情に浸りながら歩けるので、あえて東口のホテルを選んだ。

アルファーワンではちょうど「ウインタープラン」という特別期間中で、一泊3,800円で宿泊できた。ちなみに前日(12/31)にネットで空室検索したときは禁煙シングルの空き部屋は18部屋残っていた。

前編はひとまずここまで。
後編(おまけ編)は1レ夜間撮影や2レ早朝撮影などの模様を紹介。

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2012年12月24日 (月)

青春18きっぷ第1弾 - 熱海興亜観音 -

青春18きっぷ最初の旅行地は熱海の「興亜観音」(公式サイト)。

どんな所か分からない人が殆どだと思うので、簡単に説明すると、日米開戦前に中国と争っていたときの責任者「松井石根(まついいわね)」という人が、日中両国で亡くなられた人々を弔うため、日本と中国の土を混ぜて観音様を作って弔った。それを祀っている所が今回訪れる興亜観音。

興亜観音には戦後行われた東京裁判にて処刑されたいわゆる「ABC級戦犯」の遺骨が納められている。おり、





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4時20分に起床。
あまりの眠さと寒さから二度寝するための言い訳を布団の中で考えるも、二度寝した後の虚しさを思うと、ここはがんばって布団から出るべきだと考え、久喜駅始発の上り列車から南新宿ラインに乗り換え熱海へ。





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熱海駅のバス停。
現在(2012年12月23日)は工事中で仮設のバス停になっている。

1番乗り場から伊豆山行きのバスに乗車。





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終点「伊豆山」で下車。
バス停からさらに200mほど道なりに進むと興亜観音入口が見える。
熱海駅から来るときはコーナーなので見つけにくい。

ちなみに伊豆山バス停の近くに「身代不動尊」があるが、こちらは興亜観音とはなんの関係もない。興亜観音の入口は身代不動尊の200mほど湯河原方にあるので、行かれる人はご注意を。





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デジタル一眼レフで写真を撮っていると、小僧を務められている伊丹靖明僧侶から『報道の方ですか』と尋ねられたので『一般の参拝者です』と答えると、わざわざ御住職の伊丹妙浄尼を連れてきて、観音像建立のいきさつなどを親切に教えていただいた。

さらに線香のあげ方すらロクに知らない私を本堂にお招き下さり、
茶菓子をふるまっていただいたほか、簡易ながら御住職みずから読経してくださったりと、至れり尽くせりのおもてなしで、温かい心に触れた思いだった。


実は興亜観音に関する写真は、これしか撮っていない。
当初、お堂内の遺品などを撮影するつもりで御住職にもご許可をいただいたのだが、興味本位で来た私に丁寧におもてなしくださり、写真を撮るのが申し訳なくなって撮影しなかった。






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熱海駅に戻る途中。
興亜観音は前方の山の中腹に建っている。





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興亜観音では、この日(12月23日)が七士(いわゆるA級戦犯七人)の命日であることから法要が行われるとのことで、私にも声を掛けてくださったが、午後から伊豆箱根鉄道大雄山線の撮影を予定していたので、丁重にお断りさせていただいた。

興亜観音は檀家を持たないため、心を寄せる方々の善意で成り立っているそうだ。檀家費用やお墓の永代使用料などの名目でお金を集められる一般的なお寺と違い、収入源が殆ど無いらしい。

それでいながら先代の御住職からの志を絶やさぬようにとの思いから、日々精進とご苦労を重ねられているのだから、御住職はじめ関係者の方々には心から頭が下がる。


もしこれを読んで興亜観音に興味を持たれたら、ぜひ行ってみてほしい。
仏教とか住職とかいうと何か見返りを求められたり、“善意(お気持ち)”を求められると心配するだろうし、実際私も同様の心配を覚え、しばらく訪れる気にならなかった。

でも興亜観音に限ってそんな心配は無いので安心してほしい。
もし不安なら「興亜観音 ブログ」などで検索し、私以外の方の訪問記を読めば、おおむね私と同じ感想をもたれていることが分かると思う。

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2012年4月 8日 (日)

常磐線撮影その2

先日行ってきた常磐線撮影のその他の写真を紹介。

この日の候補地は
大井川鉄道だった。ただ桜が真っ盛りで沿線各地は大変混雑したようなので、行かなくて正解だったのかもしれない。

昨年冬に
磐西のクリスマストレインを撮りに行ったときのこと。
沿線の撮影地はどこも人がいっぱいで、やむなくただの編成写真にしかならない下り坂の直線ポイントを目指して歩いていたのだが、撮影地を探し回る焦った車がタイヤを鳴らし、一時停止を無視しながら歩行者の私のスレスレを爆走したとき、鈍行で片道5時間半を掛けて重い機材を担いで“残り物”の撮影地に向かっていた自分にとうとう愛想を尽かし、その場でSLを見送り、何も撮らずに帰ったことがあった。

それが転機となり、以来ネタ物ではない普通列車にも魅力を感じるようになったので、今となっては良いきっかけだったのかなと思っている。





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スーパーひたち3号(E651系11両 いわき行き) 内原-赤塚(2012年4月7日)

このポイント(県道52号陸橋)周辺は、内原駅から線路沿いにイオンショッピングモールに向かって徒歩10~15分ほど。

上り列車は早朝から11時頃まで順光、下り列車は午後から順光。





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フレッシュひたち5号(E653系11両 高萩行き) 内原-赤塚(2012年4月7日)※C-PL使用

周辺はキャパが広く、イオンも巨大すぎてむしろアクセントとして使えそうだし、土曜朝の水戸線は女子高……ということであと何回か通いつめたいところだが、天気が悪い日は撮りようが無いのがつらい。

天気などの理由で真岡に転戦するとき、内原発8:55の水戸線740Mに乗らないと下館駅でSLに先行できないので要注意。
かりに小山発6:27の水戸線725Mで内原に来た場合、撮影時間は40分ほどしか取れず、特急列車の撮影は下り1本、上り2本が限度。





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フレッシュひたち16号(E653系11両 上野行き) 赤塚-内原(2012年4月7日)※C-PL使用

案外、横顔美人(美男)なE653系。

停車駅が多くシートピッチ(910mm)が狭いので特急としての格は高くない反面、安く気軽に乗れるので機会があればと思いつつ、18きっぷと普通グリーン車の相性が良すぎてなかなか行動に移せない。

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2012年4月 7日 (土)

春の18きっぷ第5弾 - 常磐線撮影 -

春の18きっぷラストは予定を変更して常磐線撮り鉄へ。

宇都宮線下り始発から水戸線725M(小山6:27発)に乗り継ぎ内原駅へ。
725Mは18シーズンの土曜に何度か乗ったが、毎回岩瀬辺りから女子高生率が高くなる。それも茶髪にピアス+かかと踏んづけ+食い物ガツガツ+携帯ピコピコのアホ女ではなくマニア好みの純朴な女子高生が。

この日は運良くセミクロス車(531系?)で、ボックスが私以外全員女子高生という、これだけで18きっぷの元を取ったような道中になった。




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スーパーひたち11号(E657系10両 いわき行き)
内原-赤塚(2012年4月7日) ※以下全てC-PL使用


内原駅で下車し、撮影ポイントへ。
ところが撮影地の県道52号の陸橋に着くと、上りは鉄塔が邪魔で編成主体に撮るしかなく、下りは障害物が多すぎて撮影は不可。
完全にアテが外れて脱力。

こんなときのために真岡に転戦できるスケジュールを組んだので、制限時間までロケハンをしていると、障害物だと思っていたショッピングモールが青い空と白い雲をバックに映えていたので、試してみたのがこれ。





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フレッシュひたち13号(E657系10両 勝田行き) 内原-赤塚(2012年4月7日)

電車を眺めていた親子の近くで撮影。

『次、何色が来るかな』とE653系のカラーに興味深々な子供と、『なんだろねぇ』と自分の上着を風除けに掛けてあげるお父さんに癒された。

E657は顔が少し怖いけど子供の目にはどう映っていたのかな。





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フレッシュひたち24号(E653系11両 上野行き) 赤塚-内原(2012年4月7日)

北のほうから暗雲が立ち込めてきたので、これ以降の撮影は断念。
結局、上りは最後まで満足いくものが撮れなかった。

グリーン車に長く乗って帰りたかったので常磐線経路で帰った。
こうやって難なく心変わり出来るのも18きっぷの良いところ。


★今回の旅行地
1回目(3月3日):吾妻線乗り撮り
2回目(3月10日):東北本線撮影 泉崎-矢吹
3回目(3月24日):吾妻線乗り鉄
4回目(4月1日):真岡鉄道SLもおか号撮影
5回目(4月7日):常磐線撮影 内原-赤塚

今回の18きっぷは金額にして9000円~1万ほど得した。
でも真岡では逆に損してるし、東北本線撮影や吾妻線の二回目は18きっぷを買わなかったらそもそも行かなかった(出費ゼロだった)ので、総合的に考えると得はしてないと思う。

今回の18きっぷは、二つ心掛けていたことがあった。
・無理に遠出せず、本当に行きたい所や撮りたい対象に使う
・旅程に余裕を持ち、旅を楽しむ

今までストイックにやりすぎたのもあって、遠方に行くときは道中を考えただけで嫌気が差すようになった。苦痛しか感じない旅に金と時間を割くならどこにも行かないほうがマシだと思うようになった。

今後、自分のなかで18きっぷの立ち位置がどう変わるか分からないが、もっと子供のように素直に旅を楽しんでも良いんじゃないかと自省しながら、夏の18きっぷの発売を待ちたい。

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2012年4月 1日 (日)

春の18きっぷ第4弾 - 真岡線100周年記念号撮影 -

度重なる土曜の悪天候に我慢できず、やむなく日曜に真岡へ。
これをやると帰宅後も休日モードが抜けず、翌日の出勤が嫌になるリスクがあるが、どこにも行けないとそれはそれでつらい。

下館駅に着くと真岡線100周年記念式典の準備が進められ、市の関係者や地方誌の記者など大勢の人で賑わっていた。

せっかくなので記者に混じって式典を撮影していると、いつの間にSLの乗降口に大勢の乗客が列を作っていて、式典が終わった頃にはボックスの空きが無くなっていた。
多くの乗客で賑わうもおか号を見て少しほっとした。




20120401b

下館駅。誰かにHMの曲がりを指摘されて一度は修正したものの、再び曲がりそのまま発車するSL真岡線100周年記念号。

これを撮った後、この日の目的を果たすため後発の列車で茂木駅へ。




20120401c
6002列車(C12-66 下館行き) 茂木-天矢場(2012年4月1日)


この日の走行写真はこれだけ。返し一発狙い。

「晴れた日にSLが正面を向いた俯瞰写真を撮りたかった」
翌日仕事なのに、たったこれだけに5000円掛けるというお馬鹿なことをするのもたまにはいいんじゃないかと。

もっと自分に正直になりたい。
流行や定番物を追い続けるのは正直しんどい。ブログは過疎るだろうけどやはり好きなモノを好きに撮りたい。

18きっぷラストは大井川鉄道、伊豆箱根鉄道あたりが有力。
家山の桜をもう一度見たいなぁ。

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2012年3月24日 (土)

春の18きっぷ第3弾 - 吾妻線おかわり -

今週末は第一弾(記事はこちら)と同じく吾妻線へ。
2週間前に申し込んだETCカードが届けば金曜夜からレンタカーで五能線を撮りに行くつもりだったが、結局間に合わなかった。

気を取り直して予報を見ると、関東は全域雨(曇り)ながら、群馬北西部だけ昼頃から晴れるそうなので、じゃああそこだと吾妻線へ。





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長野原草津口駅。
私が乗ってきた列車(529M)が駅に着いた直後、特急草津が到着し、ホームに居た人たちが列車に乗り込んでいった。

この日の特急列車は、私が見た限りそこそこ賑わっていた。
とはいえ減便されていながら“そこそこの賑わい”なので、時期が時期とはいえやはり状況的には厳しいように見受けられた。





20120324c

結局天気は回復しなかったので、草津の後撃ちだけ撮って帰路へ。

ボックス席の窓際から景色を眺め、駅の売店で買ったワインをチビチビ飲みながら乗り鉄を楽しんでいると、途中から女子高生の集団が乗ってきてあえなく中断。嬉しいんだか悔しいんだか分からない状況で飲み鉄を終えたが、115系リニューアル車は乗り心地がだいぶ良くなっているし、高崎まではE231系のグリーンで楽にアクセスできるので、吾妻線は個人的には印象が良い。


そういえば行きの川原湯温泉駅手前で抜き打ちの検札があり、男性客二人が車掌と長い問答をした末、運賃を清算しているのを見た。

この二人がそうだとは言わないが、1000円や2000円のために社会的制裁や罰則を受けるリスクを冒し、仮にバレなくても検札に怯え、
満足に旅を楽しめないとあっては、むしろその方が損失は大きいと思う。

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2012年3月11日 (日)

春の18きっぷ第2弾 - 雪の東北本線 -

土曜は関東全域雨。どうも今春の18シーズンは天気に恵まれない。

雨の中あえて行きたい所もないので、何気なく東北のライブカメラを見ると、白河駅舎が雪に覆われている光景を見つけた。それを見た瞬間行きたい衝動を抑えきれず、11時過ぎに慌しく自宅を出た。




20120310a

目的地は東北本線の泉崎駅最寄りの撮影ポイント。
以前から行こうと思いつつ、カシオペアや北斗星を撮るには前夜に出発しないと間に合わないので先延ばしにしていた。

そういえば黒磯駅に北斗星の客車が止まっていた。訓練用だろうか。





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3050列車 矢吹-泉崎(2012年3月10日)

福島県境を過ぎてから雪模様になってきた。県境の橋を渡るとき若い女の子グループが『うわあー』とか『すごーい』とか言いながら携帯で景色を撮っていたのが印象的だった。

上の写真は泉崎駅から破き……でなく「矢吹」に向かって徒歩40分ほどの跨線橋。最近、IMEがバカで困る。

あいにく工事中で橋上からは撮れなかったが、雪が邪魔な物を隠してくれたので何とか形にはなってくれた。





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3075列車 泉崎-矢吹(2012年3月10日)

17時過ぎ、普列(2145M)通過後、露出が無くなり撮影終了。

昼前からの片道155km、3時間の衝動的な撮影行。
もし18きっぷシーズンでなかったら間違いなく行かなかった。そうやって背中を押してくれる面でも18きっぷは良い切符だと思った。


最後にこの日乗車した列車情報。


乗車日 2012年3月10日(土)
1553M 宇(12:37)-黒(13:27) 211系5両クロス
2139M 黒(13:33)-郡(14:37) 701系2両ロング
2148M 福(16:28)-黒(18:33) 719系6両クロス
1576M 黒(18:38)-宇(19:27) 211系5両クロス

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2012年3月 4日 (日)

春の18きっぷ第1弾 - 吾妻線乗り撮り -

今春の18きっぷは購入を悩んだ。
3連休が無いのでオール日帰りになるし、金曜夜に発つと福島0時着になるので翌日がつらい。夜行バスは寝付けないからつらいし、レンタカーは高いからしょっちゅう使えない。

無い無い尽くしで考えた末、ひとまず18きっぷは買うとして、これまで足を向けなかった所に行こうと考えた。

朝7時に出発し、高崎から吾妻線(529M)に乗り継ぐ。
吾妻線の主な車両は115系(セミクロス)と107系(ロング)だが、やはりここは115系を撮りたいので高崎地区と115系のページ様の運用表を活用させていただいた。この場を借りてお礼申し上げます。




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531M(115系3両) 群馬原町-郷原(2012年3月3日) ※C-PL使用

メイン撮影地の長野原草津口-川原湯温泉の俯瞰ポイントは、昼間は強い逆光になるので郷原のポイントで時間調整した。

しかし運用表というのは使ってみると大変便利だ。
ローカル線は本数が少ない上、ラッシュ時と昼間時、平日と休日、混雑区間と他の区間とで編成が変わるし、撮りでは構図等に関係してくるので形式や両数は欲しい情報だ。




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郷原から終点の大前駅へ。

吾妻線の完乗など数人しかいないだろうと思ったら、列車から夫婦や高校生、酔ったおっさん、おじいちゃんと孫、背広姿のビジネスマンなどバラバラと降りてきて、思わず『えっ?』。

みんな考えは同じなようで、ホームや駅周辺を撮影してから折り返しの列車で引き上げていった。ビジネスマンも。




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538M(115系3両) 長野原草津口-川原湯温泉(2012年3月3日)

川原湯温泉駅から徒歩45分の俯瞰ポイント。

カメラバッグと三脚が重くて冬なのに大汗をかいた。
途中にコンビニや水道が無いので、雪の塊を割って中の雪で洗顔したり喉を潤したり、久々にアドベンチャーな道中だった。




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20120303h

撮影地周辺は八ッ場ダム関連の道路や橋梁があちこちに建設され、それを見るためのバスツアーまで組まれていた。

計画では八ッ場ダムが完成すると川原湯温泉駅は水没するそうだ。
ダムの建設再開が正式発表されれば、この辺一帯はすべて水没する運命になるので、近い将来この風景は二度と見られなくなる。


最近、特急草津が減便されたことに気が付いた。
相次ぐ特急列車の廃止や減便は寂しいが、それもしかたないのかもしれない。特急草津で上野から長野原草津口まで往復約1万円。対して18きっぷの普通グリーン車を利用すると往復3,800円だ。

特急のアドバンテージは到着時刻が50分早いのと、乗り換え無く移動できる点だ。ただし運行本数は普通列車のほうが圧倒的に多いので、出発時間を早めることで特急より到着時刻を早くできるし、帰りも特急より長く現地に居ることができる。
また移動の核となる上野-高崎間では特急と普グリーンの快適性に大きな差は無いので、停車駅の少なさと通しで乗れるメリットに6,200円の差額を出せるかが特急列車を利用するかの分かれ目になる。

バブルの頃と違って、人々が“ステータス”にお金をかけなくなってきたことが、この問題の最も根深い所なのかもしれない。

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